stay home中に観た映画たち。

stay home期間中、家で主にAmazonプライムで観た映画の感想です。備忘録書いておかないと忘れてまたすぐ観たくなっちゃうので（まあそれもいいけど）超個人的感想を残しておきます。

女王陛下のお気に入り

マリーアントワネットみたいに可愛くてガーリーなのを想像してしまっていた（笑）。何の前情報もなく観た。ドロドロの人間関係。でも昔も今も変わらない。弱音を見せることができる唯一の相手への傾倒と執着。そこにつけ入る策略家。ピュアな思いと下克上魂。泥臭くて、設定とのギャップに少しだけグッときた。でも、、、観た後に得たものは特にないかも。

よこがお

私は多分、深田晃司監督の感覚と表現が大好きなんだと思う。断定的表現ではないのは、観たことがある作品が「淵に立つ」と「よこがお」だけだから。本作は淵に立つよりも、リアリティがある。自分は絶対に犯罪なんか犯さないと思っている人でも、こんな形ならば事件に巻き込まれる可能性があるのだなとハッとさせられる。

筒井真理子さんが相変わらず最高の演技。絶妙に普通っぽくて、でも本当は全然普通じゃなくて、とっても色っぽい。居そうで居ない魅力的な人。今回も凄かった。市川実日子ちゃんも凄かった。リアル。池松君のフワッと感も良いアクセント。とにかく嘘っぽさがないのが深田作品。

人間失格 太宰治と３人の女たち

蜷川さんの作品はスター映画枠として、割と欠かさず観ている。「さくらん」「ヘルタースケルター」は割と好き。スター映画として。でも人間失格はちょっと私にとって物凄く大切な小説すぎた為、辛口評価。

多分、蜷川さんは太宰ファンじゃないと思う。本物の太宰は、この映画の小栗旬みたいに格好良くない。見た目のことを行っているのではなくて、言動がもっとゲス。確かにビジュアルはシュッとしているけれど（むしろ私は本当の太宰の方がビジュアルは好みだ）太宰はろくでなしである。ちゃんとろくでなしなところを魅せて欲しかった。もっと薄汚い（生き方的に）小栗旬を観たかった。

小学校5年生だったか6年生だったか。。。人間失格を読んで衝撃を受けた。それと同等位の衝撃を得られないと私を含めた筋金入りの太宰ファンは納得しないであろう。相変わらずエリカ様は可愛くて余裕があってイケてた。早くまたエリカ様観たい。

淵に立つ

淵に立つを観たのは2回目。よこがおを観た後に復習。浅野忠信の演技と存在感が引き立っている。2回目に見ると終盤の強引な展開に若干の疑問。1回目は勢いで観たのだけれど。でもやっぱり、この哀愁。やっぱり好き。

trainspotting

何回目だろう。たまに観たくなる。そして毎回泣くのである。under worldも好きだから尚更。どうしようもないクズ達の話。でも、どう足掻いても、真面目にしか生きられない人間としては、憧れてしまう部分がある。自由に何にも縛られずに我儘に過ごすことなく大人になってしまった人(私含む)。穏やかに静かにまっとうに暮らしている人。そんな人々の心の奥底のcrazyな部分を揺さぶる魅力があるのかも。何よりBorn Slippyが好きすぎて泣いちゃう。20代前半、毎週clubに居た頃、3時とか4時とか、もうそろそろお開きになる頃に流れるBorn Slippyが好きだった。エンディング感。浮遊感。酔いの残る中、最後にフラフラとゆらゆらと踊る曲。そのイメージ。結局自分の人生のどっかに深く絡んだエピソードがあると、かけがえのない作品になるのかな。T2も好き。

SCOOP!

大根さんの作品は当たり外れが多少あるけれど、どれも好き。なぜかと言うと、大根さんの音楽センスが好きだから。「モテキ」に至っては、思い出の曲ばかりで別の意味で号泣してしまうほど。

そんな大根作品の中でもバランスが取れており、気楽な気持ちで観ても思わず感動できて好きな作品。たまに観ちゃう。年に2回は。リリーさんの演技は圧巻だけれど、私はそれほど興味ない福山さんも演技上手だったんだな、よく見れば。と思えた作品。二階堂ふみちゃん可愛い。演技うまい。二人の愛し合うシーンは綺麗だし、ふみちゃんの寝顔の写真を檀れいが現像しちゃうシーンも好き。これもスター映画枠なのだけれど、その中でも高いクオリティを誇っていると思う。あと、大根さんらしいのが、音楽の使い方。疾走感。焦燥感。音楽による演出が絶妙。

バクマン

これまた大根さん。何気に大根作品で一番好きかも。漫画をビートで表現する新しさ。ビートで表現するって部分、この映画を観たことない人の為に紐解きます。筆を走らせる「シュッシュ」って音、ビートを刻みます（笑）これぞまさしく大根作品。こんなにもスポーツ味のある漫画の描写ってないと思う。リズムとビートと筆と佐藤健。これがあれば十分でしょ！って感じ。でもビートと筆の組み合わせは意外とありそうでなくて新鮮なのでありました。

他にも観た映画あるけれど、まずは第一弾。（ちゃんと第二弾書くかな？笑）