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古民家リノベ エアコン用の窓枠の製作で木工の楽しさを知る

春は足早に過ぎ去り今度は暑さとの戦いが

虫との戦いになんとか勝利した春の古民家

でも、すべてが美しい春は長くは続かず、ゴールデンウィークが過ぎ去るとすぐ暑くなるんですよね。
私は暑いのが苦手です。いや、誰でも好きではないと思うんですが、私の場合は体質で28℃超えるくらいでもう汗が止まらなくなります。夏は毎日シャワー2回、Tシャツ3枚着替えとか普通です。
カメラマンの仕事のときはタオル複数枚とシャツの替え、アイスノンに冷たい水はもう必須の装備なんです。

雪国だから涼しいというのは幻想で、北陸は降水量が多いので溶けるより多くの雪が積もるだけ。気温はそれほど低くはありません。夏は暑いです。
そして古民家も暑いです。都会よりはマシですが、西陽の射す古い木造家屋なんてミストサウナ同然です。

もちろんエアコンは入れるつもりですが、メインで居住したいリビング予定の部屋は今から壁抜きに断熱と大工事が待っていて、今エアコンを導入できません。一番改修時期が遅くきれいな客間を仮の住まいとしていますが、ここはリビングができたら普段は使わない部屋になるので固定のエアコンを導入するのがもったいない、なにかいい手はないかと考えた結果、一年間は移動式のスポットエアコンで暮らすことにしました。

仮設エアコンにどれを選ぶか

一応大昔は空調設備の設計もかじっていたので下調べ。数あるスポットエアコンの中から選んだのはこれです。

トヨトミさん、良い製品出してくれてます。
やや専門的な話にはなりますが、スポットエアコンは普通のエアコンの室外機と室内機をコンパクトに一つの筐体に収めたものです。なので室外機の風を屋外から取り込み、熱交換の後に屋外へ送り出さないといけません。
このため、窓枠にアダプターを取り付けて本体とダクトでつなぐんですよね。

ところが世に出ているスポットエアコンのほとんどはダクトが一本しかありません。本来は吸気と排気の2本のダクトが必要なんですが、排気だけにしているのです。
熱い空気が出るのは排気なので、1本だけでも排出はできますが、じゃあその空気はどこから吸うのかといえば部屋の中、じゃあ部屋の中の空気はどうするのといえば、結局は部屋の隙間から外気を吸ってしまっています。
せっかく気温を下げた冷気がそのまま使われていて効率悪いんですよね。

このTAD-22はそんな中で唯一給排気の2本のダクトがついている機種です。おまけにスポットエアコンとしては極めて珍しく暖房もできるんです。
すばらしい!

欠点はお値段。普通のエアコンより能力は劣るのに普通のエアコンの普及機種より高いくらいなのです。

そこは庶民の味方ヤフオク!探したらあっさり2万円以下できれいな個体が見つかって、すぐに落札できました!

窓枠アダプターをDIYで作る

で、早速取り付けとなるんですが、窓枠につけるアダプターがお手軽なんですが、チャチなんですよね。

標準でついてくる窓枠アダプター

前回の換気扇同様に、いろんな窓枠に簡単に取り付けできるようにしてあるけど、その分隙間ができるのもお約束。また虫との戦いになることは火を見るより明らかなので、窓枠のアダプターは最初から自作することにしました。

合板切って作るのがお手軽なんですが、今後リノベに向けて木工の腕を磨きたいのと、キャンピングカー製作時に使ったワンバイ材がちょっと余っていたので練習代わりに使ってみることにしました。

初心者の強い味方、ドリルガイド

ワンバイ材同士はダボで繋いで板にするのですが、そこで役立つのがこのドリルガイド。SPF材や角材などをこれで挟むと自動でセンターを出してくれます。またピンをダボ穴に突っ込むことで、墨出しすることなく等間隔のピッチでダボ穴を量産できるという超便利ツール!

これを使って、ワンバイ材の側面センターに等間隔でダボ穴を量産します。

等間隔でダボ穴を開けたワンバイ材、わずか10分仕事!
ダボでワンバイ材3枚を横につなぎます

木工初心者でもこのスピードでこの精度、正確にはちょっとセンターずれているものもありますが、プロじゃないので木材はどうしてもズレはできる、仕方ない。普通にこの数のダボがきっちりハマるだけで感激です。

で、木工用ボンドで繋いだワンバイ材は、隙間ができないように荷締めバンドで一晩縛って置きます。

こういうノウハウはネットに色々転がる世の中になってすごく便利

ボンドを乾燥させたワンバイ材を今度は研磨。はじめての電気カンナ

これも文明の利器ですね、掘る深さはダイヤル回すだけで決まります

サンダーかけるだけで表面加工は十分なのですが、安いワンバイ材の厚みには割と誤差があって、その誤差をカンナで削り取って平面にできるか試したかったのです。

見事にほぼフラットに、電気カンナすごい!

ここに給排気口のための丸穴を開けます。

煙突穴でも使った自由錐、便利です
きれいに開きました!

ここに標準でついてきたアダプターの給排気口を切り取って付けてしまいます。

切り取った給排気口、実際には間に虫よけの網も入れてます

塗装は、有名なワトコオイルで。いつもの水性ステインのほうが楽なんですが、片面は屋外に露出することもありオイルを一度使ってみたかったんです。

使ってみてびっくり!めっちゃ臭い、換気なしにはできませんわ
とはいえ、臭さが気にならないほどのこのフィニッシュ感!人気があるのも当然ですね

臭いと乾燥時間の長さがちょっと難点ですが、たしかに仕上がりの美しさは格別です。臭いもなく乾燥時間が短い水性ステインのほうが作業時間短くて楽なんですが、質感は明らかにこっちのほうが上。

アダプターの樹脂部分はダイソーの100円塗料でそれっぽく塗りました

ということで、インテリアに調和したエアコン給排気アダプターが完成!
このエアコンはドレン水を排気と一緒に吹き飛ばすということで、ドレン排出口は不要なはず、これで一安心と思ったら…

北陸の湿度はそんな甘いものではなく、すぐドレン水が溢れ出す結果に…
続きはまた次回に。

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