青春の灯火が消える瞬間

青春の灯火が消える瞬間を鮮明におぼえている。

元旦那の会社に勤めてノイローゼになりながら働いていたあの頃、時を同じくして社畜をやっている友人が、ついに結婚した。

結婚式に出向いたらなんと子供が出来たという報告。

「あぁ、青春が終わったな」と、冷たくなった。

こどもが出来ない私と彼女はもう今日を境に関わり合いを持たなくなるだというというのは確信できたし、自分は女を諦めて仕事をして、この人生は何なんだろうと絶望して帰った。

そこからもう仕事をするエネルギーは湧いてこず、仕事をやめ、離婚した。

転職した先の仕事が面白くて、教育担当が尊敬できて、数ヶ月は高揚感のある毎日だった。

そこから教育担当が退職して「また青春が終わった」。

そして今月、大好きだった担当の仕事が契約満期で終了となった。

「また大切な青春が終わった。」

その終わりのダメージが大きく、ずっと一緒に頑張ってきた同期も退職した。

結果が出せなければ終わりがくる。当然のことだ。

仕事を選ぶのは個人の自由。当然のことだ。

どれもこれも理にかなっていて、不満も文句もない。至極当然。

誰にも言わない。

人に言わないで、大丈夫って顔してるよ。

だけど

1つづつ、大切なものが終わっていって、心の炎が消えていく。

本当はもう、ずっとやる気がなくて、退屈で、逃げ出したくて、消えたい。

子供が出来ないこと。

家族がいないこと。

守るものがないこと。

生きがいがないこと。

青春はどんどん終わっていく。

新しく生まれる灯火はこれからあるのだろうか。

逃げてきたわけじゃないのに。

精一杯生きて、選択して、今日まで来たのに。

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