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「読書感想文」人を選ぶ技術

こんにちは。mikaです。

初めて見たときは、すごいタイトルだなあと思いましたが、「人を見る目は鍛えることができる」という言葉に惹かれました。

「人を見る目」を鍛えることができるなら、仕事に限らず、もっと自分の人生に関わる人たちと、良い関係を築くことができるかもしれないと興味が湧きました。

「誰と過ごすか」は、人生にとても大きく影響しますよね。
仕事であればなおさら、チームや部署、会社に与える影響は大きいです。

わたしも、これまで採用面接やプロジェクト立ち上げ時などのメンバー選びに関わったことがありますが、「誰を選ぶか」はとても重要。
そして、それがとても難しいことを痛感しました。


この本でいう「人を選ぶ」とは、「人を排除する目的ではなく、想定されるリスクを把握し認識しておくため」と書かれています。

「そもそも人を見る目って何?」「人を見る目は何の役に立つの?」から、「バイアスによる偏った判断」「人を階層で捉える」「人の本質をどう見抜くか」…など、さまざまな内容が噛み砕いて書かれていて読みやすいです。

また、採用面接の際にどのようにすれば本質を見抜くことができるか、組織のニーズにマッチする人を採用するためには、面接官としてどういうところに気をつければよいかなども、具体例を挙げて書かれています。

例えば、人を選ぶ際に必要なのは「意見」ではなく「事実」だ、と書かれています。

たしかに、質問に対して「このように思います」という回答をされることはよくありますが、本当に知りたいのは「どのように対応(行動)したか」や「思考の癖」だったりします。

「意見」を聞くのではなく「事実」を聞き出すような質問の仕方が大事。
そのためには、どういう聞き方をすればよいか、ということが書かれていて納得。

相手は少なからず緊張して、ボロを出さないようにと構えてしまっていることが多いので、質問の仕方を工夫して相手の本質をできるだけ引き出さなければいけません。
でも、これがなかなか難しい。

わたしがこれまでおこなった採用面接では、あらかじめ質問・確認する項目が決められていました。決められた内容で、ほぼ面接時間が終わってしまいます。
限られた時間で、形式的に聞いていくだけでは、人の内面まで掘り起こせることはほぼありませんでした。
よく考えれば、そんな状態で「人を選ぶ」など失礼な話ですよね。


そして、とても共感したのが、面接時に感謝を伝えること。

少し前、勤務先で採用面接があり、応募者の方が20分以上早く到着したことがありました。
その際、面接官となる人が部下の方に「早く来すぎだ!待たせておけ!」と言い放ったのを聞いて、とても嫌な気持ちになりました。

「早く着きすぎないことも会社への配慮として必要だ」など、いろいろな意見があると思いますが、たくさんの企業の中から選んで応募してくれた方に対して失礼だなと感じました。(本人に聞こえなければいいというものではないと思う。)
そして、そんな人に面接されたくないなとも思いました。

本書にも書いてありましたが、どこかで「雇ってやる」という心理がはたらいているのかもしれません。
優秀な人材を雇うのが困難になっている今の時代に、会社側がそんな態度であるのは致命的だと感じました。

応募者は、面接官もちゃんと見ています。
面接する側のほうが本質が出てしまいやすいので、気をつけたほうがいいかもしれませんね。

採用面接だけでなく、業務上の面談などにも役に立つ内容でした。
気になった方は、ぜひ一度読んでみてください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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