さかもとみき

恋愛&結婚コラムライター。 主にマイナビウーマンで恋愛コラムニストやってます。 こ…

さかもとみき

恋愛&結婚コラムライター。 主にマイナビウーマンで恋愛コラムニストやってます。 こちらでは好きに10分で書くコラムを書いてます。

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  • ほぼ毎日10分で書くコラム

    SEO記事の量産で自分の言葉を見失いかけたライターが自分の言葉を取り戻すためにはじめたコラム1000本ノックです。

最近の記事

私が生まれる前のお母さん

「私たちが生まれる前のお母さんは、誰がめんどうを見ていたの?」 まるで、5歳の娘に私がめんどうをみてもらっている様な言いぐさである。 まあ、そういう面も、ある。 最近、娘の視野が広がってきており 「人間が生まれる前の世界はどうなっていたの?」とか 「人はどうやって増えたの?神様が全部作るのはむずかしくない?」とか 「神様はどうやって世界を作ったの?」とか 難しい質問をされることが増えた。 大人になった今、思うのは、答えはそれぞれの人によって違うという事。 信

    • 春休みが欲しい

      ふわふわと浮いた3月。もうすぐ春だというウキウキと、過去と未来の間にたっているような曖昧さのある春休み。 短いけども、花が咲き、そして散る頃には新しい自分になれる気がする。 はずもなく。母親業は毎年増えるシミと体重に頭を悩ませる春が来る。 フリーランスの私は、3月の確定申告に焦り、解放感でちょっと財布のひもが緩んで、来月の自分の首を勢いよく絞めることをここ数年繰り返している。 キラキラした春の情緒はない。花見は弁当作りと写真撮影で忙殺される。 雑巾、ちゃんと買ってる

      • 子育てで本当のいいとこどりをするために

        我が家は3人の子どもがいる。 この5年ほどで男性育児休暇も一般的になり、とうとう旦那の職場でも育児休暇がとれるかもしれないという雰囲気ができたのは3人目出産時。 上2人が里帰り出産だったから、一緒に新生児育児ができると思うとわくわくした。 半年で申請して、粘って3ヶ月育児休暇をとってもらおうと思っていた私の野望は即打ち砕かれた。 育児休暇、2週間。 それは、上の子が二人いる我が家ではほぼ必要なだけの休みだ。 遠方にしか両親がいないことも粘りに粘って一ヶ月。残り2ヶ

        • 腹をくくったときに飲んだお酒

          昇進した。 でも、給与があがるのは5,000円だけ。部下がついて、責任が増えた。 嬉しい気持ちと不安な気持ちがどんぶらこどんぶらこと心の中で揺れていた。 早く上がって、行きつけのバーにオープン入りし、同じ苗字のバーテンに話した。 「でも、私で大丈夫かな」 バーテンは、ニコラシカを出してくれた。「覚悟を決める」とか「決心」という意味を持つお酒だという。 そうだ。私に足りないものはそれだ。 グラス上の砂糖がのったレモンがのってあり、味はもちろん、飲み方もわからなかっ

        私が生まれる前のお母さん

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          ダイヤモンドに取りつかれて100万稼ぎたい息子

          マインクラフトでダイヤモンドを知り、鉱物に興味を持った息子がハマったのがダイヤモンド。 「ダイヤモンドが欲しい。」 結婚指輪が欲しい女子でもなく、成金でもない、7歳が言う。 「ダイヤモンドが欲しい。」 そうか。買ってあげよう。 とは、言えない。 ダイヤモンドは、高い。ほかの鉱物とは違って簡単に手を出せない。 でも息子はいう。 「ダイヤモンドが欲しい。」 いやいや、無理。100万円くらいする。 ミネラルストーンショップではなく、ジュエリーショップを息子と見に

          ダイヤモンドに取りつかれて100万稼ぎたい息子

          仮想通貨、FX、NISA、iDeCoを全部やった理由

          出産を経て、旦那の転勤もあり働けなくなり退職してから、貯金もなかった私には自由に使えるお金がなかった。 正確には、お小遣いを月3万もらっていたが、気持ちよく使えずにいた。 20代、好きにお金を使ってきた。 海外旅行にも行ったし、10万円以上するコートも買ったし、たくさんお酒も飲みに行った。 その普通の生活がぱっと消え、子どもがいれば履けないヒール、汚したくない服は一軍から三軍になり下がった。 そこそこ幸せだったが、私が絶望したのは好きな本を買えないことだった。買いた

          仮想通貨、FX、NISA、iDeCoを全部やった理由

          好きは増えたり減ったりなくなったりするもの#75

          大人になると、好きなものも決まってくるし、好きなことができるようになる。 私はオタクだった。オタクはいい。好きなものを集めて、愛でて。ライブに出向いて。幸せにしてくれる。 でもそんな好きなものでも接する面積が減ってくると疎遠になる。 まるで小学校の頃の親友と違う中学にいったらもう喋らなくなったように。 40歳を前に、人生の残りを何に燃やそうかと最近考える。 好きなものをなぞって、昔と同じテンションでなぞれなくなっているのに気づいて辛い。 飽きた、まではいかない。普

          好きは増えたり減ったりなくなったりするもの#75

          京都のギャルとマレーシアのオランウータン、マイちゃん#74

          マレーシアに行った。 当時、卒業旅行をしようと計画した私たちギャルズは、H&Sの「どこにいくかわからないけどポッキリツアー!」みたいなのに申し込んだ。 安かったのだ。私の友人のギャルも、海外ならどこでもよかったらしい。 セブ島、インドネシアバリ、タイのプーケット……名だたる観光地が候補にある中、私たちの行き先が決まった。 マレーシアだ。 「どこそれー?」 というギャルの友人と共に、前日まできっちり入れたバイトで疲れ切った私たちはガラガラの飛行機の中、離陸後は3列シ

          京都のギャルとマレーシアのオランウータン、マイちゃん#74

          トンレ・サップ湖とワニ#73

          アンコールワットが見たい! そう力説する友人の熱量にのり、お盆休みにカンボジアに飛び立った。 アンコールワットは写真ではとても壮大で神秘的だったが、あの光景を目にするには、早朝5時くらいから現地に向かわねばならない。 幸い中心街から遠くはないが、早朝テゥクテゥクをチャーターしたり、早起きしたりと正直、面倒くさかったし、眠かった。 アンコールワットの前には小さな水たまりがあり、そこを踏まえて移すと、水面のリフレクションの効果でとても豪華な映え写真が撮れる。 カンボジア

          トンレ・サップ湖とワニ#73

          ボルボのバスに突っ込んできた鳥#72

          大学生時代、10万円溜まったらどこに旅をするか考える。そんな生活をしていた。 10回以上海外に飛び立ったが、一番印象に残っているのも、二番目に印象に残っているのも、メキシコだ。 一度目はアメリカとの国境、ノガレスという町。 言葉もわからぬまま、一泊のホームステイを体験した。言葉はわからないが、日本のアニメちびまるこちゃんを知っていることでちょっと心が通じた。 水を日本の感覚で流しながら皿洗いをしたらひどく慌てて止められたことも、「水を自由に使える場所ばかりじゃない」と

          ボルボのバスに突っ込んできた鳥#72

          「愛してるから全部知りたい」の嘘#71

          20代の頃、バーのカウンターで飲むのが好きだった。 となりにえらいかわいい女の子がいて、その隣に座った男子がいい感じにアプローチを始めた。 「でも私、5分に1回は好きって言われなきゃ無理なんです」 と言った瞬間、空気が変わった。 彼女の彼氏は父親位のおじさんらしい。年下の美人を囲う野心がありながら、こまめにケアができる余裕があるのも、それくらいの男性だよなと、多分口説いていた男性も、私も、バーテンも思ったと思う。 人は、ゆっくりと人との距離の取り方を学ぶ。私も小学生

          「愛してるから全部知りたい」の嘘#71

          ブタにワコール#70

          下着を買った。 下着専門店で、下着を買ったのは実に、5年ぶりとなる。 6年間妊婦や産後の授乳を繰り返し、ながらくまともな下着をつける間もなく、時は過ぎ去った。 私は、もう40歳が見えるところに来ていて、 「PEACH JOHNで勝負下着でも買うか」 みたいな年齢ではないことだけはわかっていた。 私は、美人なママ友の先輩にきいた。 「下着ってどこで買ってますか?どこで買っていいかわかんなくて、ワコール行こうとおもってるんですけど」 先輩は静かに言った。 「私も

          ブタにワコール#70

          最近の高校生や大学生の恋愛の悩みの9割は……#69

          LINEやDMでのやり取りだ。 600人越えのオープンチャット恋愛相談では、毎日のように恋愛相談がもちこまれるが、大体はLINEの返信や、送る内容、間やネタについて。 時々ブロック確認の方法。そして返信がない場合の次の一手はどうするか。 ネット最盛期時代、挨拶をするより、認知されるよりも早く好きな人とつながれる。 そっちでは仲良くできるけど、一時的に盛り上がっても、リアルじゃないから大体はテンションも冷めて、打つ手がなくなって、相談にやってくる。 そこでいつもしてい

          最近の高校生や大学生の恋愛の悩みの9割は……#69

          深呼吸ができる場所#68

          社会人時代、barに通うのが好きだった。 仕事の疲れも、ままならなさも、孤独も、ウイスキーを流し込んでいた。 今、子どもたちを送りだしてから、モーニングに行くとき、barに通っていた時と同じ気持ちになっているのに気づいた。 苦いコーヒーと、あったかいスープ。焼いたパンに、だれかがむいてカットしてくれたフルーツを500円で食べる贅沢。 barのチャージ代以下で、今はこんなに満たされる。 家でもできるけど、お店じゃないと得られない、この感じ。 席を立つとき「よし。がん

          深呼吸ができる場所#68

          助けてといえる人#67

          恋人とか、友人とか、親友とか。いた方がいいのはわかる。 でもこのSNS最盛期時代、そのつながりはあまりにも広く、把握できないくらいに薄っぺらくつながっていく。 その中で必要なのは何か。 私は助けてといえる人がいるかどうかだと思う。 1人でも、状況に合わせてでも、助けてっていえる人がいれば、なんとか生きていける。 そんなことを考えたのは、自分が最近ピンチになったからだ。 私はここ3日くらい、頭痛で寝込んでいた。3連休3人ワンオペ。 分かってはいたけど、実家、義実家

          助けてといえる人#67

          愛とか恋とかのめんどくさいところ#66

          人はなかなか、愛とか恋とかから逃げられない。 結婚していなければ、恋をするのかしないのか、周りからも聞かれるし、自分で悩むこともある。 女性の場合、恋をしてないとその場の共通言語を失うような場面すらある。 結婚しても、終わらない。今度は愛を育てる番になる。 恋も愛も、あいまいなのに、そこに意味をみいださないないとたちまち異分子扱いされる。 恋も、愛も、人間臭さが伴うから、うまくいっているにしろ、うまくいかないにしろ、その話す相手の解像度が上がる便利な話題ではある。

          愛とか恋とかのめんどくさいところ#66