年始のご挨拶２０２３

　あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

　2023年の初夢は「名刺交換をしようとするんだけど、相手の名刺がA3くらいのでかいサイズなのに対し、自分の名刺が「ポスト・イット スリム見出し（ミニ）」くらいのサイズ感なので、カバンの中で迷子になって交換できない」というものでした。

　前も書いたけど、最近私の夢のメタファーがわかりやすいというか、作家性を出さず大衆受けを優先した映画みたいな感じで、親切なんですよね。「暗喩」というには暗さが足らないくらい明らかなたとえが続く。名刺が小さすぎる上に見つからないなんて、社会における自分の果たしている役割に関する自信の小ささ、劣等感、行く先不明感の表現として、あまりにベタなメタファーだなあと思ったりします。

　2022年は、おそらくみなさんにとってもそうだろうけども、「コロナ禍の後景化」とでもいうような一年でした。これまで人々の意志や動きの前にドーンと前景として存在していたコロナ禍っていうものが、良くも悪くも後景になった。なくなったわけではないけど、人の意志や動きの方が前に出るようになったのをあちこちで見た気がします。