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11/27、来年の手帳、母の遺伝子、ガラス磨き

    昨年重宝した部屋着のスウェットパンツを今年も履こうとしたら、どうやら着倒して捨ててしまったようで見当たらない。裏側がボア生地になっていて暖かく、おかげでだいぶ長いこと、エアコンを稼働しなくて済んだのだった。今年もお世話になります、というわけで新調。さっそく履いている。

    来年のスケジュール帳、久しぶりにほぼ日はどうかなとサイトを覗くも、完全に出遅れたみたいで惹かれたカバーは軒並み完売。まあ、いいか。1日1ページ、実はそんなに得意な形式じゃないんだよな、と思う。同じほぼ日のウィークリータイプも試したことがあるけれど、こちらは書くスペースが私には足りなさすぎて、やむなく途中で買い換えた。どちらも一長一短なのである。

    ここ数年に関しては、あちこち浮気しているものの、好きな型がだいたい決まってきている。月曜始まりのブロックカレンダーと、見開きで左に1週間毎のメモ欄、右に罫線か方眼のノートの構成が好みだ。カレンダーは1ヵ所にまとまっているタイプではなく各月の冒頭にばらけて配置されているもの、そしてパッと開ける月毎のインデックス付きだと良い。日によってノートの量が足りないな、と思うこともあるけれど、ほぼ日みたいに日付で縛られているものを、日付を無視して使うのは少し苦手(実際にやってみたことはある)。自由に日付を書き込めるタイプも買ったことがあるが、あらかじめ印刷されている方がしっくりくる。自分で書き込むのが案外面倒臭いのと、何より「今年の手帳!」という不動の特別感がほしいのだ。もうしばらく、悩もう。

    9月にビックカメラで電池交換したG-SHOCKが、気づくと3分くらい進んでいる。何度か合わせ直してみたが、調子が悪いのだろうか。7、8年ほど前に買ったMHLとのコラボ商品で、何にでも合わせやすいので気に入っている。ラバーバンドはそのうち劣化すると思うが、CASIOでパーツ交換ができるらしい。同じデザインで白いのもほしいなあとZOZOのお気に入りに入れていたら、いつの間にか終売していた。冬に白いG-SHOCKと言えば、ラバコレが浮かぶ世代です。

    同じタイミングで、昔母が使っていた腕時計の電池交換もしてもらった。特に故障はしていなかったけれど、今はもう部品がないから大事に使ってください、とビックカメラの人に言われる。黒い文字盤の、GUCCIの時計だ。ここ最近80~90年代のオールドグッチが人気らしく、フリマアプリやヴィンテージショップでもよく見かける。母のも80年代後半あたりに売られていたものだ。時計でなぜにGUCCI?とは思うが、きっと当時流行っていたのだろう。特別、時計に興味がある人ではないのだ。ブランドにも詳しくない。何となくデザインの好みで選んだだけに違いない。

    ハイブランドのお店なんて皆無の田舎町だったけれど、母も数少ないなりにそういった品物をいくつか持っていた。ヴィトンの小さなバッグとか、サンローランのパンプスとか。バブルのころってこういうのが普通だったのかなあ。ちなみにヴィトンのバッグは内側の素材が劣化して砂壁みたいにボロボロ剥がれていたのと、パンプスはそもそも足のサイズがまったく合わないのとで、どちらも譲り受けることは出来なかった。結局、GUCCIの腕時計だけが今私の手元にある。母が長期入院してしまったので、空っぽの自宅に置いておくのもなあと、帰省のついでに持ち帰ってきたのだった。

    内部の機構は問題なしと言われたけれど、よく見ると実はガラス表面が小傷だらけ。指輪やイヤリングと一緒にガシャッと小物入れにまとめていたせいで、長年の蓄積であちこちに薄い線が入ってしまっているのである。そういう保管方法だから、イヤリングもいざ使いたいときに片割れがすぐに見つからず、小物入れを揺らしたりひっくり返したりして、外出前など毎度騒がしかったのを子供心に覚えている。とにかくものすごく雑で、物の扱いが下手な人なのだ。

    母は掃除も片付けも本当に苦手な性分で、それならそれで仕方がないのだけれど、どこかにやらなきゃという意識を持っているらしく、いきなりスイッチが入るのが厄介だった。思いつきでいきなり全部捨てたりするのだ。片付けることが目的になっていて、自分のか人のかなんてお構いなしなので、勝手に処分されたことも何度かあった(泣いて大喧嘩した思い出…未だに受け入れられていないこともあったりする)。悪気はないけれど、場当たり的で計画性がまったくないのである。

    自覚しているけれど、私はその遺伝子を70%くらいは引き継いでいる、ように思う。反面教師、同族嫌悪というのもあって、70%は現在、なんとか55%程度に抑えられている。だから気を抜くと、元来の気質がひょっこり顔を出そうとする。危ない、危ない。

    ただし、好きなものの扱い方だけは真逆だと思う。私なら大切な腕時計の風防をこんなに傷まみれにはしない。交換するにしたって本体に比べてかなり割高になるんだし。

    というわけで、Amazonでガラス研磨剤を買って、暇なときにせっせこ磨いている。あんなに乱暴に保管されていたのに、幸いケースのメッキ部分は無事だった。磨くときにはメッキが剥がれないように、しっかりマスキングしてから作業する。うーん、気休め程度には薄くなっただろうか。研磨剤はいろんな種類が出ているので、他のものも試してみようかなと思っている。

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