📘️ Book Club：2022年、数字で見るUXデザイナーの需要とトレンド、デザインの傾向

2021年12月31日 06:04

UXデザイナーにとっての仕事はユーザーエクスペリエンスを向上させ、よりスムーズでシームレス、そして前向きなものにすることです。

また新しいプロダクト、アプリ、Webサイトデザイン、ユーザーインターフェースを作成し、テクノロジーの進化に合わせて最新の状態を維持することを含む魅力的な分野です。

2022年のUXデザインのゴールは2つだと言われています。第1は、ユーザーの新しい要求に対応し、プロダクトを使用するときに最高のエクスペリエンスを提供することです。第2は、すべての業界のビジネスが、顧客を満足させる新しい開発に必要なツールを作り出すということです。
事実、ユーザーエクスペリエンスに満足が行かないと33％近くのユーザーがそのプロダクトを利用しなくなります。

2022年、UXデザイナーは、パンデミックの開始以来学んだすべてを取り入れて、新しい視点で私たちの実践を再構築するユニークな機会を持っているとUX Collectiveは語ります。

今回は2022年のUXとWebデザインの傾向をまとめてみました。現在、世界には20億近くのWebページがあります。テクノロジーと新しいデザインのトレンドを組み合わせた場合にのみ、プロダクトやサービスが輝く素晴らしいWebサイトが生まれ出されます。これらの視覚的およびユーザーエクスペリエンスの傾向に注意して、マーケティング活動に組み込むことが必要になっていきます。

数字で見るUXデザイナーの需要

過去2年間はパンデミックでとても長く感じましたが、これからも在宅勤務という形が続いていくとみられます。VRやARの出現もあり、インターネットと技術デバイスの使用が増加し、働き方がどんどん変わっていっています。

より多くのユーザー、より多くの要求、ユーザーのより多くの変化するニーズ、そしてより多くのフィードバックが存在します。UXデザインはそこにある最もダイナミックなデザイン分野の1つになっています。

2021年はグラスドアがUXをアメリカのトップ50の仕事の1つとして強調した年でもありました。今信じられないほど多くのデザイナーがUXのキャリアについてもっと知りたいと考えています。

293k | Google UX証明書だけから生まれた新しいUXデザイナー
$15 | FiverrでのUXギグの一般的な開始価格
700以上 | LinkedInのUXグループに毎日参加する新規参入者
289％ | hired.comによると、2020年にUXの役割への関心が高まる率

trends.uxdesign.cc

2022年のデザイナーとして、私たちは私たちの前に大きなチャンスがあります。新世代のデザイナーが業界に加わり、チームがコラボレーションの新しい方法を見つけたので、今こそ再定義して再構築するときだと思われます。

UXデザイナーたちの新しいコミュニティ

現在UXデザイナーにとってコンテンツ作成がデザイナーのフルタイムの仕事になりつつあります。

2021年に、多くのソーシャルメディア・プラットフォームが、作成者にサブスクリプション・ツールを提供するように移行しました。
雇用保障の低下や、最低賃金の低さなどに加え、柔軟性がない9〜5時の仕事に直面して、多くの人々が新しい収入源を求めてソーシャル・メディア・プラットフォームに目を向けています。

デザイン業界も例外ではないようです。デザイナーの多くは目的や、キャリアを積むことを目指してそれを実現するための手段を探しています。

ますます多くのデザイナーがオンラインコースを取り、有料のUXコミュニティに参加しています。また自分のスキルを活用してUIキットやNFTを販売しています。またデザイナーは、ブランドを構築し、見込み客を有料の顧客に変えることが得意とされてちます。

サブスクリプションモデルの成長

有料のサブスクリプションモデルの成長は、私たちの業界にとってプラスになる可能性があります。

より多くのUX関連のコンテンツが作成されるにつれて、デザインスキルを習得して磨くことがこれまでになく簡単になります。さらに、プロが作成するためにお金を払っているという事実は、コンテンツの品質が高くなる傾向があることを意味します。

UXデザイナーが多くのフォロワーを持つことは、成功したキャリアと同等であると言えるそうです。

デザインの学習は、対面で集中的で費用のかかるものから、リモートで自己誘導型に移行しました。新しくアクセス可能な形式には、オンラインブートキャンプからYouTubeプレイリスト、メールベースのコース、セルフガイドクラスなどすべてが含まれます。

サブスクリプションが来年、より一般的になると言われています。コンテンツクリエーターはオーディエンスに前向きなコミュニティを構築する責任があります。

フレームワークに従うことはもう古い？

プロセスに従うことは私たちの思考に構造を与え、私たちの焦点を私たちの個々のアイデアから私たちの共通の目標に移すのを助けることができます。確立されたプロセスにより、チームの規模を拡大し、作業をより予測可能にし、会社の財務リスクを軽減できます。デザインプロセスが私たちの業界でホットな話題であるのには十分な理由があります。

チームメンバー間、および会社のリーダーシップとそのデザインチームの間で信頼の欠如が発生する可能性があります。デザイナーの能力よりもプロセスを信頼する方が安全だと感じている可能性が増えてきています。また、自分の判断力やスキルに信頼がないために、プロセスに集中しすぎることもあります。

フレームワークが決定に到達するのに役立つからといって、決定が正しいものであるとは限りません。一連の手順に従うことで作業を合理化できますが、一時停止してズームアウトし、別のアプローチでやり直すことが適切な場合もあります。結局のところ、線形のプロセスはありません。

シニアデザイナーの需要が高まる

在宅勤務への移行に伴い、雇用主が標準的な対面式のトレーニングやガイダンスを受けていないため、早期キャリアのデザイナーを雇うことは危険です。これにより、シニアデザイナーの需要が高まり、現在の仕事を辞任し、受けている多くの魅力的なオファーの1つを受け入れるためのレバレッジが高まります。

フルタイムのデザイナーを雇うのに苦労している企業は、Fiverr、Upwork、Toptal、および同様のフリーランスプラットフォームを利用して短期的なニーズを満たすことになります。これにより、新しく認定されたデザイナーは実践的な経験を積んでいると役立ちます。

2022年のUXとWebデザインの傾向

2022年のUXデザインのUXのトレンドと傾向を見ていくために、UXデザイナーたちが注目している項目を見ていきましょう。ユーザーエクスペリエンスに深みと現実をもたらすストーリーテリング、パーソナライズ、感情的なインタラクション・デザインなどのエクスペリエンスへの注目が高まったことです。 2022年に登場するUXデザインのトレンドをご紹介します。

ストーリーテリング

ビジネスにおいて近年重要視されている「ストーリーテリング」ですが、日本語に訳すと「物語を語ること」です。もちろん昔話や童話を語るという意味ではなく、ストーリーテリングは「ビジネスにストーリーを持たせる」という意味です。

人間がストーリーテリングに反応するという事実はニュースではありません。洞窟壁画、おとぎ話、時を刻むすべての言葉やイメージがシームレスに伝わり、共通の物語で私たちを結びつけることからも明らかなように、物語は私たちの存在以来私たちと共にありました。

これは、人々がナレーションされていることに関係するのに役立つ社会的活動です。これらの物語と経験は彼らの核心的な感情であり、好奇心を呼び起こし、没入型です。 2022年に向けて、この時代を超越したツールは注目すべきUXトレンドであると考えています。

ストーリーテリングを通じて体験を生み出すことで、企業と顧客の間に強いつながりを築くことができます。ユーザーがブランドの全貌やカスタマーエクスペリエンスのストーリーをよく知っているほど、ユーザーはビジネスを信頼し、関連している可能性が高くなります。

そのようなすべての詳細、つまりプロットポイントは、ユーザーエクスペリエンス全体に織り込まれ、ユーザーの旅とストーリーになります。その直線的な進行により、ページごとに、またはスクロールごとに、このブランドが生まれた理由、彼らがやろうとしていること、ユーザーがビジョン、製品、またはサービスにどのように適合するかについて、新しい詳細が明らかになります。

アクセシビリティ

アクセシビリティはもはや単なるWebデザインのトレンドではなく、実質的に義務となってきています。ブランドは、サイトをデザインする際にさまざまな能力を持つユーザーを考慮する必要性をますます認識しています。
それは顧客サービスとユーザーエクスペリエンスの問題だけでなく、価値の問題でもあります。

Webアクセシビリティは、サイトの複数の側面を網羅しており、最初からデザイン・プロセスの一部である必要があります。

テキストと背景との間の適切なコントラストを持つ
基準を最低限度達成しているものは「AA」、高い基準で達成しているものは「AAA」、として評価されます。
フォームコントロールはラベルに加えて、説明文を追加します。
スクリーンリーダーのユーザがページをナビゲートするときにスクリーンリーダーはフォームコントロールについて述べますが、コントロールトラベルとの間に直接的な結びつきがないと、どのラベルが適切かをスクリーンリーダーが知る方法がなくなります。
画像の代替テキストを使用して、有益な説明を含める。
代替テキストは、画像の読み上げソフトであるスクリーンリーダーを使用するユーザーをはじめ、低帯域幅ネットワークを使用しているユーザーといった、webページの画像を確認することのできないユーザーのための補助機能として役立ちます。

ミニマリズムと簡素化されたナビゲーション

2022年、企業はさらに多くのサービスやプロダクトを作り出していくことでしょう。インターフェースをクリーンで直感的に保つのはデザイナー次第で決まります。

2022年のUXのトップトレンドの1つとして、プロダクトの複雑さを最小限に抑えることがデザイナーに求められます。ユーザーはシンプルでミニマリストなサイトを高く評価しています。

慎重に選択された要素を備えたクリーンなWebデザインは、訪問者が本当に重要なことに集中できるようにし、的確なアクションや、探しているインフォメーションを簡単に見つける手助けをします。。

もう1つの密接に関連するWebデザインの傾向は、ナビゲーションの簡素化です。ナビゲーションをシンプルで一貫性があるように統一しましょう。

探しているものにたどり着くのが簡単であるほど、ユーザーは変換する可能性が高くなります。ナビゲーションメニューを減らすと、ユーザーエクスペリエンスが簡素化され、サイトの速度が向上します。

ナビゲーション配置の実験

画面上のナビゲーションの配置と、ユーザーがナビゲーションに到達する方法は、UXで2つの非常に重要な考慮事項です。また、モバイルの使用量と画面サイズが拡大し続けるにつれて、UXデザイナーは、ユーザーがそのナビゲーションメニュー（通常は一番上に配置）に到達するためのソリューションを考え出す必要があります。今年は、UXデザイナーがナビゲーションの配置をクリエーティブにいじくり回します。ナビゲーションまたはキーボタンとアイテムを画面の下部に近づけるか、ナビゲーションが上部にあるがキーページのタブオプションが下部にあるハイブリッドです。

ユーザーにとって、ナビゲーションアイテムを見つけることができることは、親指でそれらに到達できることと同じくらい重要です。たとえば、下部の配置はバーに到達しやすいためユーザーにメリットがありますが、欠点は、検索が混乱したり、調整に時間がかかる可能性があることです。そのため、今年はナビゲーションの配置についてさらに実験を行う予定です。どの方法が勝利するかは、時が経てばわかります。

シームレスな体験

このUXトレンドは、あるステップから別のステップにスムーズに流れるユーザーエクスペリエンスを作成することです。

シームレスなエクスペリエンスを実現するには、UXデザイナーは、支払いを行うなどの特定のシーンやプロセスでの継続性、またはサイトに着陸してからの完全なカスタマージャーニーのような、より大きな全体像の継続性であるかどうかにかかわらず、継続性の作成に焦点を当てる必要があります。

ユーザーエクスペリエンスに一貫性があり、特定のエクスペリエンス内の各要素が互いに自然に進行することが重要です。スムーズなエクスペリエンスの流れは、ユーザーにとって前向きなエクスペリエンスを意味します。

「ミニプログラム」またはサードパーティの統合を通じて提供される多くのサービスを提供するアプリであるスーパーアプリを通じて、これはすでに増加しています。

目標は、動画の無限のフィードであろうと、ソーシャルとeコマースの統合であろうと、ウェブサイトやアプリでユーザーの注意を長期間維持することです。

たとえば、当初はソーシャルプラットフォームであったWeChatには、アプリ内に完全なeコマースエクスペリエンスが含まれるようになりました。
ユーザーは、アプリを介してタクシーを注文し、ローンを申請することもできます。 Instagram、Facebook、Twitterなどのソーシャルプラットフォームは、すでにプラットフォームにeコマースを統合しています。銀行のアプリを使用すると、予算編成、経費の追跡、国際送金、支払い、お金の管理などの財務上のニーズをすべて1か所で簡単に完了できます。

音声ユーザーインターフェイス

音声アシスタンスは、決して新しいUXトレンドではありません。新しいのは、それが今日どのように形作られているかです。

もともと、音声インターフェイスのUXデザインは画面優先でした。つまり、最初の主要な連絡先は画面でした。そのため、音声ユーザーインターフェースは、グリッチが発生したり、アプリとの統合に失敗したり、人が話すタイミングが遅れたりするなど、不十分な場合があります。

最近では、音声インターフェイスと音声プログラムの使用がより重要視されているため、ユーザーと音声アプリケーションまたはソフトウェアの間でスムーズなエクスペリエンスを作成する必要性が高まっています。そのため、必ずしも画面優先のアプローチからだけでなく、音声優先、または少なくとも2つのハイブリッドからのエクスペリエンスを考慮に入れる必要があります。

パーソナライズされたコンテンツ

ユーザーエクスペリエンスの向上とパーソナライズの強化することも求められています。過去数年で、ユーザー・エクスペリエンスに深みと現実をもたらすストーリーテリング、パーソナライズ、感情的なインタラクションデザインなどのエクスペリエンスへの注目が高まりました。

パーソナライズされたコンテンツは、特定のユーザーが関心を持つ可能性が最も高い製品を表示してコンバージョン率を高めるために使用できるため、eコマースサイトでは特に重要です。

ユーザーがウェブ上でアクセスできるコンテンツが豊富なため、パーソナライズされた提案を提供する場合でも、アクセシビリティ・ガイドラインに準拠する場合でも、個々のユーザーに合わせてエクスペリエンスをパーソナライズするアプリやウェブサイトが増えています。 UXデザイナーの目標は、ユーザーが期待または望んでいることと、ユーザーが体験することとの間のギャップを埋めるデザインと製品を作成することです。

パーソナライズは、ローカリゼーション（ユーザーの場所に基づいて推奨）、人口統計（年齢、性別、教育、国籍、民族、宗教などの統計データ）、行動データ（から収集されたデータ）などに焦点を当てる傾向があります。 Webサイトまたはアプリでのユーザーの行動）。その情報を使用して、UXデザイナーは、ユーザーが期待、必要、または望んでいるものに合わせてパーソナライズされたエクスペリエンスとジャーニーを作成します。

さまざまな視点が輝きを放ち、集合的な人間の経験を豊かにするのに本当に役立つことを確認してください。それを理解することで、より美しく美しい製品をデザインすることができます。

クリエイティブなスクロール体験

スクロールはそれ自体が体験であり、ますます想像力をかき立てています。このUXトレンドは、スクロールによってWebサイトのより多くのビットを明らかにする旅に焦点を当てています。

背景の要素が変化し、要素はユーザー、またはWebサイトが提供するものの体験に没頭しているユーザーと一緒にページ内を移動します。

スクロールはかつてはかなり受動的であり、ユーザーを旅に連れて行くアクティブで魅力的な体験となった機能を終了するための手段にすぎませんでした。その結果、前向きで想像力に富んだ没入型の体験ができます。

感情的なインタラクションデザイン

感情的なインタラクションデザイン、または感情的なデザインは、ユーザーに感情的な反応をもたらす体験を生み出すことです。

これらのエクスペリエンスを通じて、ユーザーはWebサイトまたはアプリへのより深い接続を構築し、全体としてより前向きで記憶に残るインタラクションを持ちます。彼らはユーザーと一緒に旅をたどり、励ましとサポートを提供します。

アニメーションやその他の効果は、人間の相互作用に似た体験を生み出します。たとえば、Duolingoは、ユーザーが上手くいったときに祝福したり、賞を与えたり、チャレンジを完了できないときにユーザーをサポートしたりするキャラクターを使用しています。経験は興奮のような感情と関連するようになります。

データの視覚化

データの視覚化は、一部のエクスペリエンスの絶対的で不可欠な部分ですが、正しく行われないと、かなり不可解で圧倒される可能性があります。データ視覚化UXデザインのトレンドは、このエクスペリエンスが視覚的に心地よく、消化しやすく、よりエキサイティングになる方法を模索しています。 UXデザインでこれを行うための明白な方法のいくつかは、棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフを使用し、明るく鮮やかな色を使用することです。

ユーザーがスワイプやタップなどの機能を使用して拡張および探索できるようにすることで、データとのエンゲージメントを生み出すことができます。これらのプラクティスがうまく行われると、全体像からより詳細な情報まで、ユーザーが必要とする可能性のある情報のバランスをとることができます。対照的な色とアクセス可能なデータと情報のバランスは、すべてのユーザーに前向きで魅力的な体験を生み出します。結局のところ、データでユーザーを圧倒したり、理解していないように感じさせたりすることは望ましくありません。これは、ユーザーを失う確実な方法です。

まとめ

UXデザインにとってエキサイティングな時期です。

AIがデータをより迅速かつ効率的に処理することで、ユーザーエクスペリエンスは、ユーザーとビジネスの両方に利益をもたらす方法で有意義に進化しています。クリエイティブなスクロール、データの視覚化、感情的なエンゲージメントを通じてページに興奮と冒険をもたらす場合でも、シームレスでスムーズでパーソナライズされたエクスペリエンスを作成する場合でも、これらのトレンドはユーザーと協力して機能します。

［参考資料］

私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。

メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。

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