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【ガランバ国立公園】自然のままで。

こんにちは!遊です。

もし、この世から一つの種が消えたらどうなるのか、、、。そんなことを考えたことはないでしょうか?

そして、2年前にキタシロサイ最後の雄「スーダン」が亡くなってしまい、現在は雌2匹が残っている状況です。

ニホンオオカミやドードーなど、今まで存在していた種が絶滅することはありましたが、人間の手によるものも少なくはありません。

今回は、コンゴ民主共和国の危機遺産でもある「ガランバ国立公園」とそこに生息していたキタシロサイについて書いていきます。

1、ガランバ国立公園とは

1980年に世界遺産に登録された自然遺産で、南スーダンとの国境近くにある国立公園です。夏はうだるように熱く、サバンナ気候の国でもあります。

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サバンナやや森林地帯では数種のサルも見られました。

ゾウやキリン、カバなど皆さんが想像するようなサバンナの動物たちはもちろんのこと、公園内にアフリカゾウの調教センターもあります。そこでは動物園やサーカスなどで飼育されることを想定してアフリカゾウの調教を行っていて、動物園やサーカスなどで飼育されることを想定してアフリカゾウの調教を行っているそうです。

2、危機遺産の9割は人間が原因!?

危機遺産とは、「危機にさらされている世界遺産リスト」に登録されている遺産を指す。
目的としては、世界に公表することで、各国からの協力を仰ぎ、危機からの脱却を目指すことです。
世界遺産リストに登録されている遺産が、重大かつ明確な危険にさらされており、その脅威が人間の関与により改善可能であること、保全のためには大規模な作業が必要であること、などに加え、世界遺産条約に基づく援助がその遺産に対して要請されている場合に、世界遺産委員会はその遺産を危機遺産リストに記載することができる。

2020年現段階で、53件の世界遺産が危機遺産として登録されています。
そのうち、17件が地球の生成や動植物の進化などを示す「自然遺産」で、そして15件が登録基準が(ⅹ)の遺産です。

登録基準とは簡単にいうと、「顕著な普遍的な価値」を証明するための基準です。
登録基準には、(ⅰ)~(ⅹ)までの10の基準があり、それぞれ違う意味合いを持っています。
例えば、「富士山」であれば、(ⅲ)と(ⅳ)が登録基準に認められています。今なお山岳信仰や文化的伝統を伝える遺産として価値が認められているため、登録基準の(ⅲ)「文化的伝統や文明の存在に関する証拠を示す遺産」として認められている。
世界遺産に登録されている遺産には必ず一つは認められています。

そして、登録基準(ⅹ)の意味は、「絶滅の恐れのある、学術上・保全上顕著な普遍的価値を持つ野生種の生息域を含む、生物多様性の保全のために最も重要かつ代表的な自然生息域」で、開発や自然破壊の影響を受けやすいため、危機遺産リストに登録されやすくもなっています。

そして、ガランバ国立公園も、(ⅹ)の登録基準を持つ、危機遺産に登録されていています。

かつては1000頭もいたキタシロサイも、漢方薬として高額で取引されるために、密猟の対象にされてしまいました。その結果、15頭まで激減し、1984年に危機遺産に登録され、一時的には密猟がなくなったが、その後2頭が殺され、1996年に再度危機遺産に登録されてしまいました。

現在残った2頭の雌は、ケニアにある、オルペジェタ自然保護区で保護されている状況です。
※IUCNのレッドリスト(絶滅の恐れのある生物種のリスト)には、Critically Endangered、つまり絶滅の危機に瀕している種として登録されています。

3、最後に

人間の手によって絶滅にまで追いやられた一例を見てみて、狩ろうとするのも、守ろうとするのも人間がかかわっていて、その対象となる動植物はその間に引っ張られいるような感じに思えました。

本来は、どちら側からも干渉を受けずに生きて、自然の流れで絶滅に向かうことが原理だと思います。人間のように外的要因に影響を受けず、生きていく。これが彼らにとっては、当たり前であり、必要としていると思いました。


今回も最後まで読んでくださりありがとうございました!!

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