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狂気的で美しい映画『ザ・セル』を観てほしい

今回は2000年に制作されたターセム・シン監督のデビュー作『ザ・セル』を紹介します。映画ブログじゃなくて、あくまでも文章の練習としてnoteやってるんだけど、引きこもってるとネタがないよね。

今回は好きな映画がちょうど今Amazon prime会員限定の見放題対象になっているので、その映画のあらすじと見どころを書くよ。

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「ザ・セル」あらすじ

主人公は小児精神科医のキャサリン(ジェニファー・ロペス)は特殊な装置を使って、昏睡状態の少年の内面世界に入り込み、内面世界での少年とやりとりしながら意識の回復を目指す治療に携わっていた。

そんなある日、連続殺人犯カールが運び込まれる。彼に誘拐された女性がタイマー仕掛けで溺死させられる危機にあるため、彼女が閉じ込められている場所をカールの内面から聞き出そうというのだ。

キャサリンはカールの内面世界に入ることに…!!


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見どころ① ストーリー

SF映画好きとしては、もうこのストーリーだけで面白い。人の内面世界に入れる装置って。20年前くらいの映画だけど、アイディアがすごくいい。

登場人物も絞っているのでわかりやすい。ジェニファー・ロペス演じるキャサリンとFBI捜査官のピーター、連続殺人犯のカール、この3人だけ覚えていればもうオッケー!

あとは現実のストーリーも内面世界のストーリーも両方面白い。現実は連続殺人犯のカールの被害者の女性がどうなってしまうのかハラハラさせる。早よ被害者の女性を見つけんと死んでしまうで!早よカールの内面世界から手がかりを探さんと!っていう緊張感。緊張感ある映画は良い!

見どころ② 内面世界の描かれ方

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セットがすごく豪華。自分が勧めて実際にこの映画を観てくれたクリエイターの人曰く『美大卒の人は絶対好き』

自分は美大卒ではないから美大卒じゃなくても内面世界の描かれ方は好きになる人いるはず…!妖艶で神秘的だけど狂気に満ちてておどろおどろしい感じ。

この連続殺人犯のカールの内面世界は、綺麗だったり不気味だったり色んな面があるから、美術館に来たような感覚が味わえると思う。

映画冒頭の少年の内面世界も独特でよかった。砂漠に桜を咲かせるなんて発想、誰が思いついたんだろう。監督かな。だとしたら鬼才すぎる。

ターセム監督、デビュー作からセンスが尖りすぎている。

見どころ③ 衣装

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内面世界でキャサリンやカールが着ている衣装も見どころ。色んな衣装が出てくるけど、どれも独創的でデザインが凝っていて内面世界とマッチしてる。

衣装のデザインは石岡瑛子さん。日本人だって知らなかったよ!映画『ドラキュラ』や『白雪姫と鏡の女王』の衣装もデザインしてるとか。すごい。

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このキャサリンの衣装も顔飾り(頭飾り?)も奇抜で面白い。この顔飾りつけるとキャサリンの鼻どうなるんだろう。

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さいごに

キャサリンの心理描写が少なかった印象なんだけど、連続殺人犯のカールに焦点を当てるために、あえて主人公のキャサリンの心理描写を減らしているのかもしれない。映画の主人公に感情移入したい人が観ると『ただ映像がいいだけだった』で終わる気もする…。気になるので映画の主人公に感情移入したい人に観てもらって感想を聞いてみたい。もちろん、そうじゃない人からも感想を聞いてみたい。

綺麗で神秘的なのにちょっとグロテスクというか、言葉には表しにくいから、とにかくこの世界観は一度観てほしい。言葉では上手く表現できない世界観。美大卒の人は絶対観てほしい。

それでは、また書きます!


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