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白川茶を求めて岐阜県白川町へ行ったら おいしいお茶とすてきなお茶屋さんに出会えた

きれいな緑

「日本茶が好き」

そう公言しているわりには、私、全然知らない。色んな産地のお茶を知らないことに気づきました。

静岡茶(特に深蒸し茶)で育った私は、

「お茶=静岡」

という閉鎖的で鎖国的な頭脳のため、あえて他の地域のお茶を買うこともありませんでした。

富士山とお茶でしょう(これは三保)

足りなくなれば、実家の近所もお茶やさんですぐ買えて、そもそもいつもの静岡茶がおいしいから、他で買う理由がありませんでした。

ちょっと物知りなお味噌については、各地で買って集めているのに、あれ、私お茶の産地の違い、全然わからないぞ。

今までも、他のお茶を飲む機会があっても、心の中で
「やっぱり静岡茶が一番」とつぶやいていました。

きっと、おうちのおみそ汁がおいしく感じるのと似ているかもしれません。慣れた味ってけっこう重要。

そんな結構な偏見だったので、岐阜県に嫁いできても、毎日静岡茶を飲んでいます。

ですが、あるとき、現在私が住む岐阜県でも「美濃白川茶」が作られていると知りました。
たぶん今までも知っていたのですが、情報をスルーしていたのですね。無知でお恥ずかしいですが、初めて知ったかのように嬉しくなりました。

そこでSNSをきっかけに知った「ますぶち園」さんの白川茶をネットで購入してみたら、香りがよく飲みやすいお茶でした。

ますぶち園さんのお茶

もちろん静岡茶とは味が違いますが、これはこれでおいしいなと思いました。

白川茶をもっと知りたいという思いがつのり、やっと行ってきました
岐阜県加茂郡白川町
きっと私の大好きなお茶畑もみれるはず。ワクワクです。
では、一緒に白川町を旅しましょうー!(旅した気分になれたら幸いです)

一面に広がるお茶畑!…ではなかった

山を越え、車でたどり着いた白川町。
きっと私の大好きなお茶畑がみれる!!と思って期待していったのですが、車で走っていて気づきました。「あれ、お茶畑がない?田んぼと山はたくさんあるけど、どこだ?」
ちょっと不安になってきました。

田んぼと山は見当たるが

でも車で走っていると、とにかく自然が豊か。
山が高くそびえ、空は青く、とてもすがすがしく気持ちがよくなってきました。
林業が盛んなため、ところどころで材木を見かけました。
そして、何より川がきれいなこと!

川が澄んでいてとってもきれい

エメラルドグリーンにキラキラと輝く水面がとても美しく、印象的でした。
川が多いなと思ったら、白川町には5河川あるそうで、私も白川、飛騨川、黒川など眺めてきたようです。
青い空と高い山、涼しげな川のコントラストがすてきでした。

でもまだお茶の木は見当たりません。

お茶屋さんはいくつかあり、ネットの情報をもとに、まずは行きやすそうなところに目星をつけてレッツゴー。

ここからは訪れたお茶屋さんについてです。

菊之園

最初に訪れたのは「菊之園」本店です。

店先


創業明治40年という由緒あるお茶屋さんです。

お店の奥さんが明るく丁寧に対応してくださったのが印象的でした。
白川茶について色々とお話してくださいました。

お茶は主に温暖な地域で生産されているので、私は当初、岐阜県の中でも白川町という寒い地域で作られていることに驚いていました。
やはり白川町は冬は霜が降りるし土も凍るそうで、茶畑には土が凍るのを防ぐソーラーパネルのヒーターが土にさしてあり、凍結防止しているそうです。
寒い地域でお茶を作るために手間暇かけているんだなと感じました。
そのため、白川茶はお茶の生産地としては、北限の方らしいです。(まとまった量を作る生産地としては。さらに北東でも生産はしているがさらに少量とのこと)
ところどころ、山の斜面や山間地にお茶畑があるとのことでした。
小規模な生産者さんが多いようです。

私は、お店の奥の年季の入ったお茶の木箱が目にとまり、写真をとらせていただきました。

歴史を感じる木箱

中はステンレス製で外は木製。湿気を外側の木で吸収し、中では遮断してくれ、お茶をしっかりと守ってくれる理想的な箱だそう。
今はなかなか手に入らないということで、作ったり修繕したりできる職人さんも少ないんだろうなとしみじみしました。
とても味がある木箱たちでした。
私、このお茶の木箱の小さいサイズを昔欲しかったんですよね。そりゃなかなか手に入らないわけです(笑)

こちらでは自宅で気軽に飲めるようなお茶を購入しました。
丁寧に教えていただきありがとうございました。

こちらを購入

美濃白川 道の駅「ピアチェーレ」


道の駅

先ほどの菊之園さんに教えていただいた道の駅に行きました。
お店からは車で約8分。
道の駅には、お土産販売やレストランがある「美濃白川ピアチェーレ」と
道を挟んでお茶野菜などの直売所「チャオ」があります。

「美濃白川ピアチェーレ」では、白川茶農業協同組合連合会のお茶や、先ほどの菊之園さんの支店などがあります。

買ったカップのお茶も飲める


自動販売機でもお茶が買える
菊之園 道の駅店

お茶の香ばしい香りに誘われていくと、お茶の詰め放題コーナーがありました。

詰め放題 いい香り

面白いなと思い、「ぜひやってみて」とお店の人に誘われ、何気に初めての詰め放題。
その場で焙煎され、いい香りを放っていたほうじ茶(500円 缶代込み)にトライしました。
蓋が閉まればOKとのことで、おばさん根性発揮でたくさん詰めてきました。

あと菊之園の奥さんがここのお茶ソフトクリームがおすすめとおっしゃっていました。

悩んだソフトクリーム

とってもおいしそうで悩んだのですが、結局、私はチャオにあった豆大福の誘惑に負けました。
全然お茶と無関係のよもぎの豆大福です(笑)私、豆大福好きなんです。
豆もあんこもたっぷりでかなりボリュームもあり、大満足でした。

げんこつ大くらい大きいよもぎの豆大福

新田製茶

道の駅から車で約8分と近場なので新田製茶さんに行ってみることにしました。
途中でやっと茶畑を発見!

山の斜面に茶畑発見!

山の斜面にありました。刈り入れ時期は終わってるよと伺っていまいたが、この時期のお茶の木らしいお茶畑です。(懐かしい)

そしてさらに車で山を登っていき、どこにあるのかな?とちょっと不安になるころに「新田製茶」の大きな看板が見えました。

看板が見えてくる

こちらものどかな茶畑が広がる山間にあるすてきな場所です。
そこにお茶工場とバルコニー付きの新しいお店がありました。

バルコニーがある

お店からすぐお店の方が出てきて、招き入れてくださいました。
お店に入ると笑顔で冷茶とお菓子を出してくださいました。

お茶カヌレと冷茶

そのお茶の 鮮やかな 色のこと。
 見るからにおいしそうな色です。
でもそのお茶を見て私はちょっと「ん?」と思いました。私がちょっとだけ知っている白河茶はもう少し黄色いと思っていたのに…この違和感の答えは後ほど判明します 。

そしてこのおいしい冷茶と、お茶が入ったカヌレを頂きました。
カヌレもお茶の風味が感じられておいしかったです。白川茶を色んな世代の方に楽しんでもらいたいという思いで、様々なお茶の商品を考案されているそうです 。
是非 応援したいなと思いました 。

お茶工場自体は、何十年もありますが、この販売店舗は、2年前に新しく作られたそうです。
ぜひ、お茶を飲んで知って買っていただきたいという思いから、試飲できる販売店を作りたかったそうです 。 
お茶は丹念に作られている分、安いものではないので 、味を知り、 自分に合ったものを選べるというのは、 とてもいいなと思いました 。 

そして、新田製茶さんは、「深蒸し製法」で作られているとのことでした。先ほどの私の「ん?」が判明しました。毎日飲んでいる静岡の深蒸し茶と同じような色をしていたのです。なので黄色味ではなく、いつも飲んでいるお茶と同じ濃い緑色だったのです。
白川町で深蒸し茶??深蒸し茶というキーワードが出た嬉しさと同時に、色んなハテナが浮かび、さらにお話を伺っていると、とても手の込んだお茶づくりをされていることがわかりました。
通常の白川茶の茶葉で静岡のような深蒸し製法で作ると、茶葉が崩れてボロボロ細かくなってしまうそうです。それは白川町は寒い地域なので、繊維質も多いためだとか。そのため、土づくりから変えて、深蒸し製法のお茶を作られているそうです。
さらに、試飲で頂いた水出し用の茶葉と他の煎茶は、作り方から変えて生産されているそうで、とても手の込んだお茶づくりをされているなと思いました。作り手の方のお話も伺うこともでき、大変勉強になりました。
その後も、温かい高級煎茶や和紅茶などもどんどん出してくださり、一緒にお茶をしている感じでとても楽しく白川茶を知ることができました。

色んなお茶やグッズがある
試飲しながら選べる
すぐそこにお茶畑

そして、今回試飲した水出し用の茶葉と、高級茶のティーパックを購入しました。ティーパックは、手軽にお茶を楽しんでもらうための知人へのプレゼント用です。
じっくりお茶を知って購入できるのがよいですね。
とても楽しい時間でした。
おまけもいくつかつけていただきありがとうございました。

お試しの高級茶つき

岐阜県加茂郡白川町を訪れて

すてきな出会いときれいな景色を通し、日本茶がますます好きになりました。
このお茶たちがずっとおいしく飲めることを願います。

他にも行きたいお店がありましたが、時間の関係で帰路につきました。
道中、きれいな自然ばかりで、しっかりとその色を見たくて、思わずサングラスを外して眺めていたほど。

白川の駅舎もかわいかったです。

かわいい駅舎


きれいな空と山


また訪れたいです。

つたない文章ですが、白川町や白川茶について楽しめたでしょうか。
よかったら旅のご参考に。

※私の理解不足で誤っている箇所がありましたら申し訳ありません。


お茶についてはこちらの記事にも

#最近行ってよかった店


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