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小説・代価はマルタの鷹一羽・病院騎士団・海の激戦の中にいる魔物のシオン

小説書いてます いつもありがとうございます🌸中世欧州の海戦と吸血鬼🌸絵はランダム🌸リンク先です↓

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チャポン、海の上で波紋がゆっくりと現れる。波紋を描いているのは足跡で海の上にいて、歩いているから‥姿を現すのは 
巡礼者のいでたち、巡礼服の姿 魔物たち、シオン その青い瞳は海と同じ色 海風に長い射干玉の黒髪が勢いよくなびく。

地中海の海‥ アドリア海、古代には皇帝ハドリアヌスの海と呼ばれたその海の一角では戦いが繰り広げられる。

「‥また、次々に船が沈むね バルバロス(赤ひげ)の海賊の勝利」「お、お前は?」「なんだお前は海の上に立っている!」

どうにか船の残骸の板に捕まっていた者たち海に
漂浪していた者たちの驚愕。
「魔物だよ くくっ」瞳、眸が光るシオン頭にかぶったフードから見える金色に眸を輝かせて、シオンは笑って それから
「ぎゃあ!」「ひいい」哀れな犠牲者はたちまち干からびて塵となるのだ。

巡礼服の姿で海に立ち、人々に気がつかれずに血を吸い、人を食らうシオンたち

地中海、青い海では鳴りやまぬ大砲の音がとどろく。
手斧や剣で切り殺される者たちの悲鳴に撃ち込まれるマスケット、火縄銃甲板には鮮血の赤で染め上げあげて、手足が転がり 次々と沈んでゆく船。

多数の軍船ガレー船は大きく揺れて 
へし折れるマストの悲鳴のような音も‥

「ぎやあああ」「うわああ」

「ひゃあああ」犠牲者の断末魔がまた‥

火矢にギリシャの火(火炎瓶のようなもの)で焼かれる者たちに

帆にも火が燃え移り、海戦の中で断末魔の残酷な悲鳴が‥聞こえて、鳴りやまない。


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