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古民家 水回りとの戦いにとうとう終止符を打つ!

あれから2ヶ月が経ちました

前回ですっかり心が折れてしまった私。

漏れていた鉄配管は今はもう一般家庭では使われないので、そもそも道具がない。部材もホームセンターには売ってない。
なので、接続口で交換するしか無いのだが、そもそも接続口が錆びていて外すと漏れ出すリスクがあるとなると、きっぱり諦めて全部替えるしかない。

なのですが、決心はしたものの千葉へ戻っていたり、体の調子が悪かったりしているうちに季節は春も過ぎ去ろうとしていて、今度は虫対策とかを優先させなくてはいけないことになり、配管工事はしばらくおやすみだったのでした。

土間に設置した仮設風呂生活も慣れてしまえばそんなものということで、苦痛ではなくなっていたこともあります。(漫画や小説の異世界ものの気分が味わえます)

とはいえ、風呂は電気ヒーターで沸かすので電気代はかなりかかっていて、ネットで引き落とされる電気代を確認して(エアコンなしのひとり暮らしで軽く1万円超えです)これはまずいと思い直しました。

大雨かと思ったら配管破裂してました

そんなことを思いつつ暮らしていた小雨模様のある日、台所で洗い物をしていた時、雨が壁を叩きつける音がして「雨が強くなってきたなあ」と思いながら、部屋に戻ると全然雨音がしない。

「一時的だったんだろうか?」としばらく仕事をして、コーヒーを淹れるために台所へ行くとまたすごい雨の音。

「あれ?ひょっとしてこれは雨の音じゃないのでは??」

と外に出て見に行くと

雨を降らせていたのはうちの配管でした!

台所へ続く水道配管が破裂して勢いよく水を自然に還元しているではないですか!

ここは、今までは触っていない台所への配管部分で、昭和40年代以降に改修されたと思われる配管。比較的新しいので全くノーマークでした。
慌てて元栓を締めて見てみると、破断ではなく接続部のすっぽ抜け。

小雨の日だったので水気をブロワーで乾かしています

抜けたエルボの内部を磨いて、接続部の配管を少しだけ取り替えて、配管用接着剤で固定、小雨の日だったのでブロワーで乾燥させながら固定。さらに養生固定でワイヤーでぐるぐる巻きにして2時間ほど放置したら、なんとか水漏れもなく台所も使えるようになりました。

湿度高いし養生時間短いのでワイヤーで補助

元々弱っていたところにワンレバー水栓の開け締めでウォーターハンマー現象で抜けたんでしょうね。

※水の急激な圧力変化で、配管が衝撃を受ける現象のことです。


ということで、ささやかな対策を。

ワンレバー水栓、便利ですが水道管には負荷かかるんです

結果的には半年以上経過しても漏れはないので、修理はうまくいったんでしょうが、あの部分の配管、場所的に屋根雪とか凍結でかなり抜けやすい状態になることは確かなので、台所配管も最終的には全部更新する必要がありそうです。
とことん水回りには悩まされますね。

浴室の配管更新工事開始!

まとまった時間がないと言い訳しているうちにゴールデンウィークがやってきました。もう言い訳のネタはありません。工事開始です。

まずは先日設置したボイラを一旦取り外し移動

この手戻り作業がなんとも切ないわ。

次に屋外の古い鉄配管をグラインダーで切断して撤去
ボイラ室の鉄配管を切断しながら撤去
貴重な資源ごみがたまりました。資源回収車に後日持っていってもらいました
すべて撤去し終わったボイラー室(というかスペース)
更新するHT管(温水用塩ビ管)は太いので、コンクリートを削ってスリーブを拡張

使ったハンマードリルはこれです。安かった割には結構力強く、振動モードでも使えるので配管のスリーブ抜きの他、コンクリートの亀裂補修や簡単なハツリでも使えていい感じです。バッテリーは18Vマキタ互換で丸鋸から草刈り機まで全部の工具で使いまわししてます。

バイパス管からの水道配管、安いボイラーは法令で給水管に減圧弁をつけないといけません
続いて給湯配管。お湯はHT管というエンジ色の耐熱の塩ビ管を使います
配管が終わると水漏れチェック用にプラグで蓋をします

一番左の水栓は、大昔からの壁内の配管から出ていて(たぶん戦前のもの)口径が今の規格とは違って外して蓋をすることができませんでした。もう使うことはないんだけど、仕方なくこのままです。

これが漏れると地中の本管を全部更新という大工事になります。
結局、地雷を全部撤去することは叶わず…。

灯油を運ぶ油送管の配管、8mmの銅管ですが最近はあんまり売ってなくエアコン用の微妙にサイズの違うものが多いので買う方は注意してくださいね
灯油タンクの下には基礎石、小石とコンクリートスプレーを使って水平を出して固定します
灯油タンクを設置、銅管に電気の保護管をかぶせて保護してます
ボイラーを戻して配管を接続、一応完成です!

試運転の結果、漏れもなく無事にボイラも稼働!配管全部替えたんだから当たり前なんだけどうれしい。
右下の水栓は仮設用のお湯です。浴室の改修が終わるまでここからホースで仮設浴槽にお湯を送ります。電気ヒーターからやっと脱皮していつもでシャワーとお風呂に入れるようになりました!

とはいえ、配管は直っても浴槽に穴が空いているので浴室はまだ使えず仮設浴槽ですけどね。

これで当面の危機に終止符が打たれました!

成功したとはいえまだ戦いは続く

流し台の下、排水の漏れを直して壁紙と敷物を敷いてしのいでます

漏水との戦いは終わりません。浴室の他にも台所の流し台下でも水漏れ発覚で、ダクトテープで色々塞いで、流し台の中が汚いので壁紙と敷物で養生してます。

結局、結論としては古民家の配管は全部やり直したほうが早いよね、ということになりますね。
配管の耐用年数は種類によっても違うけど、15年~30年と言われているので、古民家買うとほとんどが耐用年数超えています。

今は漏れがなくても時間の問題なので、全部取り替えるつもりで改修計画を立てましょう。
って、場当たりで済まそうとした私が言うのもなんですけどね。

リノベ中の古民家(元郵便局)はこういう家です。


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