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マイノリティなネットドラマが面白い

暇さえあればネットドラマを見まくっています。そんな人は多いとおもいますが、それぞれ人によって見てるものが違って面白いですよね。Hulu派、Netflix派とかあったり。amazonプライムは大体の人が入っていますよね。
私はamazonプライムとNetflixに契約しています。
そこで面白いと思った作品を紹介しようと思ったら、ほとんどマイノリティなドラマばかりでしたので、偏った感じ書きました。ジャンルはトランス系がほとんど。このジャンルにこだわっているわけではないですが、製作者側が伝えたいと思っている強さが強いし、ちゃんと伝え方を試行錯誤してるから、心に響き、心に残っています。そして私も世の中的にマイノリティだからかもな。
そのほかにも面白いのあれば教えてください^^
ではどうぞ。

ジル・ソロウェイ監督 2作品

まずこの方。自身トランスであると公言されていてかっこいい監督。いろいろな表現、伝え方で楽しませてくれます。

1. トランスペアレント

タイトル通り親がセクシャルマイノリティなお話。
お父さんがカミングアウトし女性になっていくのですが、その他の娘、息子、妻もいろいろ抱えていて、それに家族で向き合っていくというもの。トランスジェンダーだけでなく、性的志向の偏りや、ユダヤ人のこと、社会問題もいろいろとい挙げられていてとても興味深い作品。セクシャルなシーンが包み隠さず描かれているのでちょっとびっくりされる方もいると思いますが、それを超える映像の美しさや、ストーリーの面白さに引き寄せられ、セックスシーンの強めの描写はなんだかアートのような気持ちになります。

私が1番このドラマで気に入ったのは、俳優がみんなはまり役なとこ。どの俳優もピタッリハマってて、ちょうどよくやばく、どのキャラクターも愛してしまう。キャスティングセンスがすごいです。
Amazonプライムでシーズン1からシーズン4まで、たぶんシーズン5の予定もあったのでしょうが、マパ(パパ〜ママになったからマパ)役のジェフリー・タンバーにセクハラ疑惑(本人は否定)がかかり、マパ役を降板。
シーズン5は今後あるのか、ないのか。。違う俳優でいくのか。。ないかもな。。まだストーリーは終わってないので私は続きを強く願っています。

この作品はエミー賞でコメディー部門で男優賞、監督賞、プロダクションデザイン賞を受賞していて、作品のクオリティーの高さを世界が認めたって感じですね。

受賞式でも力強いスピーチ。今のアメリカにジルがいて、この作品をアメリカで作っていて、たくさんの人がみていることは、とても大切なことだと思う。

2. I LOVE DICK

こちらもジル監督の作品。
デッィクって意味しってます?そわそわ。タイトルがストレートのような皮肉ってるような、タイトルでもうジルの思惑にハマっている感じ。
DICKの意味
こちらもAmazonプライムで、シーズン1しかないですが、見応えありました。続きがあればみたいな。
内容は前回同様トランスや、性的な偏りがある方々のお話です。そして今回は前回よりも増してアーティスティックな表現が満載。このドラマの舞台もアート界隈の話。
ちょっと説明が難しいけど、セックスレスで悩める夫婦が、DICK(アーティスト)に妄想し興奮して、こじれたり、アート性が開花したり、本当に大切なものを見つけれそうになったり、壊れたりというお話。
下の写真はDICK。こちらも妄想シーンです。羊を抱くDICK。面白いよね。


しかも映像の中にはビデオアートのような表現や、パフォーマンスアートを行うシーン、演劇制作シーンなど、アートでもハードル高めの表現が頻繁に出てきます。理解できない人、少し不快に感じる人もいるかもね。『え、なにこれ』っと置いてかれちゃう感じ。なのでハマらない人はハマらないでしょう。口コミもそんな感じ。
私はそのようなシーンは好きだし理解できます。

このドラマで大切なキーが『手紙』。
奥さんのクリスがDICKの妄想し手紙を書いていくのが軸なのですが、途中途中でいろんな人がDICKに手紙を読んでいきます。そんな斬新なストーリーもアート性を感じます。


私自身がビデオアートもパフォーマンスアートなどアート全般興味があるので表現手法をいろいろチャレンジしててとても面白かったですねー。こんなことをAmazonプライムのドラマでやっていいのね!っとアートの発表の場の広がりを感じました。
セクシャルな描写は相変わらず過激と思われる部分があるけど、アート的目線でみると、そんなにきつくはないと思います。逆に、ちょっと笑っちゃう時もありました。
ジルの作品はここまで。

PLEASE LIKE ME

あーかわいい。
Netflix配信、オーストラリアのドラマ。タイトルまでも可愛いですが、ゲイのお話。オープニングの音楽、それに合わせて踊るジョシュ、全てが愛おしい!
内容ですが自分はゲイだと思ってなくて超仲良しな女の子と付き合ってて、その子に『あなたゲイだよ』と言われ、だんだんゲイな道を進んでいくお話。
主役のジョシュは、役名も本名もジョシュ。そして今回の原案制作もジョシュ。全部実体験をもとに本人が演じてます。また本当の愛犬も出演してて、全てジョシュ色。
劇中流れる音楽も、可愛くて彼の世界に引き込まれます。聞いてみて。

※余談ですが、Netflixのドラマの曲って、だたいSpotifyで聞くことができるんですよ。


このジョシュがなんとも憎めなくて可愛いくておばかで、素直で正直ででも嘘ついたり寂しがりやで、ギュってしたくなるやつ。そんで自分の容姿のことを可愛いおじいちゃんみたいって言ってて、自虐のしかたも可愛いわ。
ゲイのお話がメインですが、家族の関係や、男女の悩みなど、いろいろな題材が盛りだくさんです。
全体的に色彩も明るく、シリアスなシーンもジョシュ色なのでとても見やすいし(悲しいことも描かれています)、見ると元気になれます。
凹んでた自分がバカみたいになってくる感じ。とても良いドラマだわ^^


このドラマを見て、ゲイだとか男だとか女だとか国籍とか関係なく、みんな1人の人なんだと思えることができました。いまの世の中に無意識でボーダーがひかれているんだなと。いろいろなご意見あると思うけど、わたしはこんな感じです。

ユニークライフ 洋題Atypical

こちらもNetflix配信ドラマ。
自閉症の男の子サムが恋に落ちたり、デートや性に興味をもちいろいろ奮闘していくですが、お姉ちゃんも何かに目覚めた?り、お母さんもちょっと狂ったり、みんないろいろ苦労していくドラマ。
サムは天才肌で絵も上手。もちろん心はピュアで、みんなの天使って感じ。サムの妹ケイシーが一番の理解者で、サムに何かあったらすぐ助けに行く優しい妹。そんなケイシーの人間模様も見ものです。

お父さんとお母さんの配役はなんかしっくりこないけど、サムとケイシーのキャステジングがすごく良い。
まずケイシーが可愛い。私のタイプなのかな。かっこよくて可愛くておしゃれな感じが隠しきれない。

サムの親友サヒードもよいキャラクターで憎めいない。

そして自閉症のサムを演じているのがキアギルクライスト(keir gilchrist)。言いにくい。小さい時から役者で、でも役者というもの縛られることなく、シャウト系のバンドのボーカルや、ファームで働いたり、俳優ぽくなく自分の道を歩いている人。
俳優にこだわってないのに、この演技力!もう素晴らしい以外何も言うことないですが、彼のプライベートのかっこよい生き方も合わせて見ても面白いかも。
彼のインスタグラムです。彼女もかわいいな。

マスターオブゼロ 洋題 Mater of None

こちらもNetflixです。スタンドアップコメディアンのアジズアンサリが原作・主演で、アメリカで暮らすインド人をテーマにした作品。
劇中にはお父さんお母さん役には本当のお父さんとお母さんが登場したり、実際の出来事を描いてる様でした。彼は中では売れない役者デブを演じています。


彼の親がアメリカに移民をし医者として働き、その後デブが産まれ彼はネイティグイングリッシュスピーカーだが、オーディションに行くとインド訛りの英語を喋ってくれと言われてしまいます。そこでデブの違和感が。。その様な人種や性別などをテーマに話は進んでいきます。

面白いのがドラマの中で繰り広げられる会話です。ちょっと早口で英語を聞き取るのは難しいですが、会話の中に、上手に皮肉ったナイスなジョークにセンスを感じます。さすがコメディアンだな。
私はこのドラマをみていろいろな問題をしることができたし、自分がアメリカに行けばマイノリティになるし、いろいろな風当たりもあるけど、それに立ち向かえるポジティブな心構えができました。

ぜひアジズのナイスなジョークに引き込まれてほしいなと思います。


Queer Eye クィアアイ

こちらはドラマではないなくドキュメンタリー番組。知ってる人も多いのではないでしょうか。最近、最新シーズンも始まり東京でも特別シーズンの撮影もありました。あ〜会いたかったな〜。
内容は各分野で超いけてるゲイ5人組が、自分の殻に閉じこもっている人たちを開化させていくもの。変身プロジェクトですね。
この5人組をFAB5と呼び、カルチャー=カラモ、料理=アントニ、美容=ジョナサン、ファッション=タン、インテリア=ボビーで結成されます。
もともと昔のあった番組の現代版のようです。

やっぱりみんなどこか自信がなくて、ファッションを諦めていたり、恋も、仕事も全部って自信を失ってしまってることありますよね。そんな人たちをとびっきりかっこよくかわいくし、みんなの自分らしさを彼らが引き出してくれるんです^^
見ているとこっちももっと自分らしく生きよう!とか、諦めてた恋もチャレンジしよう!とか、もっとおしゃれしよう!とか思えちゃう。
そして毎回なんだか涙しちゃうんです。ジョナサンも毎回泣いてるの。

なぜこんなことが5人にできるかって、それはこの5人がたくさん経験をしてるから。小さな時から辛い思いをしたけど、そんな辛いものに負けず、自分に自信をもって活躍しまくってるといこと。それがみんなを元気にさせています。なのでこの番組の中でも、FAB5の幼少期の辛い思い出話も出てきます。教会に行けなかったり、黒人差別されたり、いろいろ。そんな彼らだからこそ、どんな人でも、元気に、幸せにすることができるんです。
元気になりたい人、自信なくなってる人は、見てください。素敵な5人が元気にしてくれます。

私はこの中のアントニのセクシーっぷりに脱帽しまくってますけどね。
彼のインスタグラムを見て、彼氏と幸せそうで、彼のセクシービームにいつも発狂しております。

まとめ

私は純粋なラブ・アクチュアリーのようなちょっと出来すぎたお話より、ボーダレスでジェンダーレスでみんなそれぞれ悩みあるけど負けへんで!でもたまに負ける!みたいなものが好きで、こんなセレクトになりましたが、いろいろ共感できるものが、紹介した作品の中にたくさんあると思いますのでぜひ見てみてください。人類みんな悩みは尽きないものです。
国も性別も関係なくみんなでみんな一緒に暮らしていることを教えてくれる作品って素晴らしいですよね。
おすすめあれば教えてください。また良いのを見つけたら追記します^^



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