⭐️音楽はライフライン~2020緊急事態宣言下の小曽根真リビングルーム・コンサート🎵

〜今日は数年前に書いた記事を紹介します〜

　1回目の緊急事態宣言が出された2020年の春。
今振り返ると私の精神状態は最悪だった。

　生活の中心にあった全てのレッスンと、
音楽仲間との音楽活動も突然ストップし、
私のピアノ教室では退会したいという生徒さんも何人か現れた。「外界との繋がりが一気に絶たれた」…そう感じた。出口の見えない暗いトンネルの中にいるような不安に包まれた毎日。誰もがかつて経験したことのない状況下で閉塞感を感じていたのだと思う。

　そんな日が続いたある日、友人が教えてくれた「小曽根真リビングルーム・コンサート」。
この毎晩9時からの1時間のライブ配信は、この日から私の唯一の楽しみになった。

　9時の配信の前までに家事が終わるように
私は先ず生活のリズムを整えるようになった。
こうした非常時でも生活の中にリズムをつくることの大切さを、この時知った。そして、毎晩9時になると世界中の仲間と一緒に、スマートフォンの中の小曽根さんのリビングにお邪魔して
窓の外の美しい緑や自由に振る舞う猫たちの姿を見ながら極上のワインのような小曽根さんのJAZZに酔った。

　一体どれほど心が支えられたことだろう。あの時の私を救ってくれた心温まる53夜。それを届けてくれた小曽根さんと音楽の力に、今も言葉で表せないほど感謝の気持ちでいっぱいである。

　不要不急という言葉に音楽をする者たちが酷く傷つけられた一年ではあったが、
「音楽はやはりライフラインなんだ」
と、自分自身の経験から実感できたことは良かったと思っている。

　「小曽根真リビングルーム・コンサート」は
暗闇の中にいたあの時の私の不安を取り除き、
心と体の健康を保つために必要な、副作用のない一番良く効く薬だったと思う。

🎵小曽根真　アルバム『wizard ob ozone』より
「Wild Goose Chase」
あの頃よく聴いていた曲。
彼の指から次々と繰り出されるアイデア、美しい音色、そして何より　そのリズム！！

久しぶりに小曽根さんのピアノを生で聴きに行きたいなぁ^ - ^