古民家浴室DIYリノベ 漏れている浴室をどうするか
応急修理か本格リノベかユニットバス化か?
前回で無事に水とお湯の配管は復活!
とはいうものの、浴室全体としては浴槽は底が抜けているように水が漏れ、洗い場もヒビだらけ、壁のタイルはあちこちが剥がれていて、応急修理といってもそこそこの工数がかかってしまう。
かといって、フルリノベするにはお金も工数もかかるし、他の部屋とかやりたいことはたくさんあるのに浴室のフルリノベが一番先っていうのもなんかなあと。
リノベするとしたら一番手っ取り早いのはユニットバス化、安全確実(利回り不明)。しかし古民家らしくはない。
おまけにこの家の風呂は縦が短く横がその倍以上というあまり他では見ない長方形で、両隣もトイレやボイラでふさがっているので拡張もできない。
そうなると、団地サイズの小さなユニットバス(0.75坪)以上のものを入れようとするとほぼ特注レベルになるので金額的に無理。
ユニットバスを使わない場合は、タイル浴槽を壊して床を削ってコンクリート打ち直して新しい浴槽を設置というのが一般的だが、正直かなり大仕事で一人でやるのはキツイ。水回りとの予想外の長い戦いでちょっと弱気になってました。
結論としては浴槽を壊すのは大仕事なのでパス、しかし10年間は問題ないレベルで快適にバスライフを送れるように、全体を浴室リニューアル用の最新資材で覆ってセミリノベするというプランに決定しました。
浴室リフォームの資材は高い!
防水機能と断熱機能があるリフォーム資材って高いんですよね。接着剤ですら1本2000円のものを何本も使います。
どれにしようかと言うより、それぞれ安い価格のものを探し回って、その中から妥協できるラインを選ぶ作業です。
まず床ですが、一番安い床シートはもろデイケアとかの介護用の浴室という感じで、さすがに気分的にこれはない。ところがその上となるといきなり値段が倍以上に跳ね上がるので結構悩んだんですが、奮発して高いものに決定。
1m✕1.8mで13,500円ですよ!これを2m分使って洗い場も浴槽も同じ床にします。浴槽だけ柄とか変えるともう1m必要になるので贅沢言ってられません。
防水機能に期待するわけですから、途中でつなぎ目も作れませんのでかなりの無駄は出るけど仕方ないです。
ただこのシートは断熱性能があって、タイルの上に貼ると冷たさがかなり和らいでユニットバスの床のようになるんです。テクノロジーすばらしい!
次は壁です。壁材も高いです。ただ、そんな中で比較的低価格で質感の高かったのがこれです。
大きめのサイズのパネルが10枚でこの価格は浴室改修用としてはかなりの破格、しかも裏面は接着テープ付きで施工性もいいです。
ただしこの材料は裏面がクッションテープで中も紙のような材質のものが挟まれているので使えるのは洗い場の壁まで。常時水に濡れる床や浴槽には使えません。
あと、ゴワゴワする質感なので浴槽に使うと肌を痛めます。
そこで浴槽の壁に何を貼って防水とデザインを両立させるか悩んだ結果、これにしました。
※浴槽内で使うのはメーカー非推奨の使い方です。自己責任でお願いします。
これをエポキシで浴槽タイルの上からガッチリ固めて貼ってしまう作戦です。
(エポキシは肌に触る部分では使えません、あくまでも裏側で水にも触れないように)
いよいよ施工開始
資材や接着剤が届いて施工準備からはじめます。
まずは浴室照明のスイッチ修理から。入居後2週間でスイッチが取れてしまって電気がつかない状態が続いていました。(まあ使ってないからいいんだけど)
ブレーカー切って脚立に乗ってマイナスドライバーでカバーを外そうとしたら、バキッとカバーがバラバラになって四散しました。
昔のプラスチックは土に還るのが早そうですね…。
ケーブルを延長して手の届く高さに下ろし(以前は紐スイッチ)他と同じレトロスイッチを取り付けます。
次に、剥がれたタイルの箇所を穴埋め、大きな穴があるとそこから裏面に水が染み込んで将来壁材を膨らませたり剥がしたりしてしまいます。
ここで使うのは樹脂入りの補修用コンクリート材、普通のコンクリートでは垂れてきて壁の厚みが変わってしまいます。
その後で、床のタイルの隙間をレベリング用コンクリートで埋めます。これも樹脂入りの速乾性ですが、粘度は柔らかく、延ばしやすくなってます。
床に延ばして塗り拡げて、乾いたあとでグラインダーで凸凹を直します。
これでだいたい下準備完了です!
いよいよ、というところですが、長くなってきたのでまた次回
今は寄付ページへの寄付をお願いしていますが、こちらも気に留めていただきありがとうございます。 この先どうなるかわかりませんが、サポートいただけましたら、被災地支援活動がおちついたら自分自身の生活再建に使わせていただきます。