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お盆に働いて気付いた、「人は変われない」という事実

こんにちは、GOTOです。昨日までの約1週間、知り合いの宿に住み込んで、仕事のお手伝いをしてきました。今日は働いていた宿の中の人間関係から学んだことについて書きます。

・登場人物

Aさん:宿を経営している、50代のおじさん。気分によって従業員を叱るため、バイトからはあまり慕われない。実は少年のようにピュアで優しい心を隠し持っている。

Bさん:Aさんのサラリーマン時代の友人で、ペンションの運営を手伝っているおじさん。Aさんはもちろん、人の個性を見抜くのを得意とし、人間関係のバランスをとるプロフェッショナル。若手からの人望も厚い。

・AさんとBさんの思考回路

1週間働いて気付きましたが、経営者であるAさんの考えの根底にあるのは「自分本位」です。自分が嫌な気分になりたくない、自分の利益を追求したい、ということを行動原理としており、その下の優先順位として他人の感情や利益があります。

この考えから、彼の持ち味は長々とした説教や言い訳となっており、自分の気が済むようにしゃべるため、バイトの人たちからはあまりよく思われません。

この状況に危機感を持っているのはBさんです。AさんとBさんは昔からの友人であり、お互いに遠慮せず何でも言える仲です。Aさんの長い小言が開始されると、Bさんが助け舟を出してあげたり、バイトの不満を聞いてAさんを注意することで、なんとか宿全体の人間関係を保っています。

以上が僕の見立てた2人の思考回路と行動パターンです。

・人間(の中には)は変われない(ものもいる)

Bさんは、何年も昔から、Aさんに対して、「自分勝手な行動をするな」「他人の気持ちを考えろ」という注意を繰り返してきたそうですが、経営者であるAさんの言動は全く改善されていないようです。それも当然のことで、Aさんの最も大事な価値観は「自分の機嫌がよい事」なのですから、他人に何を注意されても、行動を改めるハズがないのです。

Aさんの性格や行動は最早変えられないことを分かりながらも、従業員のため、そして何よりAさん自身のために無意味な注意を続けるBさんの姿を見て、僕は悲しい気持ちになりました。

「努力すれば自分は必ず変えられる!」という方針を僕は今でも信じていますが、世の中にはこの方針に当てはまらない人格も確実に存在する、という現実を突きつけられたような気持ちになったからです。

「こんな能力は自分には向いていない」「自分のこの性格は一生変わらない(変えるつもりはない)」と主張する人に対して、変わるように助言し続けるというのは、もしかしたらイヌに空を飛ばせるくらい酷なことを強いているのかもしれません。それは例え親切心からであってもです。

・変わらない人とどう付き合っていけばいいのか

そんな頑固な個性の人間とも、これから何百人と接することになるであろう人生で、どのような接し方をしていけばよいのでしょうか。

もっとも簡単な選択肢は、一切のかかわりを持たないことです。この人のココが嫌いだし、この人は変わらないなと判断した時点で、付き合いをやめてしまうのです。自分も相手も余計なストレスを抱えない、とてもハッピーな対処法のようですが、そう簡単に踏み切れないのが人間関係の難しいところなんですよね、、、

もう一つは、自分が変わることです。どんなに嫌なことでも、自分がそれを受け入れられるくらいに大きなキャパを持てば関係は崩れないで済みます。

しかし、自分の基準を曲げてまで、その人と付き合うことに価値はあるのか。ここら辺を判断基準にして、自分の中でよく考えると、このモヤモヤした感情をもって人と接する嫌な生活から抜け出せるのかもしれません。

以上です、ありがとうございました。
GOTO


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