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片頭痛なめてたら痛い目に遭った話

こんにちは、なむです。

この記事は、JAXA学生Advent Calendar6日目の記事です。

コロナ禍で体調を崩す人が多い中、僕は先日、ひどい片頭痛で救急車に乗る羽目になりました

記録もかねてここでシェアしておこうと思います。

正直な感想としては、「片頭痛、なめたらあかんな…」です。

【前提】自分の置かれた状況

特筆すべき既往症はありません。コロナ禍で研究が思うように進められない人も多い中、リモートで研究ができる数値計算系をやっていますので助かっています。一方で、在宅での研究時間が増えた結果、私生活との切り分けがうまくできず、体調を崩しがちです。現在メンタルクリニックに通院中。

一人暮らしで、下記の記録に登場する婚約者とは同棲していません。

その日の出来事を時系列順に、主観で振り返っていきます。

朝から体調がおかしいわけではなかった

その日は、午後に通院の予定だったので研究室には行かず、自宅からリモートワークをのんびりすることにしていました。

10時頃に遅めに起床。朝食をとり、リモートで研究を開始。

14時頃、気分転換もかねて、通院するついでに遅めのお昼ごはんを外で食べようと外出。

軽い体調不良…?

15時頃から、ランチについてきたコーヒーをすすりながら1時間ほど読書。
この時点から軽く頭痛。いつもの一過性のものだと特に対策はしませんでした。

16時頃にメンタルクリニックに向かう。このとき、視界の左側にチカチカとした線状のものが映るようになる。少しおかしいと思い始める。
メンタルクリニックの待ち時間で雑誌を読もうとするが、チカチカとしたものが邪魔で文字が読めない。少し怖くなる。

症状についてはメンタルクリニックでは相談せず、カウンセリング、生活習慣の改善についてのアドバイスと、薬の処方をされて診察は終了。

診察直後から視界のチカチカとしたものが消え、いつもどおりだと安心する。

買い物をして17時半頃帰宅。

徐々に体調悪化

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18時頃からリモートの研究に戻るが、徐々に吐き気が出てくる。食欲がなく、夕食が準備できない。

20時頃、婚約者に体調がよくないと連絡したところ、病院に行ったほうがいいのではないか、救急車を呼んだほうがいいのではないかと心配され、事の重大さを認識する。

体温を測るが平熱

風邪や今流行している感染症ではないと判断し、とりあえず様子を見ると伝える。

20時半頃から30分ほど私用のオンライン面談。

21時頃、頭痛と吐き気がピークに達し、上体を起こしていられなくなる

寒気を感じ始める。発熱したかと思い再度検温するが、やはり平熱

婚約者から、#7119にかけてみるように提案され、かけてみる。

が、何故か横浜市のサービスに繋がり、横浜市外は対象外だと音声案内の時点で切れる

住んでいる相模原市のサービスを探したが、夜間救急の当番医を教えてくれるサービスしか見つけられなかった。消防庁が提供する症状によって救急車を呼ぶか判断基準を提供してくれるWebサービスがあったため利用。5問ほど答えた時点で救急車を呼ぶように表示される。この時点で救急車を呼ぶ。

119に通報しながら、会話ができるから恐らく脳卒中などではないと自覚できたがとにかく頭が痛い

更に体調悪化→搬送

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救急車を待ちながら、婚約者に両親にも連絡してほしいと伝える。そのときLINEを使うが、寒気で手が震えてまともに文字入力ができない。(ただ音声入力を使うことには思考が至らない。今振り返ると思考が鈍っていた気がする)

あまりに寒いので上着を羽織り、毛布にくるまって部屋の暖房を20℃から23℃に上げる。それでも寒い。
呼吸が苦しくなり、浅く速くなる

この時点で(あっ、俺ダメかもしれない)と思い始める

ただ、財布、ケータイ、鍵、お薬手帳、マスクを準備し、エアコンのオフタイマーをセット(救急車に乗ってから切れるように)、119で指示されたとおり部屋の鍵を開けておくなど、意識ははっきりしている。

(ここら辺から時間がわかりません)

救急車到着。インターホンを鳴らされ、なんとか応答。自力歩行でなんとか救急車へ。

やりとりはあまり覚えていませんが、手が震えて部屋の鍵をかけるのに時間がかかったことと、普段飲んでいる薬があれば持っていきましょう、と言われてお薬手帳で大丈夫ですか、と応えたことは覚えています。

半座位で救急車に載せられる。いくつか質問され、答える(職業とか)。質問に答えながら体温や血圧、酸素飽和度、瞳孔の反応などを確認される。

呼吸が浅くて速い足先がめちゃくちゃ寒い手先が痺れてくる

酸素飽和度が高いためだと思われるので、頑張って鼻でゆっくり呼吸してください、と言われる。これが無茶苦茶しんどい。ただ、半座位なら頭はそこまでいたくない。

搬送先が決まり、救急車が搬送される。時間もあってかほぼノンストップで行けていた気がする。緊急走行に協力してくださってありがとう…とか無駄なことを考える余裕はある。ただ苦しい。病院が無茶苦茶遠く感じる。

病院にて

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病院につく。救急隊から病院に引き渡し。時間かかるなぁ、と考えるなど余裕が多少ある。

ベッドを自力で移れるかきかれ、大丈夫だろうと身体を起こしたところ頭に激痛が走る

なんとか移動したところで緊急医がくる。「〇〇です、お願いします」と自己紹介される。頭痛いですか?気持ち悪いですか?と質問されたので素直に、頭痛はピークを過ぎていること、吐いてはいないが吐き気がつらいことを伝える。

指を目で追ってください、と言われ、上下左右に動かす。(恐らく何かのテストだった)

ここで緊急医の方が一言。

「恐らく、片頭痛だと思います」


えっ…?片頭痛?片頭痛ってこんなにしんどいんですか…?

点滴して帰宅しましょうと言われる。

あっ、救急車なんか使ってごめんなさい…という気持ちになる。場所を移され点滴をうける。

その間中、(えっ、片頭痛…片頭痛…)と信じられずにいる。

21:40頃、点滴終わり。点滴で吐き気はマシになるが頭は痛い。

緊急医がきたのでそれを伝えると、痛み止めは入れてないので…と言われる。まあそうか。

21:50頃、婚約者が迎えにくる。精算ができないので預り金扱いになりますと言われる。痛み止めと吐き気止めが処方される。

婚約者に連れられて電車で帰宅。駅で電車を待つ間に痛み止め服用

夕食を食べてなかったのでコンビニで食べられそうなものを買って帰宅したものの、気持ち悪さが勝って食べられない。痛み止めは効いてきて頭痛はマシになるが、とにかくしんどかったので、シャワーも浴びずに寝る。

翌朝起きると頭痛も吐き気も嘘のようだが身体はだるい。横になって1日を過ごす。

婚約者に監視されて過ごす。夕方、両親が駆けつける。

※後日脳神経外科で診察を受けましたが、脳に異常はなく、やはり片頭痛でしょうとのことでした。

振り返って

今回衝撃的だったのがまず

「自らが片頭痛持ちである」

ということでした。でも振り返ると、片頭痛で説明がつく症状、めちゃくちゃ身に覚えがあるんですよね。

PC画面を見ている時間が長くないのに目の奥が痛む、突然の吐き気、気圧のせいだと思っているのに気圧が下がらなくても出る頭痛などなど…。

きっかけも心当たりがありすぎます。たとえば、

・生活が不規則
・水分不足(家を出てから帰宅するまで摂った水分はお昼のコーヒーのみ。)
・チョコレート好き(片頭痛にはよくないらしい)
など。

そして、自分の無知を晒すようですが、

「片頭痛、めちゃくちゃしんどい」

ということ。

片頭痛ってただの頭痛だと思っていたのでマジなめてました

さらに、片頭痛の症状として、

・視界への影響
・吐き気

が一般的であるということも知りませんでした。一方で、脳卒中等でも似た症状が出る(らしい)ので、片頭痛であることを知った&自覚したが故に脳卒中等を見逃すリスクがありそうだと感じています。

教訓

総括として、今回得た教訓をいくつかまとめておきます。

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【1】片頭痛、めちゃくちゃしんどい

人によっては嘔吐が止まらなかったり、たっていられなかったりも割とあるっぽいです。QOLを著しく低下させるものだということを初めて知りました。

【2】片頭痛で視界がチカチカすることがある

脳がやられたと思って焦りました。片頭痛の初期症状としてよくあるみたいです。片頭痛用の薬はこの段階で飲めると最適らしいです。

【3】お薬手帳めっちゃ役に立つ

緊急搬送時に役に立つ。救急車でも、搬送先の病院でも真っ先に確認していました。これがなかったら、普段服用している薬を全部持って行くとか、搬送先で治療が遅れるとかリスクがありそうです。貴重品と一緒に置いておくといざというとき安心です。

【4】#7119は役に立つが万能ではない

使えないこともあるということは認識しておくべきですね。自分の住んでいるところで使えるのか、使えない場合代替サービスがあるかはあらかじめ調べておいたほうがよさそうです。

【5】当たり前だけどお金はかかる

緊急搬送後、即時帰宅の場合、会計が閉じていたため、預り金¥5,000→後日清算という流れになりました。後日清算に伺ったら¥5,000では足りていませんでした。


以上です。何かあったら後日書き足します。

なむでした。

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