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#4 YouTuberとして生きるための試行錯誤

Nomad Universityへようこそ!

世界を旅するデジタルノマドのあきな(@beakinaself)です。

わたしは旅の途中で出会った世界中のデジタルノマドにインタビューして、彼らが旅の途中で遭遇した「とんでもない体験」や「おもしろい体験」などをお伺いしています。彼らの非日常体験はとってもおもしろいので、興味あるひとはぜひこの記事を読み進めてくださいね。

📌 この記事はApple Podcastで英語音源を聞くこともできます。
音声をバックグラウンド再生しながら記事を読むことで、英語のトレーニングにもご活用いただけます。

前回の記事では、パワンにとっての動画編集が趣味からどんどんと大きな存在になっていく様子をご紹介しました。YouTubeのチャンネル登録者が増えていくにつれて、趣味にとどまらないとても大事なものになっていったようです。

第4回目の連載である今回は、YouTubeが収益化しても生活のために働かなくてはならなかったパワンが、どのように仕事とYouTuberを両立していたのかを伺います。

本インタビュー記事では、5回の連載でお届けしています。

#1 コンビニバイトから転身したインド人YouTuber
#2 仕事をしながら動画編集に没頭
#3 動画編集にすべてをかけた3ヶ月
#4 YouTuberとして生きるための試行錯誤(今この記事を読んでいます)
#5 後世に伝わる究極の動画を作りたい

この記事の目次は以下の通り。

1.動画を作り続けても収益が上がらない

YouTubeが収益化された後はどうしたんですか?

動画に全精力を注げばもっと収益が増えるだろうと思って、会社を辞めました。そこから3ヶ月間はフルタイムの仕事をせずに、全ての時間を動画制作に注ぎました。

毎日動画を編集して、朝の3時か4時にアップロード。2時間くらい寝て、また動画を編集するという繰り返しです。

自分のやりたいことをやっているはずなのに、ずっと同じことをやっているとロボットみたいになってしまい、誰とも話さなくなりだんだん気持ちも暗くなっていくんですね。

毎日ハードワークですね。それは疲れてしまいます。

なんとか3ヶ月頑張ってみたのですが、その3ヶ月間でYouTubeから得たお金は8000円でした。悲しいことに収益が上がることはなかったんです。

ええー!なんてことでしょう!

2.YouTubeを続けながら生活のために仕事を探す

さすがに8,000円では生活ができないので、結局また仕事を探すことにしました。運良く次の仕事が決まってホテルの受付の仕事に就いたんです。

夢をつかもうとしていたけれどすぐには叶わず、仕事をしなくてはならない状態だったんですね。

ええ、そうなんです。
それでもやっぱり動画編集は好きなので作り続けていたら、月に5、6万円稼げるようにはなりました。それでもまだ生きていけません。

頑張っているのに報われず、またしても仕事を探すことになりました。

3.ニンジャとして観光案内

次の職場は旅行関連の会社で、はじめは英語と日本語の通訳やインド人と日本人の通訳、営業サポートなど、自分にできることであれば何でもやっていました。

その時期にコロナが始まり、旅行が禁止されるようになります。会社の経営が厳しくなり、人を減らさざるを得ない状況でした。

その会社はサムライやニンジャのような日本の伝統文化をプロモーションする施設を持っており、ニンジャの格好をして観光案内をする仕事であれば雇用できるが、そうでないと雇用が難しいと。

なので私はその施設でニンジャの格好をして、日本の伝統文化を説明したり、子どもたちと一緒に遊んだりする仕事をすることになり、仕事の後にYouTubeへの動画投稿を続けました。

動画の投稿はやめなかったんですね。継続する力がすごいです!
その後はどうしたんですか?

観光客向けの施設だったので、火曜日や水曜日など平日なら休めるんですけど土日は休めません。
日本の生活は平日と週末で違いますよね。平日に動画の素材を撮りに出かけて、金曜の夜から土日にかけて動画編集をするという生活でしたが、平日だと思ったようにいい映像が撮れないんです。

そこで、週末に休める仕事に就かなければと思い、また面接を受ける日々になりました・・・。

4.週末休みのIT企業に転職成功

探してみるとIT系の会社が多く見つかったのですが、IT分野での経験は全くありません。

けれども、もうこの時の私は動画制作をするために「やるしかない!」と思っていたので、オンラインでコーディングの勉強を始めたんです。

夢を叶えるための努力が本当にすごいですね。JavaやC++とかのプログラミングを学んだんですか? 

私が学んだのはPythonです。データサイエンスも学びました。
それからまた30〜40社ほど面接を受けたのですが、IT分野が未経験というのは伏せておきました。

そのうちに奈良にある会社が雇ってくれることになり、ニンジャを辞めて奈良に移ります。ついに週末休みの仕事に就けたんです!
その頃にはYouTubeの方も7、8万円ほど稼げるようになっていました。

着実に収益が増えてきていますね!
その金額であれば家賃を払うには十分でしょうか。

そうです。継続のおかげで少しずつ収益が上がってきてYouTubeの収益で家賃が払えるほどになりました。

奈良のIT企業で働き始めて1ヶ月はよかったんですが、徐々に休日出勤を求められるようになったんです。予定外のことですが日本の会社にはありがちですよね。

毎日目が覚めるたびに動画についてのアイディアが浮かぶのですが、仕事をしなくてはいけないので動画編集に割ける時間がどんどんと減り、いい加減にしてくれ!という感じでした。

それで、その会社も6ヶ月間働いて会社を辞めたんです。

そしてまた3ヶ月間、ビデオに集中する時間を作るという流れですね。

その通りです!

5.仕事とYouTuberを両立するための試行錯誤

YouTuberとして生計を立てるのは簡単ではありません。
収益化したとしても生活ができるほどの金額にするためには、そこからさらに努力をして動画を作り続けなくてはならない非常に厳しい世界です。

生活のためにいくつもの会社で働いたり、動画編集する期間を作ったりと、何度も試行錯誤をしてきたパワンのチャレンジ精神には驚かされます。

次回は、YouTuberの収益で生活ができるようになったパワンに、日本各地の旅行や恋愛事情などをうかがいます。

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