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家が欲しい、14日目(内見編その2)

前回の内見で最後に見たレンガの団地がとにかくすごく良かった。立地も見た目も値段もハマっていた。これはスピード決定ももしかしたらもしかするかもよ?…そう思った矢先に問題発覚。土砂災害警戒区域だったのだ。これに関してはリノベーションしようが何しようがどうしようもない、家が何者かに襲撃されるよりも危険なので残念だが諦めることにした。

と、レンガの団地には兄弟がいるらしい。近くに何棟か同じ作りの団地があって、そこの一部屋が売りに出されているとワタナベイビーから連絡があった。ちょっと駅から遠くなるが100平米近くありかなり広い。それともう一軒近くの団地を次の週に見に行くことになった。

夢のマイホームは広いワンルームが必須。とにかく壁が抜けるかどうかが問題になるので壁という壁をノックして木かコンクリか調べるのが今回の目的だ。

レンガの団地、通称レンガセカンドから。
レンガファーストの近くと言っても直線距離のことで、道はぐるりと遠回りで歩道も細く、途中何度かショートカットできそうな階段があったが森の小道感があってこだまや虫がわんさかいそうだった。既に怖気付く私。
建物の見た目はファーストと同じレンガ風。家主はおばあちゃんだった。ダイニングテーブルに子供がいる!と思ったらリアルな子供人形だった…おばあちゃんは一人暮らし。私たち夫婦と不動産が二人、もちろん誰も人形の存在には触れないが皆が不自然に人形と目を合わせないようにしているのがわかる。言い知れぬ緊張感の中おばあちゃんが喋る喋る。この収納が便利だキッチンも使いやすいとかおすすめポイントをガンガンぶっ込んでくる、が、ことごとく壊す予定なのでどうにも答えづらい。おばあちゃん対応は仕事柄得意な夫に任せて、私は壁のノックに徹した。概ね壁は抜けそうだが残る壁もあった。家が大きく3つに分断されそうだが、屋根裏収納もあり広さは申し分ないので検討の余地はある。気になる点としてはお風呂が狭いけど壁が壊せなさそうなので移動が可能かどうか。3階で日当たりは良いが木に遮られてあまり遠くまで見渡せるわけではないのと、虫が多そうでバルコニーに植木を出すのを躊躇してしまうな、というところか。

続いて熱海の別荘マンション風な雰囲気の団地。
レトロでかわいらしい。建物が階段状になっており上下の階の重なる部分が少ないので騒音問題などは起こりにくそう。玄関がそれぞれ独立しているのもポイント高い。家主は年配のご夫婦。こちらも90平米くらいで3LDK、使ってない部屋が多そう。やはり人が住んでると建物より生活が気になってしまう。リビングの日当たりがすごく良いし全体的に明るい雰囲気。1階だけど少し高くなっているのでバルコニーからすぐ道路という感じはあまりしない。ジグザグに部屋が配置されていてどの部屋も窓がある。隣の家との間にある専用庭は虫も少なそうだし植物を出すのにはすごく良さそう、洗濯物は干さないとはいえやっぱりバルコニーや庭もある程度重要かもしれないと思う。しかしプレキャストコンクリートという工法でほとんどの壁が抜けない。となると希望の間取りは難しそう、ここは無いかな…。環境が良いだけに残念だった。

レンガセカンドはまだ居住者もいるので一応候補として頭に置きつつ物件探しは続行。夫がとても気に入っていたが、見た目良し広さ良し値段も想定内と理屈では良いことばかりなのに何か決め手にかける…。今まで何度も引っ越しをした経験上、靴を脱ぐ前から「ここだ!」「ここじゃない!」という直感のようなものがあるのだが、ここは強いて言うなら「わからない」だ。なんというか根拠のない盲目的なゴリ押しをどうも自分の中に感じないことが引っ掛かった。

とはいえどこまでの間取り変更が可能か、どういう物件を選ぶのがいいのか専門的なことでわからないことも多く、来週一度設計士さんと話をしておこうということになりこの週は終了した。


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