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寝台急行67列車で行くシーサケート経由クメール遺跡巡りの旅(その5)

バーンタコーまで戻り、更に朝素通りしたプラコンチャイへタクシーは走ります。
バスターミナルで降ろしてもらったら12時40分。

ちょうど停まっている1474系統ロットゥーに飛び乗り、ブリーラムへ向かいます。
なぜ、ナンロンではなくプラコンチャイからのバス(ロットゥー)を選んだかと言うと、訳があります。

ナンロンからのバスは国道218号線経由、プラコンチャイからのバスは国道2445号線経由で、ブリーラムへ向かいます。
そして、今から行きたいサンダーキャッスルは国道2445号線に面しています。
国道218号線経由で行くと近隣のデパート(ロビンソンかビッグC)でタクシーを拾うことになるのですが、ブリーラムは今のところGrab非対応地域で、タクシーがいつ現れるかは予測不可能です。
だったら、バスがサンダーキャッスルの入口まで行ってくれる1474系統のバス(ロットゥー)に乗った方が賢いと思った次第です。

サンダーキャッスルに着きました

なんて言っているうちに、ブリーラム行ロットゥーはサンダーキャッスル入口に到着。

広大な敷地内に、ブリーラムユナイテッドのホームスタジアム、

ブリーラムユナイテッドのオフィシャルショップ、

ブリーラムユナイテッドのオフィシャルホテル、

ブリーラムキャッスル(ショッピングモール)、

チャーンインターナショナルサーキット、

更にはサーキット内オフィシャルホテルまで。
今回はそのホテルに泊まってみます。

日本の鈴鹿サーキット顔負けの施設ぶりで、マジ凄いと思います。

 この街の産業の中核は農業、そして観光だ。ブリーラム県にはクメール王朝時代をしのばせるパノムルン遺跡などがあるが、現在街が最も力を入れているのは、スポーツを通じた観光客誘致。その二本柱となっているのが、ヨーロッパで人気が高いふたつの競技、サッカーとモータースポーツなのだ。
 そのふたつのスポーツを通じビジネスを手がけているのが、ブリーラム出身で、政治家としてタイの国政で活躍してきたチドチョブ氏。彼は「学生のときに自分がプレイしていたんだよ。そして情熱の象徴だ」というサッカーを通じて“街おこし”をスタートさせた。自らの出身地に、ブリーラム・ユナイテッドFCという強豪チームを誕生させたのだ。
(中略)
「このビジネスを始める前、ブリーラムを訪れる観光客は年間5000人程度だった。ブリーラムは“過去の街”で、泊まりがけで来るような人はいなかったものだ」とチドチョブ氏は言う。
「だから私は、自分が好きなことをベースにした事業を手がけようと思った。それがサッカーだったんだよ。タイでも皆が好きなスポーツだし、世界中で知られているから」
「私の狙いは、ブリーラム・ユナイテッドFCを強力なチームにすることだ。例えばFCバルセロナやマンチェスター・ユナイテッドのような規模でだ。そしてクラブの成功は、多くのファンをもたらしてくれたし、多くの観光客も訪れるようになってくれた」
(中略)
 2012年のブリーラム・ユナイテッドFCの誕生に続き、2014年には日本のスーパーGTをこけら落としイベントとして、本拠地であるチャン・アリーナ(通称サンダー・キャッスル・スタジアム。この街は雷が多いことからこの名が付いたという)に隣接するチャン・インターナショナル・サーキットが建設された。
 チドチョブ氏がモータースポーツに着目したのは、サッカーと同じく「自分が好きだから」という理由からだという。「私は大排気量のバイクに乗ることが趣味なんだ。タイでは多くの人たちにとって、バイクは日常的な乗りものだ」と言う。
 サッカー、そしてモータースポーツを開催することによって、5000人程度だったブリーラムを訪れる観光客は劇的に増えたという。そしてチドチョブ氏によれば、ブリーラム全体では10億バーツ(約33億円)の経済効果を得たという。
(中略)
「将来に向けてスポーツ観戦で訪れた人たちが、ブリーラムで観光も行い、長く留まってくれるようにしたい。それはサーキットも同様で、さまざまな国際的なレースを開催したいと思っている」とチドチョブ氏。
「もちろん観光客がお金を街で使ってくれるだけでなく、ブリーラムの知名度も向上している。これから3年、ブリーラムでは二輪最高峰のMotoGPを開催することになるが、これは大きな飛躍の機会だ。少なくとも10万人の人々がサーキットに訪れると思うし、年間を通じてMotoGPを追い続けることになるはずだ」
「MotoGPではレースだけではなく、ブリーラムという街全体を世界に紹介する活動を行っていきたい。伝統、食事、文化などすべてだ。観戦に訪れてくれた人たちに、レースだけではない楽しみを提供したいと思っている」
(中略)
 またブリーラムにおけるスポーツ振興は、単に経済効果だけには留まらない。知名度の向上、そして街の人たちの一体感、地元意識の高揚といったさまざまな波及効果がある。まず非常にユニークで、筆者も初めて行ったときから驚いたのが、ブリーラム市民の多くの人々が、チームのユニフォームを“普段着”として使っていることだ。その理由は、ユニフォーム自体の値段の安さにある。
(中略)
「ユニフォームは、ブリーラムの人々にとって誇りの象徴になると思っている。もちろんタイ・リーグ1のチャンピオンとしての誇りもだ」とチドチョブ氏はその理由を教えてくれた。ちなみに、この話を聞いた東京都内でのイベントの際も、チドチョブ氏はチームのユニフォームを着ていた。
「そしてユニフォームは、ブリーラム市民の平等性、希望の象徴でもあるんだ。だからお金がなくても買えるように、500バーツ程度(約1500円強)の値段にした。だからブリーラムでは、指導者でも労働者も同じユニフォームを着ることで、すべての市民が平等なのだ」
 その街の誇りを胸にでき、かつ市民のチームへの熱も高まる。
(中略)
 さらにサッカーでは、街の中心部にあるチャン・アリーナの魅力、そしてブリーラム・ユナイテッドFCの強さが街の雰囲気をひとつにし、そしてタイ国内はもちろん、海外からもアウェイサポーターを呼び寄せている。そしてこうしたスポーツ振興を行いたい場合、そのスポーツのための施設──“ハコ”が重要になることを、チドチョブ氏は良く分かっている
 本拠地となるチャン・アリーナは、先述のとおりサンダー・キャッスル・スタジアムとして2011年に開業した。32600人を収容するヨーロッパスタイルの美しい専用スタジアムで、日本から訪れたJリーグサポーターからも賞賛の声を聞く。観戦のしやすさが人気の源なのは言うまでもない。日本では複合的な陸上競技場で済ませようという自治体も多いが、それではサッカーの魅力は十分伝わらない。
 また、チャン・インターナショナル・サーキットも、グランドスタンドからコースのほぼ全域が見渡せる、世界でも珍しいタイプのサーキットだ。平地にあり、アップダウンがないことを逆手にとったレイアウトとも言える。施設面でも、スーパーGT関係者からの評価は高い。さらにサーキットのゲート、そしてスタジアムの横にはチェーン店を含めた飲食店街、さらに地元市民に愛される屋台街も用意され、週末にはドラッグレース等に興じる若者たちが集い、活気ある夜が過ごされている。
 街に経済効果と活気、そして世界に向けた知名度の向上を果たせるのがスポーツ……というのがチドチョブ氏の意見だ。いま、ブリーラムは“スポーツシティ”としてタイ政府の後押しも受けながら、飛躍しようとしている。
「10年前、もしあなたが私に『どこから来たのか?』と聞いて、私が『ブリーラムから来た』と答えたとしよう。でも、多くの人たちはブリーラムがどこにあるのかも分からなかったはずだ。でも今はあなたも、ブリーラムがどこにあるか分かるだろう」とチドチョブ氏は誇らしげに言った。
(中略)
「スポーツは、経済も社会の問題も解決してくれると思っているし、ブリーラムの人々の暮らしぶりも大きく成長させてくれると確信している。そしてそれを証明したいんだ」
 こういったブリーラム、そしてタイの試みは、いまや着実に実を結びつつある。もちろん経済面での波及効果はチームにも及び、その国のスポーツのレベルも大幅に向上させる。日本ではハードルも多いだろうが、こういった試みの例はまだあまりない。ただ、日本でも大いに参考にしたい例と言える。(Auto Sport Webより

やってくるとチドチョブ氏の思いが伝わってきますね。

サポートレースは始まっています。チェックインしましょう。

今回、サーキット内にあるBRIC BOXホテルに泊まりました(BRICはブリーラムインターナショナルサーキットの略です)。廊下がサーキットに面していて、廊下、あるいは室内から観戦できます。

但し部屋自体はシャワー・トイレ等含め12平米、部屋そのものは8平米くらいで狭いです。寝台列車とまでは言いませんが、豪華客船の一番安い部屋に近いです。
ちなみにホテルのオぺレーションは、アマリホテルに委託しているようなので、サービスレベルの問題はありません(部屋が狭く、定員1名と言うことが納得できるのなら、オススメ宿になります)

何より素敵なのは、この立地です。グランドスタンドから見えにくいインフィールドセクションの奥の方が、ここに泊まると良く見えます(極端なこと言うと、グランドスタンドのチケット買うより、このホテルを押さえておく方がいいです)

今年のスーパーGT開催中1泊料金は4700バーツだそうです(2019年3月9日現在)。めちゃくちゃ「いいお値段」なのが唯一の問題点。

初日は(オフィシャルホテルの)アマリブリーラムユナイテッドで夕食食べますが、こちらも何チームか宿泊されていて。すごく臨場感あります。

スーパーGT一日目

朝食は泊まっているプレハブで食べるのですが、調理自体はアマリホテルで行なっています。更に周りはレース関係者ばかりで。サーキットのパドックにいるような気分になれます。臨場感がすごいです。

この日は以下のプログラムを中心に観戦します(データは2017年)。

10:00~11:45 スーパーGTフリー走行
15:00~16:17 スーパーGT予選
17:20~18:00 ハイラックスREVOワンメイクレース

朝は雨降りでサポートレースもこんな状況で行われていましたが、フリー走行が始まる頃には雨は止み、路面も乾いてきました。

全然予備知識なしで観戦しているんですが、au Tom's のドライバーが中嶋一貴なのは知っている。

Epson NSXの監督が中嶋悟で、オートバックスNSXの監督が鈴木亜久里も知っていたが、

ZENT SERUMO とフェラーリ488が関係深かったことは、今Blog書いていて知った。中々ノンフィクションの世界です。

実質カウル付きフォーミュラーカーのGT500はあんまり感情移入できませんね。
思い入れ強いのは、市販車改造部門のGT300。

フリー走行、楽しめたところでお昼に行きます。
ブリラムキャッスルの焼肉屋でお昼を食べていたら・・・スコールがorz
スバルヲタのマリオ高野さんが現地入りしたようなので、挨拶に伺います!と言った矢先のスコールで・・・やっぱ行かないかもと弱弱なメッセージをorz

雨が1時間は止みそうもないので、思い切ってマッサージを2時間orz
終わったときには雨はほぼ止んでいましたが、予選も始まっています。グランドスタンド向かっても良かったのですが、モーターサイタクシーが近くにいなかったので、徒歩では面倒くさいと断念。ホテルの廊下から観戦することに。

マリオ高野さん!明日会いましょう。
つか、BRZの前走る(GT300の)GT-Rを駆ってるのが星野一樹(星野一義の長男さん)とは。
中嶋にしても星野にしても息子の名前はカズキなんだな。

フリーでは流しているけど、予選ともなるとGT500は迫力違います。先ほどは感情移入できないって言ってごめんなさい。

この日の〆はピックアップカーレースで。

理屈抜きで楽しめます。

スーパーGT二日目


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