隠居、勉学に勤める
私、定年退職してから3年たちます。
50の手習いなどといいますが、平均余命も長くなったし、思い立ったときがいい機会かなと思い、始めている勉強があります。
仏教についてです。特にその歴史。
もともと、初期仏教について興味をもっていました。その初期仏教がインドでなぜ滅びて、中央アジア、中国そして日本に渡ってきたか。仏教の変遷はどうなっているのか。
隠居を始めてから時々図書館から本を借りて読んだ入りしたのですが、ケンブリッジに移り住んで4か月、図書館で日本語の本を借りることができずにいたので、このテーマから離れていました。
一方、主夫としての家事の段取りも落ち着き、最近なんとなくyoutubeを見る時間が増えました。
そんな時に佐々木閑さんという花園大学の先生がコロナ禍をきっかけに授業をyoutubeにアップロードしているのを見つけました。
ケンブリッジにいても、こういったyoutubeをみて日本の大学の授業を聞けるんですよね。
この先生の授業面白い。かなり量があるので、つまみ食いをしながら行きつ戻りつしてます。
お釈迦様の生涯、仏教経典の解説、律の話の一方、史(資)料解説、考古学上の発見に基づく実証的な説明と盛りだくさん。
アショーカ王伝説のくだりなど圧巻です。
先生の授業では、インドにおける仏教の変遷を中心にして、スリランカ、タイなどの東南アジア、中国、日本の話が出てきて壮大です。
お坊さんの生活や仏教信者の王様や庶民のことも出てきます。
先生のお話を聞いていると、仏教というのは、口伝の世界、口承文芸の世界で、佐々木先生自身が語り部としてyoutubeに出ているように思えてきます。
それにしても、いままで知らなかったことが多いなあ。勉強になります。
特に、仏教はすべての人に向けたものではなく、生きづらさを感じている人のためのもので、たとえて言えば病院のようなものという話が印象的でした。
アップロードしてある授業の全部を聞いていないのでこれからが楽しみです。
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