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晴れの日も雨の日も

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そのとき感じたことを感じたままに綴るエッセイ集。晴れの日のように澄みきった気分のときも、雨の日のように翳りに覆われるときも、その気持ちを、透明な言葉で伝えたい。
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#留学

ハレの日の美術館

よく晴れた5月のある日、私たちは美術館で結婚式を挙げた。 結婚式といっても、参加者は私と…

如月桃子
1年前
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どこでも住めるとしても、きっと君の隣を選んでしまう。

私が、初めて自分で決めた場所に暮らしたのは、大学4年生のときのことだった。 それまでずっ…

如月桃子
1年前
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夏の夜、お台場。

その日会ったばかりの男女数名とともに、潮風に吹かれていた。 お酒も入っていたかもしれない…

如月桃子
1年前
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M君の肖像

先日、久しぶりにFacebookにログインした。 FacebookとInstagramを見なくなって、しばらく経…

如月桃子
2年前
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風に向かって:Arisa, Controvento

今朝、音楽をシャッフル再生で聴いていたら、この曲が流れてきて、今なら意味がわかるかもしれ…

如月桃子
4年前
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冬から春へー Venice Dreamer

寒いのは苦手。でも、冬は好き。 私の部屋には何枚もの絵ハガキが飾られている。 その中でも…

如月桃子
4年前
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コーヒーとヴェネツィア

わたしは、コーヒーやストレートの紅茶を飲むと、少しふわっとした気分になる。 お酒にはあまり酔わないのだけれど、コーヒーや紅茶にはすこし酔うみたいだ。 でも、たまにコーヒーや紅茶も飲みたくなる。 ヴェネツィアに住んでいたとき、イタリアはコーヒーのおいしい国だったから、飲まないと損をしているような気持ちになった。 おいしいお菓子やさんには、小さな飲食スペースがついていた。 ヴェネツィアは、小さな島なのに、ぎっしりと建物が並んでいて、どのお店も狭かった。 それなのに、おいしい