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古民家 DIY浴室セミリノベ完成!

この記事の続きです。

まずは床貼りから

床は、排水目皿をマスキングして、タイルの目地をレベリング材で埋めて、乾いて平面を出してから、床材を型取りし、エポキシ系の浴室用接着剤を塗り、床材を貼り、周囲をコーキングという手順です。

洗い場の写真が残っていなくて浴槽の床張り写真ですが手順は同じ

浴室用の接着剤は、水分が抜けたら乾く普通の接着剤ではダメで、化学変化により硬化する種類のものです。なのでほとんどの浴室用接着剤は化学変化で硬化するエポキシ樹脂が使われています。
浴室用と書かれていないもので比較的安価なものもあるにはありますが、お風呂はデリケートですから、浴室専用のものを使いました。

接着剤を塗った後は櫛目コテで延ばして、床材を押し付けて踏むだけ。

クシ目コテで延ばしたところ、隙間を作ってはいけません

その後、防カビ剤入りの変性シリコンで周囲をコーキングします。変性シリコンじゃなくて普通の防カビシリコンでやっている人もいましたが、変性シリコンのほうが仕上がりが固くなるのでぶつけたりしたときに破れにくそうな気がします。

ちなみにコーキング剤は型取りの技量によって使う量がめちゃ変わります。
私は、最初縦横の長さを測って、そこから5mm各辺小さめに床材を切り抜いたのですが、古民家のお風呂は全然直角(長方形)ではなく、微妙にひし形だったので、ずいぶんと調整する羽目になってしまいました。
紙などで型を取るべきでした、超反省。

このため隙間が1cm近く空いてしまったところが多くあり、コーキング剤をめっちゃ使って埋めています。もちろん見た目にも良くないです。

そして、洗い場の壁を貼ってゆきます。注意すべきは床面がフラットではないというところ。床は排水に合わせて傾斜しているので、1mで1cm程度傾いています。なので床面に合わせて貼ると上端で傾きみっともなくなります。

私は腰までの高さの改修なので、腰のラインに合わせて上から貼りました。

両面テープで簡単施工と言いつつ、切り抜く箇所があまりにも多く、長方形でもないので結構時間がかかります。

そして水が裏に染み込んでいかないように、つなぎ目にマスキングテープを貼って、透明のシリコンでシーリングします。シーリングしている時間の方が長いくらい。

こうやって一つ一つ目地を埋めてゆきます

この頃は真夏で暑さも加わって体調が最悪で、一日に3時間程度しか作業できてませんでした。週末だけのDIYなので足掛け3週間位お風呂のリノベに費やしています。

壁が終わったら浴槽内です。こっちは更に防水に気を遣うところ。なにせネットにもほとんど例が載っていないタイル浴槽の上張りですから。(結果的には半年後の今も全く問題ないです)

追い焚き口の跡

その昔は追い焚き機能付きのボイラを使っていたようで、温水器に変わってその穴を化粧プラグで塞いだ跡があります。最初は壁材に化粧プラグの形状で穴を開けて避けて貼ろうかと思ったのですが、下側が丸く切り抜くことができず、どうしても水漏れの不安が残るので撤去して埋めることにしました。

まずはレンチで回してみるが裏が共回りして全然取れません
次にマルチツールで内側のボルトを切ろうとしましたが、グラグラで刃が噛み合わず切れてくれません
仕方がないのでグラインダー登場!細切れに切りました
この穴の奥に木の破片とかを突っ込んで
エポキシ接着剤で蓋をして終了
エポキシ接着剤やシーリングは少しでもくっつくと取れなくなるので養生はしっかりと
やっつけ仕事が身上の私もさすがに高い材料と漏水が怖くてここは一枚づつ型を取りました
ここは高い接着剤も出し惜しみなし、とにかく隙間なく密着です
浴槽は完全にエポキシを密着させるのに一枚づつダイソーで大量購入した突っ張り棒で1時間以上押し付けて止めてゆきます、その上で更に隙間に透明コーキングです。

浴槽の壁が終わったら、今度は浴槽の枠と壁の見切り材を作ります。最初はここも壁材を貼ろうかと思ったのですが、角の部分がうまくいくとは思えず、時間が経つとシーリングが剥がれる気もして、ワンバイ材で作ることにしました。

四角の枠ですから45度できれいに切ってゆきます
両端に隙間なくくっつけたいのでちょっと長めに切って浴槽へ行き何度も寸法を確認
寸法が決まったらカンナがけとサンダーがけ、防水機能を維持するためできるだけツルツルにします
そしてステインを塗った後に耐水ニスを二度塗り
腰壁の見切りをつけるための接着剤、ここも木材をつけるので多めに隙間なく
見切り材は能登では売ってないので千葉ニュータウンのジョイフル本田で買ってハイエースで運んでます

壁の見切り材は、千葉へ戻ったときに仕入れてます。1本500円もしない激安品ですけどね。無垢の見切り材にステインと防水ニス二度塗りで浴槽の枠と色を合わせています。

DIYするには不便な首都圏のほうがホームセンターの品揃えが何倍も充実しているのはなんか皮肉な話です。まあニュータウンとかに住んでいる人は車も一軒家も庭もあるんでしょうが。

浴槽の上に接着剤を盛って出来上がった枠を乗せてほぼ完成!
最後に洗い場と浴槽の水栓を取り付けます

洗い場の水栓はほとんどの住宅で使われている一番安いサーモスタット混合栓

浴槽の水栓は湯量を指定して指定湯量になったら自動で止まるサーモ水栓。昔からラブホの改修でよく使われるやつですね。(今は知らない)

というわけでやっと完成!

天井の意匠は残したかったのもユニットバスを辞めた理由の一つ

途中いろいろ苦労して細部はひどいところも多いけど、全体としては結構満足行くセミリノベになりました。

養生は念には念を入れて1ヶ月取りました

いやもう、入浴が別世界ですわ!配管から数えると足掛け半年もかかっただけに(単に作業が遅いんですが)嬉しさもひとしおです。

ビフォーアフター

これで、入居前から不安だったこの家の最大の弱点が克服されました。
田舎のバスライフ万歳!

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