あわや大惨事!! 初めての現地人との飲み会から感じたこと :アイルランド留学【15日目】

昨日HelloTalkで出会ったアイルランド人と飲みに行ってきました。行く前の状況は下記の投稿の感じです。

この投稿にも大げさなタイトルをつけてしまいましたが、結論からいうと、想像以上に楽しく飲むことができました。

この日会った方は、大学で日本語を専攻しており、東京にも一年間ほど留学していた経験もある方だったので、共通の話題もあり、会話がしやすかったということが大きいと思います。

まだまだ拙い英語ですが、お酒の力も借りながら積極的に話していくことができました。

ただ、途中、一瞬空気が硬直した時間がありました。不穏な雰囲気になり、今にも相手が怒りだしそうな状態でした。

原因は私の「ジョーク」です。話の流れは下記のような感じでした。

(スマホでペットの写真を見ながら)
私:   Your dog is  cute !! (君の犬かわいいね〜)
相手:  Yeah ! But he is stupid !! (ああ、でもこいつアホなんだよ〜)
私:   Like you ? ( あなたみたいに ? 笑)
相手:   !!!!?????  What  !!??

やってしまった。

ちょっと調子に乗ってこんなことを言ってしまい、やばい空気になったので慌てて弁解しました。

「君みたいにかわいいってことが言いたかった!英語難しい!!」と苦し紛れの言い訳をし、なんとか場を納めましたが、そこからまた空気を変えるのが大変でした。ひたすら相手を褒める方向性のジョークに軌道修正し、最終的にはいい雰囲気で会を終えることができたと思います。危なかった。

-----✂︎-----

ここで学んだのは、「ネガティブな方向性のジョークは言わない方がいい」ということです。特に他の国の人たちとコミュニケーションを取るときは。

ネガティブなジョークとは、日本で言うところの「イジリ」と同じかもしれません。イジリはしない方がいい。

日本では、「お前アホだな〜」、「また太るぞ〜」、「変な服着てるな〜」みたいなイジリを何の気なしにしまうことも多いと思います。

信頼関係があったり、嫌味のない言い方であれば、イジリによってお互い楽しくコミュニケーションできる、ということもあると思いますが、国際的な場では一切やらない方がいいと思いました。その理由は大きく2つあります。

1.  お互いのバックグランドが違いすぎる

日本で「イジリ」が成り立つ前提として、同一民族、人種であり、かつ義務教育を受けて、のちに就職する、みたいなバックグランドがだいたい共通しているということがあると思います。日本では、「みんな同じ」が前提条件としてあるんですね。

だからこそ、その前提条件から外れた人を「普通じゃない」として指摘しやすくなるんだと思います。肌の色が黒いとか、太っているとかの身体的特徴や、服のセンスや話し方とかに対してイジリが発生するのは、それが前提条件から外れており、そのことを自他共に認識しているからこそではないかと思います。

一方、国際的な場においては、「みんな違う」が前提条件です。民族も人種も違えば、宗教も言語も環境も文化も何もかもが違います。

だからこそ、その違いを指摘する「イジリ」というものが、そもそもナンセンスです。自分との違いは、相手にとっての普通で、それを否定することは、相手の尊厳そのものを踏みにじることと同義です。

また、日本人に対しては、ある程度、どのラインまでなら踏み込んでイジってもいいかの温度感はわかりますが、外国人に対してはわかりません。特に、宗教や身体的特徴に関する部分には全く線引きができないので、下手な冗談は一切言わない方がいいと思いました。

2. 誰も幸せにならない

これにつきますね。もはや国際的な場とか関係なしに、日本でも同じだと思います。ネガティブなジョーク、イジリはやっぱりどこか嫌な感じが残ってしまうんですよね。一瞬の笑いは取れたとしても、誰も幸せにしていません。そもそも、度合いを間違えると相手を冒涜することになってしまう冗談なんて言わない方がいい。

ジョークをいうならポジティブな方がいいですね。

「ここまで美しくて賢い人にこれまで出会ったことないぜ!!」、「君はアイルランドで一番センスがいいよ!」

こんな感じで、日本語で書くと胡散臭く聞こえるフレーズも、英語だとなぜかとてもスムーズに言えてしまいました。そして、冗談だとわかっていても、何だかお互いポカポカした気持ちになれます。

どうせ笑いをとるなら、誰もが幸せになれるやり方がいいですね。

-----✂︎-----

留学にきてよかったと思うのは、言語そのものの習得というよりも、上記のような、バックグランドの異なる人とコミュニケーションを取るための感覚みたいなものが掴めることです。

そして、こういったことは国際的な場に限らず、日本においても同じことだと、改めて普段のコミュニケーション方法を振り返ることができたのもよかったです。日本人だって、人それぞれ価値観やバックグラウンドは異なるのだから、そこを想像した上でコミュニケーションを取らないとダメですね。

とりあえず、今後の人生において、国内外関わらず、ネガティブな「イジリ」は一切しないように心がけていきます。

英語だけではなくて、人として大切なことも身につけた上で帰国したいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?