見出し画像

好きは増えたり減ったりなくなったりするもの#75

大人になると、好きなものも決まってくるし、好きなことができるようになる。

私はオタクだった。オタクはいい。好きなものを集めて、愛でて。ライブに出向いて。幸せにしてくれる。

でもそんな好きなものでも接する面積が減ってくると疎遠になる。

まるで小学校の頃の親友と違う中学にいったらもう喋らなくなったように。

40歳を前に、人生の残りを何に燃やそうかと最近考える。

好きなものをなぞって、昔と同じテンションでなぞれなくなっているのに気づいて辛い。

飽きた、まではいかない。普通の人よりは好きだと思う。でも、前より熱量がないのが悲しい。

恋のピークがずっと続かないように、自分の中の好きの温度が変わっているのに気づいて辛い。

まるで恋に恋してたみたいに、彼が好きな私が好き、みたいにそれが好きな私が好きだった。

好きは、大体同じ形でいてくれない。その好きが強い程そうだ。

恋人、子ども、夫、趣味全部、毎日ちょっとづつ変化する。

ちょっとづつ減っているものも、ちょっとづつ増えているものもある。

変わらないものもある。でも、手元にあるものは結構変化する。

昔の初恋の様に、もう額縁に飾っている恋とか以外は大体変わる。

だから、好きでいられる間はすごく好きでいたい。

好きでいられる間の炎には、意味がある。自分の人生を燃やせることでちょと人生が明るくなる。

自分の気持ちに素直でいられる大事な時間は、自分を大事にできる。生きてる意味を感じることが出来る。

相手と通じ合えたらそれはいいし、一方通行の様に片思いでもいい。

繋がることより、自分の中の炎を好きに燃やせることに意味がある。

それをしないと、人は怒りや妬みを燃やしてしまうと思う。

そうなると、自分の人生は照らされない。誰かの人生ばかり考える人生では、死ぬときに空っぽになってしまう。

振り返ったときに、自分の歩いてきた道が好きで照らされていたら、それは結構幸せだと思う。

好きを手放すのは怖い。でも、意外と他の出会いがあったら好きを見つけることもできる。

私も、自分の人生のレギュラーだったものをいくつか手放すことになると思う。でも、代わりに好きなものも増えた。昔嫌っていたものでもいいなと思えるようになってきた。

好きは人生を広げてくれる。時には手放して、時に出会って、好きに囲まれて生きていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?