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「社会の再世界化」の話。

 今朝、寝起きにふと思った話で。

 以前、宮台さんが解説しているのを読んで、なるほどなと思ったのだけど、僕らの周囲には「世界」と「社会」があるっていうんですね。「社会」っていうのは、言語でコントロール可能な領域です。例えば友達に「すまんけどこれやっておいてくれない?」といえば、まあ、やってもらえますやん。このように、言語でコントロールできる領域を「社会」というと。契約書とか、法律なんか典型的で、社会をコントロールするために書かれた言語なんですね。あるいはコンピュータ・プログラムなんかもそうです。あれも、対象を言語でコントロールしようとする営みです。

 それに対し、言語でのコントロールがきかない領域っていうのがあって、それを「世界」というんですね。世界は言語でコントロールができません。お空に「明日は晴れにしてほしい」と言ったところで雨は降るし、地面に「地震が起きないでほしい」と言ったところで地震を止めることはできません。寝っ転がる犬に「ほら起きて!行くよ!」と言っても起きてはくれない。言語が通用しないんですね。

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