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お米

お米はどの田んぼも、
大量に実ってきています。

先日、久々に買い物に行った時、
噂のとおり、
お米が売り切れていた。

スーパーにはお米がないが、
道の駅にはたくさんありました。

何かおかしい気がしました。

というのも、新米の時期に近づけば、
安くしてでも売り切りたい農家さんが目立っていたと思う。

近辺の農家さんや知り合いの家には
お米は大量にあるようだし、

新米を売り、自分たちは
古米や古古米を家族で
食べているところは多いです。

地域の集まりの雑談で
以前に知りましたが、

お米は適切な管理(管理された米用の冷蔵保存庫)であれば、

古いお米の方が
美味しいという。

もちろん、痛んだり、
割れたお米でないことは条件だけど、
穀物の熟成、ってあるのだと思います。

ソバや大豆、あるいは
身近な例で言えば、そうめんは
熟成させたものが美味しくなるのは知られています。

さて、自家製のお米が少なくなり、
タイ米を先日購入しました。

ただ、気になったのは、
数日の間でずいぶんと
値上げしていました。

不評だったタイのお米ですが、
個人的にタイ米は、
好きです。

田んぼでつくっているお米が
なくなれば、他のお米を
調達することがあります。

今年は、誰かにあげた分、そのまま
足りない状態です。

あげなればよかった、とまでは
思いませんが、ちょうど良い広さの田んぼはわかってきました。

大きすぎない田んぼを各家庭が持つ。

概ね1年分くらいは
十分お米はできる、ってことは
よくわかりました。

多少の協力者は必要ですが、
手植え、手刈り、天日干しまでなら
ちょうどいい大きさでいけます。

規模が大きければ
管理が苦しくなるのも
想像できます。


さて、タイ米は熟成に2年くらい
かけるのですが、

日本の古いお米がおいしい、というのもタイ米を考えれば、
理解しやすいと思います。 

タイ米、
現地であれば、結構安いはずです。

関税の率がよければ、
安く購入できるはずですが、関税で日本のお米は守られているわけです。

タイ米を好き好む人って、日本では少数派だと思うのですが、
致し方ありません。


複合汚染を読み進めて、
まず感じたことは、日本のお米が最も安全というのは、
完全な幻想だということ。

そして農地を歩いてみてきた限りでは、
何を撒いているんだろうと思うことがよくあった。

おそらく農薬だと思う。

人気が少ない午後の時間帯に
時々見かけた何かの散布する姿。

ある人はマスク、
時にはスターウォーズの
ダースベーダに似たような形の防御マスクをしていた。

見た瞬間、ノーマスクの自分はさすがに危ない、と
思いました。そのため、
農地を歩くことは
極力さけるようにしています。


農協の稲作カレンダーを見ると、
害虫や除草の対策、散布の時期、農薬の種類などが書かれている。

等級が下がるとは、
価格/価値も下がる。
種子更新を必ず行う、
(毎年新しい種を買う。)
違和感があります。


多すぎだろう。
種類や量が多く、結構な使用量、費用もかかると思う。
無農薬なら温湯で
消毒することが多いですが、
普通のお米なら、明らかに変な色(緑や水色)の液体で
消毒されます。

消毒を何度かみましたが、
ダメなんじゃないかと思いました。強烈な違和感です。でも一般農家では
普通なんだと思います。


種まきや苗作りからだと、
相当な農薬の量、回数だと思う。

お米作りの費用は
一体どれくらいかかるのだろうか、と
疑問に思う。

EU圏内にいたことがありますが、
イタリアのお米が1kg入りで約150円くらいだったと記憶しています。

10kgや業務用の単位であれば、きっともっと値段はさがるだろうし、
そもそもの、製造にかかる費用が安いのだと思います。


種類が多く、スペインのものも確かあったと思います。

その多くは、日本のものよりは
ずいぶん安いものでした。鍋でお米を湯がくのですが、なかなかいい味でした。

複合汚染の話によると、
アメリカはお米の苗の植えをうえ付けるのではなく、
種籾を飛行機で蒔くようです。

田植えがない、というだけでずいぶんと変わるはずです。

苗を作る/苗を買う/売る世界がない、
田植え機がない、いらない。

結構な労力と時間、
費用が不要となる。

ある面、田植えがなくなれば、
日本の商売の世界も減るわけです。業界の主力商品さえ無くなりかねない。

複合汚染の有吉さんは、
書籍の中でカリフォルニア米を高く評価されていました。


飛行機で種の直蒔き。

アメリカ人の性格からして、
広大な敷地に大きな機械で
一気に進めるイメージがあります。

以下の情報が全てとは思えませんが、
少なくとも、悪いお米では決してないように思えてきます。


作り方も規模も違うのですが、
設備や環境さえ整っていたら、
お米を作る費用は
日本よりずっと安く収まるのは想像がつきます。

それに、農協のカレンダーに
比べて農薬の使用が
少ないのは明白です。


アメリカでは、
害虫の被害などがあれば、
管轄の区域で農薬使用の許可申請をするようですし、
実際は申請が面倒でしない、ということもあるという。


減農薬、特別栽培と聞けば、どこか良さそうな気がするけど、
農薬使用がかなり多いから、少し減らした程度、って考えてみると、
わかりやすい。

通常の栽培より農薬を減らせば
減農薬。

慣行栽培ではどのくらいなのか、
は農協のカレンダーが一つの基準だとも考えられる。

あるところは殺虫剤を減らして、
除草剤の回数は複数回の特別栽培。

農地を歩いて観察していると
農薬使用の田んぼのすぐ隣が
無農薬、有機栽培もある。


冬に肥料のようなものを見かけました。濃い茶色で濁り、おそらく
鶏糞と籾殻などの堆肥などの肥料だと思います。ちょっと匂いがしていました。
実際にお米はよく育っていました。
除草剤を撒いて草を枯らす人、
草刈機で刈り取る人、いろいろです。
田んぼの中以外は
農薬使用の回数に数えていないのは
わかりました。

水は上から下へ流れ、
隣や下の田んぼには水は入る。


民家を通れば、家庭の排水、
コンクリートからよくわからない液体がでていても、
水路から田んぼに水は入ります。

要は田んぼの水は隣りや下には
流れるわけです。

下流に行くほど、汚れは増えていく、
と思います。

先の肥料も、良いか悪いかは別として、
無農薬の田んぼにも水は流れる。田んぼに入った水は、
また田んぼから出て、下に流れていく。

つまり、農薬、肥料等が含まれた水は
上から下に流れていく。
どれくらいかは分かりません。

慣行栽培の隣が有機栽培って
実際にはあるため、

国産無農薬米が
最高、とまではどうしても
言い切れない面があります。

無農薬であっても、
水はどこから来ているのか、

どこを通って流れてきた水か、
確認しないと、無農薬米も
完全に無農薬とは言えないのが現状。


田んぼの水路。ここだけ見れば、水は綺麗に見える。

ただ、過去に栽培方法の違いによる影響を避けるため、

地下水からそれぞれの田に
直接水を引けるように
工夫しているところもある。

水源は人が入らない山の湧き水で、
バルブをひねれば、新鮮な、飲めるような水が出る。

使った水は、
川に流れていくわけだけど、

お米作りに使う水は山の水を直接バルブで出せる。

数十年前に各自がそれぞれきれいな水を
使えるようにしたそうです。


冷たく綺麗な水が出てきます。水は豊富で出しっぱなしの
贅沢な使い方です。

年間に多少の費用がかかるのと、
春に山や溝掃除に参加するなどの条件こそあるものの、

良い水でお米が栽培できるところは
現状ではそう多くはない。

要は色んな田んぼがあり、
栽培方法は各個人や各農業法人の方針があるわけです。

皆好き勝手な状態、と言えば分かりやすいと思います。
水は共用で、下には影響が行く。

見る限り、下が無農薬の
田んぼであっても、
特に配慮は感じられません。

アメリカのような広大な敷地に
飛行機で直播等するのは、どんなものかわかりません。

ただ、現状の日本のように
個人が好き勝手に
できる状態ではない。

となると、ある程度の決まった基準でできたもの、一定水準のお米で
あることは間違いない。

面積あたりでの農薬使用量などだと
どんな感じだろうか。

考えようや調べ方次第では、
カリフォルニア米の方が良い場合も十分あり得る、
とも言えそうです。

さて、毎日農地を歩くと、
農薬散布を見てしまうことがある。

だから余計に悪い印象を持ってしまうのは事実です。

ただ、昨日驚いたのは、
除草剤を最もよく使っていると思われる農業法人の田んぼですが、
最も草が多かった。

稲よりも大きく育った草が目立つ。

もしかしたら、
除草剤に耐性を持った草が出てきたのではなかろうか。


お米より大きな草が目立ち、量も多い。


草があろうが、米はたくさん実ります。
最終は巨大な農機で一気に収穫だけど、
除草剤を使っているところが
最も草が多い。

普通に考えれば除草剤で草は
一掃、壊滅する。

もう数えきれないくらいの焼け野原を見てきましたが、
(この時点で異常です)

除草剤を使っても田んぼの
草が大きく育つ。

これだけ多いなら、
使う意味はあるのかどうか。


もしかしたら、自分たちの管理している田んぼしか視界に入らず、

除草剤だけは使い続ける特別栽培米を
作っている、

薄々何かを感じているけど、
除草剤がやめられない状態かも
しれません。




除草剤がなぜ良くないかといえば、
草を枯らすことで、草を食べる生き物が死に食物連鎖、
生態系が乱れるからです。

草がなくなるだけではなく、草を食べる生き物が死に絶える。
他の生き物にも影響が出てしまう。

ここ数年、大量にいたホタルを全く
見かけなくなりました。

食べ物となる、カワニナはいたけど、
蛍は見かけない。 

だれも話題にしていないけど、
蛍は消えました。

農業の関連で何か影響を
受けたからだろうと
断定はできないけど、
完全に否定もできない。

生態系の頂点の
猛禽類の減少は聞くけど、
その下の生態系全てを辿っていかないと原因は不明。

ただ高い可能性で人が
関与しているのは
想像がつく。

除草剤や農薬なら、生態系/食物連鎖の下っぱにしか影響がない
と考えられがちですが、
決してそうではない。

昆虫の減少にはほとんど
関心がないように思いました。

サイレントアースという
本には、昆虫の減少から
調べたことが書かれています。

日本のある湖の貝への農薬の
影響例まであって、
日本国内では話題に
されていないことが、
書かれている。

農薬使用の現場を見て、
お米の価格の相違、

そして複合汚染や
サイレントアースを読むにつれて、
日本は農薬使用国、
という認識は強まりました。

お米の関税で米は守るが、
そのかわりに農薬は原料、
外国産含めて使う。

農薬を買い続ける国とも
言えるのかもしれない。

戦争で負けたが、支配は終わらず。
兵器は分野を変えて平和利用として
農薬へ転用。

その他医薬品業界で平和利用として
使い買い続ける状態、って考えれば納得はできます。

ホタルを見かけない
アゲハチョウも確実に減っている、
何かおかしなことが起こっていると思えてならない。

随分前に出会ったイタリアの人によれば、福岡正信さんが来て、あるイタリアのお米はほぼ自然農法に変わったとも聞きました。

そんなことを思い出して、
日本でイタリアのお米を
買おうと思えば、
現地の約20倍近くの価格です。

さすがに、馬鹿馬鹿しく
なってしまいます。

100円程度のものが、2000円はやっぱりありえない。

日本でもイタリアの品種のお米を作っているようだけど、
関税もないのにどう考えて
価格設定がおかしく、
逆に不信感がでてしまう。

少しでも変な感じがする場合、
直感に従って
買い物はやめた方が
いいと思います。

漠然と国産無農薬なら良い、
と考えると楽ですが、
実際はそうとも言い切れない。

水の流れから見たお米の
栽培は、正直言って
大丈夫かとさえ思う。 

特に民家を通った水路の水は
やめた方がいいとさえ思った。

値段が安いEUのお米は生産原価が安い、
あるいは農薬はほぼ使っていないものが
あるってことも一つの
理由かもしれません。

本当はタイのお米栽培も
見てみたいところです。

ただ一つ気になるのは、
イルプリュシュールラ・セーヌの
料理ではタイ米を使用している。

何かを見て知ってタイ米
なのだと思います。

著書のどれかに理由は
記載されていると思います。

著者は日本の穀物や農業等を
散々批判されているのですが、

体験主義の方で、言われていることはほぼ事実です。



フランス菓子職人が日本の農業、野菜等を説くのも普通ならおかしく思われがちですが、全くその通りと
感じたことが多い。

結構な毒舌で気分を害するか
反感を抱いてしまうことも
あるかもしれません。

ただこういった第三者に位置する人が
述べること、調べたことは
貴重です。損得で動いていないから
特に貴重です。

農薬が分解されるから安全、安全性が高い、とはいっても、

皆が使用量等を守っているかどうか。
そもそも全て分解して消える、その考えが正しいかも不明。

サイレントアースの内容のように、
自然は黙って異変を生じさせる。

鹿の被害が多いのも、
ホタルが消えたのも、
何かの異常が出ているわけです。

ある面、正直に表しているとも言えるし、何かの影響があれば、
体現してくるってことだと思います。

となると、昆虫で今何か異変が出ている、人にも何かしらの影響が
出ている、って考えれば
恐ろしくもなってきます。

でも始まりは、不自然なことをした、
が小さな始まりだと思う。

不自然なこと、不自然と感じることを
ぶった斬っていく。

新聞などみたら、もうおかしすぎて、
それはないだろう、
って思うのもありますね。

また脱線するので、これくらいにしておきますが、

不自然さを感じる力は誰もがある。
直感なり、おかしいと感じる力は
麻痺しないように生きて行こうと思います。




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