獄中からの手紙

別に何か特別嫌なことがあったわけじゃない

学校に友達はいるしバイトも順調

親ともたまに電話する

何か困っているわけじゃない


だけど

だけど

かなしい

どうして 心地好い眠りのなか


もうこんな時間

今日は一限があるから起きないと

それから、バイト

ただ ただ 鬱になる

ぼくは 何のために 頑張ってるんだろう ?

資格を取って

一定の生活を安定して送るため?

今さら気づいたけど もう時代は終わっているらしい

学校を卒業したら 奨学金という多額の借金を抱える自分に

明るい未来なんてあるのだろうか


不安定ななか 生きていかなきゃ いけない

そんなこと、望んでないのに


生まれたかったわけじゃないのに


だれのせい?



つらい気持ちが渦巻く日常とさよならする勇気はないから、ただただ漂流する




未来も希望もないこの国で

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