応援歌が聞けなくなった私の「逃げる場所」
うつ病になってから、集中力が下がり、大好きだった読書も難しくなりました。長文が読みづらくて。好きだったバラエティ番組も見ていて苦痛だなと思うことも増え、1時間見続けることができなくなりました。
でも、どうにか自分だけの時間を減らしたくて、調子がいい日は散歩をするように意識しています。運動不足だし、太ってきたし。でも車の騒音が苦手なのでイヤホンをつけて音楽を聴いています。
応援ソングが辛い
大好きなNEWSの曲をずっとシャッフル再生。でも最近何曲か飛ばすようになりました。それは応援ソングです。「夢をつかめ」「負けるな」みたいな歌詞が以前までは大好きでした。背中を押されてると思って頑張ることができました。でも、頑張ることが難しくなった今、私にとって応援ソングはすごく辛いのです。
応援ソングが悪いとかそういうことを言いたいのではなく、ただ、今の私と相性が悪いだけ。でも、ずっと「ファン」のつもりでいた私は、曲を聴いて苦しいと思っている自分がとても嫌でした。こんなに素敵な曲なのに、飛ばしてしまうなんて、もうファンなんて言えないなと思っていました。
大好きなものもこうやってどんどん好きじゃなくなるのかな‥ととても不安でした。
「逃げる場所」にしてもいい
ですが、先日発売されたアルバムに収録されていた「クローバー」を聞いてその不安は消えました。この曲はメンバーの作詞作曲の歌です。
「優しい君が探してた場所が僕らの愛したココだといいが 逃げる場所にしたっていい 辛くなるなら、聞かなくていい 誰かを傷つけるヤツから ただお前を守れる言葉が いつでもいつもここに来て、 俺に甘えていいんだよって伝えてあげたいだけなんだ」
こんなことをファンが言うと、ファンじゃない人から「ジャニオタ、イタイなあ」と思われちゃうかもしれませんが‥本当にこの歌詞が私に向けられたものなんじゃないかと思うくらい、今の私の不安をかき消してくれるものでした。
逃げる場所にしてもいいし、もし、聞くのがつらいなら聞かなくてもいいよって。頑張れない今は逃げてもいいよ。いつでも甘えていいんだよって言ってもらえたような気がして。涙が止まりませんでした。
このままの状態が続いて、ずっと好きなものもなくなって、ずっと頑張れない人間になっちゃうんじゃないかって思ってた私には、「逃げる」こととか「甘える」ことを認めてもらえたことが本当にうれしくて。
私はたまたま、NEWSファンで、このタイミングで逃げる場所にも応援歌にもなるような曲が作られて、本当に幸せで運がよかったと思います。
「逃げるは恥だが役に立つ」
でもきっと私が抱えていたものと同じように、世の中の「逃げ=悪」みたいな雰囲気についていけず、不安な気持ちになっている人は多いんじゃないかなと思います。
そういう人にとっての温かい「逃げる場所」「休憩所」がもっと増えればいいなと思うし、私も増やしたいと思っています。簡単なことじゃないですが絶対に必要だと思うのです。
逃げて逃げて元気が出たら、また同じ場所でもいいし、別の場所ででも頑張ればいい。自分が楽しくいられる、頑張れる場所に行けばいい。
そういう気持ちでいられたら、どうしようもなく苦しんでる人たちが、少しだけ楽になれるんじゃないかなと思います。
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