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こうしてオタクに回帰していく
また推しが増えた。
これまでも「推し」を大勢つくってきたけれど、今回は一味違う。
これまでは二次元に生きる方々ばかりだった。
なかなかの守銭奴である私が、推しのカードを手に入れるためにゲーム課金に手を出したり、CDやグッズのために財布のひもをゆっるゆるにしたり。
恥ずかしげもなく、そのうちの一人についてnoteを書いたこともあった。
…が、今回推しになったのは。
YouTubeやニコニコ動画で、ゲーム実況やトーク、政治ネタ、科学動画など幅広いジャンルを配信する集団。
その名も、「〇〇の主役は我々だ!」!!
もとは姉に紹介されて、本当に試しに観た程度だったのに。
彼らの存在を知ってから一週間後には、ニコニコ動画の有料チャンネル(月550円)に登録していた。非常に便利だった「LINE MUSIC」すら「もったいない」と解約したこの私が。
ファンになって日が浅くまだ彼らの魅力について言語化できる自信がないので、今回は詳細については置いておいて…。
彼らはこれまでの推しとなにが違うのか。
そう、「自分と同じ世界に生きている方々である」ということだ。
一人の人間ということは、二次元の推しのように
「スーパー完璧!まさに理想の姿!神!天使!」
みたいな存在では決してないだろう。
(ないだろう、というか動画を観る限りそうである事がわかる。
アイドルでもないので、品行方正に過ごしているわけでもない。)
動画ではメンバーのほとんどがそれぞれのイラストや声だけの公開であり、顔出しはしていない。人前にもなかなか出ない。
なので実際の姿や顔は見たことがなく、メンバーの発言から得られた情報から妄想するしかない。
「妄想で賄う」という点では、二次元とちょっと似通ったところもあるかもしれない。
ただ、「同じ世界に生きている」ということは
私達と同じ時間軸を生きている。
つまり…毎日、新しい推したちの情報が入ってくるのだ。
毎日の動画配信、毎日のブロマガ、時々更新されるTwitter…。
時々あるメンバーの暴露話から、動画ではわからない人間性を知ることもできるし、それを想像してニヤニヤするのもまた楽しい。
それになにより、ありえないと分かりつつ
一度お目にかかれるかもしれない
自分の存在に気づいてくれるかもしれない
なんて期待を抱いてしまうことが、これまでの推しとは一線を画しているのだ。
例えば、私が最も推しているメンバーは「小人」「ホビット」とメンバーからいじられているのだが。
その情報を得て以来、通勤中に小柄な男性を見かけるたびに
「もし会えたら、このぐらいのサイズ感なのかなぁ…」と
考えるようになった。
「モテなくて、毎年バレンタインデーには縁がない」という情報を得た時には、なにかバレンタインチョコの受付窓口のようなものは設けられてないのかと探したりもした。残念ながら、そういったものは無かったけれど…。(事務所に所属しているわけではないので、今思えば無いほうが当然だった)
こんな話を姉にしたら
「え、ハマりすぎでしょ…」と軽くひかれてしまった。
紹介した張本人なのに。
ああ、三次元の推しがいる事が、こんなに楽しいなんて。
正直、マッチングアプリで出会いを求めていた時よりも断然、精神的に充実している。
当分は、彼らを中心に私の生活がまわっていくのだろうな。
こうして、オタクに回帰していく…。
野乃
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