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「あなたはこの世であなただけ」

前回述べたようにわたしは今保育と福祉を学び、社会福祉士になるための相談援助実習を終えたばかりです。
今回は、なぜわたしが社会福祉士を目指そうと思ったのかについてお話します。

わたしは生まれつき自律神経系が乱れやすく、低血圧でもあり、高校生の時に大きく体調を崩しました。

朝起きるのがで辛くなったり、天候に体調が左右されたりと様々な問題があり学校は週に1度程度休むようになりました。

午後から登校したり、無理して行った日は結局気分が悪くなって保健室で寝ていたり…

それでもわたしが辞めずに高校を3年間で卒業できたのは、周りの大きな支えがあったからでした。

高校時代の友達は人生の宝だと思っています。
この人たちに出会えたから人間として壊れることなく存在できていたと思います。大袈裟ではなく、本当に。

休みがちなわたしに変に肩入れすることなく接し、いつも明るく迎えてくれ、わたしという存在を受容してくれました。

もちろん勉強は十分には出来なかったけれど、無理のない範囲でと手を差し伸べて下さった先生もたくさんいました。(勉強をする時間が十分に取れず、大学入試は惨敗しました)


そんなあたたかい周りの支えに少しでも応えたくてどうにかしようとたくさん病院にも行きました。

どこに行っても言われることは1つ。

「体質ですね」

じゃあわたしはどうすればいいのか。
友達の前では明るく振る舞ってはいました。自分はこの人たちがいるから大丈夫だと言い聞かせていました。しかしそれも悩みの種となるようになってきました。周囲と自分を比べ、一生このままの生活を続けるのか。続けるとしたら進学できるのか。何のために生きているのか。どうして自分ばかり上手くいかないのか。どうして。どうして。どうして。どうしてどうしてどうしてどうして。

自分を責め、周りに当たりそうになり半ば人生に諦めも出てきて自分を否定して悩んでいた時に1人の医師兼カウンセラーに出会いました。

その人はわたしに、

あなたはこの世であなたしかいないから
かけがえのないあなただから自分を大切にしてね


と仰いました。

少し人よりも体力がないだけ。少し人よりも朝起きるのが苦手なだけ。少し人よりも睡眠時間が必要なだけ。少し人よりも敏感なだけ。ただそれだけだ、と。


何気ない言葉のように思えるかもしれませんが、少なくとも当時17歳のわたしはこの言葉にものすごく救われ、将来目指すべきものを定めた気がします。

あぁ、言葉で人は救われるんだ

心からそう思いました。
この方と出会ったことによりわたしの性格も大きく変化し、考え方や倫理観、自己理解そして他者理解についても変わりました。激変しました。

元々祖母が障がい児保育に携わっていたこともあり福祉というものがすぐ近くにあり漠然と興味はありました。
しかしこのことがきっかけで、福祉の中でも相談援助職と呼ばれる社会福祉士になると決めました。


言葉の力は偉大です。
時には人を救い時には人を傷つけ、人を大きく変化させてしまえるものであると考えます。
きっとこれからも言葉に振り回されながら生きていくのでしょう。つまらない、くだらないと思いませんか?でもそれが現世に産み落とされたわたしたちの宿命だと思います。だからわたしはそれを利用して、自分がそうであったように、誰かの支えになりたい誰かを救いたいと考えました。


わたしは、今人生の目標として

わたしとの出会いがその人にとってプラスになる

というものを掲げています。
これは、わたしが学校生活においてもアルバイトにおいても将来社会に出て働いてもずっとずっと大切にしたいことです。

言葉を含めた様々なコミュニケーションを通してわたしは他者に今の状況からプラスの状況へと変化していって欲しい。人間としても専門家としてもそうでありたいと考えております。

長ったらしい文章になりましたが、わたしは多くの人と出会い人生に触れ言葉で抱きしめられるような人になりたいです。いや、絶対になります。

これを読んでくださった悩める方々といつか出会えますように……


(ここまで読んで下さった強者はいるのだろうか…書き出すと止まらなくなる…)


#エッセイ #社会福祉士 #福祉 #保育 #実習 #自律神経失調症 #病院 #言葉 #低血圧