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【後編】浜松市佐久間地区の関係人口を増やす #佐久間ダム際ワーキング の商材開発・マーケティング支援 ~大見さんの想いをカタチに~

はじめに

こんにちは。株式会社NOKIOO 未来共創ワークです。
Webサイトを起点としたマーケティングバリューサイクルのすべてのプロセスにおいて、お客様の課題を解決するマーケティングソリューションを提供しております。

この記事では、これまでにNOKIOOがお手伝いさせていただいた案件の実例をご紹介。
本日はNOKIOOが携わらせていただいた「#佐久間ダム際ワーキング」プロジェクトにフォーカスし、お話しさせていただきます!
(今回紹介するサイトはコチラ) 

今回は【後編】となります。

【前編】はコチラからご覧いただけます!↓
https://note.com/nokioo_hx_note/n/n7fb3c7225106
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「#佐久間ダム際ワーキング」プロジェクトの発起人である大見さん(静岡新聞社・静岡放送)へのインタビュー内容を中心に
◆「#ダム際ワーキング」とは?
◆大見さんが佐久間で#ダム際ワーキングを行おうと思った背景
◆実際にNOKIOOが行ったこと
などについてご紹介しました。

後編では、
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1.サイト制作の裏側について
2.アウトプット(完成したWebサイト)のご紹介
3.今後どのようにWeb サイトを活用していくのか
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についてお話しさせていただきます!


1.サイト制作の裏側について

前編でも記述しましたが、サイト制作を進める中で大切にしていたのは
「ただただ佐久間地区や#ダム際ワーキングについてを紹介する」Webサイトにするのではなく、「#ダム際ワーキングを商材として佐久間地区を繁栄させていく上で、今後も運用していくことを見据えた」Webサイトにすること。

下記の手順でサイト制作を進めました。
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① 現地訪問(フィールドワーク)
② コンセプト設計ミーティング
③ モニターツアー(情報収集やコンセプトの効果検証)
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① 現地訪問

ゆったりと時間が流れる

実際に佐久間地区を訪問させていただき、町に流れる雰囲気を体感しました。
大見さんの案内のもと、佐久間地区を歩き、地元の方とコミュニケーションを取らせていただいたり、佐久間ダムの見学などを行わせていただきました。
佐久間地区の自然の豊かさ、そして溢れる温かな空気を感じました。

私たちは、その企業や地域の強み・魅力はどこかということを、肌で感じ・論理で考え、クライアントと同じ視点になって、見つけていきます。


② コンセプト設計ミーティング

大見さんや「#佐久間ダム際ワーキング」プロジェクトに関わるメンバー、さらにNOKIOOのデザイナーも参加し、互いの立場に関係なくフラットに意見を交わしました。

誰に” “何を”伝えるのかを議論し、コンセプトを定めることで“今後も運用していくことを見据えた”Webサイトの完成を目指しました。

▼まずは“誰に”の部分。
「#佐久間ダム際ワーキング」のステークホルダーの認識合わせを行いました。
今後(#ダム際ワーキングを商材として)佐久間地区を繁栄させていくには、ステークホルダーをどのように設定するかは極めて重要です。
各ステークホルダーのイメージを深掘りし(ペルソナ像の具体化)、それぞれのベネフィット(「#佐久間ダム際ワーキング」を行うことでどんな利益があるのか?)を整理しました。

資料)ステークホルダーの認識合わせ

この工程を行うことで、
各ステークホルダーとこれからどのようにストーリーを作り上げていけそうなのかといったイメージが膨らみ、
そのストーリーをWeb サイト上でどのように表現していくべきなのかが見えてきます。

▼次は“何を”の部分。
カスタマージャーニーマップのワークショップを行いました。

資料)カスタマージャーニーマップ

深掘りしたペルソナ(今回でいうと三遠南地域のワーケーター)がワーケーションに興味を持ち、「#佐久間ダム際ワーキング」のWebサイトに出会い、実際に佐久間地区を訪問し、その体験をシェア&リピートしてくれるまでをジャーニーに落とし込みました。

ペルソナの具体的な行動が見えることでサイト内にどんなコンテンツを配置すべきなのか、が見えてきます。

今回のジャーニーでは、下記の2つを理解してもらうことで、
ワーケーター(ペルソナ)は佐久間地区に来てくれるのではないかと理解しました。
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佐久間地区は仕事をするうえで、安心できるところであるところであるということ。
 -ここでいう安心とは、設備が整っていて安心、交通網が整っていて安心、仕事していても当たり前だと思ってもらい安心という意味の安心です
普段の生活では得られない経験と学び(気づき)を佐久間地区では得ることが出来るということ
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先ほど記載させていただいた、「#佐久間ダム際ワーキング」のステークホルダーに対し、佐久間には「安心」と「気づき」があるということを伝えるために

コンセプトは
【佐久間にサクッとドロップイン】
に決定。

サイト制作パートに入っていきました。


③ モニターツアー

2022年12月と2023年1月には、「#ダム際ワーキング 越境学習ツアー」を開催しました。
主体は大見さん(静岡放送)。あまねキャリア株式会社・浜松ワークスタイルLab様が企画運営を主導くださいました。
NOKIOOを含む「#佐久間ダム際ワーキング」プロジェクトのメンバーも企画運営に携わりました。

オンラインで全国から参加者を募り、集まったのは全部で約30~40人。
実際に佐久間ダムのある佐久間地区を訪れていただき、地元高校生なども交えて、「ワーケーション」「地域活性」「Well-being」などのキーワードでディスカッションを行い、学びを深めました。

2022年12月回のワークは静岡県立浜松湖北高等学校佐久間分校で実施
社会人-高校生関係なく、デュスカッションが盛り上がりました
佐久間ダムの見学の様子

Webサイト制作のペルソナに当てはまる参加者様の生の声をお伺いすることで、Webサイトに必要なコンテンツの情報収集を行わせていただきました。

ツアー参加後のアンケートからは、下記のようなデータが検証されました。
●ツアー参加前と比較してパフォーマンスの自己評価がアップ
●ポジティブな感情が高まり、ネガティブな感情が少なくなり、ツアーに参加したことで感情的な幸福度の向上につながった

ペルソナにとって、「#佐久間ダム際ワーキング」が良い効果(ベネフィット)をもたらすことが証明されました。


2.アウトプット(完成したWebサイト)のご紹介

2022年12月からサイト制作は本格的に始動し、3月に公開となりました。

大見さんは
「とにかく(参加メンバー)みなさんが自分ごとで動いてくれているのを感じました。
(サイト制作においては、)マニュアル化していない進め方で、徐々に頭の中にあったものが具現化できました」とこれまでを振り返ります。

実際に完成したWebサイトがこちら

「#佐久間ダム際ワーキング」を第一のコンテンツとしつつも、佐久間地区の魅力を発信できるようなWebサイトが完成しました(これまでは佐久間地区のWebサイトはなかった)。
デザインは佐久間地区の緑が多く人の温かみを感じられる雰囲気を参考に。
見やすく、目的のページに辿り着きやすいようにユーザービリティの向上に努めました。

いくつか中身をピックアップしてご紹介すると...

◆佐久間地区について

佐久間地区の歴史や伝統文化などについての紹介や、静岡県立浜松湖北高等学校佐久間分校の生徒たちが配信しているSNSとの連携を行なっています。
佐久間地区という土地を知ってもらい、ユーザーに「行ってみたいな」と思ってもらえるきっかけなるページとなっています。

さくまっぷ

佐久間地区やその周辺地域の施設情報を紹介するページです。
【佐久間にサクッとドロップイン​】した際の宿泊施設や飲食店、自然スポットなどを検索できます。

これからは「モデルコース」ページが順次アップされる予定。
「個人で利用したい」「団体で利用したい」方々に向けてのおすすめのモデルコースを掲載します。

また、「ダム際でどんな風に仕事ができるの?」「会社のチームでディスカッションができる場所はある?」といったご質問を、お問い合わせフォームまたはLINEでコンシェルジュに聞けるシステムも実装しています!


3.今後どのようにWeb サイトを活用していくのか

「これまでは佐久間地区のWebサイトがなかったのですが、今回のWebサイトには佐久間地区を紹介するようなコンテンツも盛り込みました。
“佐久間にはこんなものがある・こんなことができる”というのを発信していくためのツールができましたし、(これから「#佐久間ダム際ワーキング」を売っていく上で)企業様を呼び込む入り口にもなると思っています。
このWebサイトを運用して育てていくことができたら、佐久間地区はもっともっと豊かになっていくと感じています。
そんな武器を一緒に作っていただいた感覚です」と大見さん。

これからさらにコンテンツを増やし、サイト内を充実させていく予定です。

今後は、このWebサイトを
外から佐久間地区へ人を呼び込む(関係人口を増やす)ツールとして活用していくことはもちろん、佐久間地区に住む住民のみなさんに活動を理解してもらうための手段としても活用していきます。

Webサイトは完成しましたが、これからが本番。
佐久間地区の発展と「#ダム際ワーキング」という新しい働き方を推進していくべく、NOKIOOもともに伴走させていただきます!

インタビュアー|吉田遥那(yoshida haruna)
ライター|松下佳乃子(matsushita kanoko)

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