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Facebook絶ち

スコット・ギャロウェイ著「GAFA(がーふぁ)」を読んでいる。

GAFAとはグーグル(Google)、アマゾン(Amazon)、フェイスブック(Facebook)、アップル(Apple)の4社を指す。韓国ではGAFAとは言わず、これにNetflixを加えて「FAANG(ふぁんぐ)」と呼ぶらしい。それはさておき、この本を読んでみて、なるほどたしかにとおもったので題名にもある通り、早速マイiPhoneからFacebookを削除してみた。

筆者の主張はざっと以下のようなものだ。

”消費者の購買意欲を高めるという面からみるとFacebookが特に大きな影響を及ぼしているのは「認知(アウェアネス)」の段階だ。特に子会社のインスタグラムを通してもそこから欲望が生まれる。”
”マーケティングや他者の投稿に露出され、認知させられることで消費欲が掻き立てられ、クリックしお金を落としていく”
”毎日約1時間はFacebookやインスタを見ており、イイネを150回押せばあなたの個人情報は親友よりもfacebookのほうがよく知ることになる”
”あなたが必ずクリックするような広告をあなたに見せてくれ、その広告収入でFacebookは莫大な利益をあげている。あなたに何を見せるか、すべての選択権はFacebookが牛耳っている”
”あなたがタダで楽しんでいるコンテンツはそのかわりにあなたの個人情報を吸い取りマーケティングに利用することで成り立っているのだ”

確かに現在のわたしの遊興消費はほぼスマホからはじまっている。

実際にわたしの行動パターンを振り返ってみると、朝起きるや否やまずベッドの上で、ヤフーニュース・Facebook・インスタ・Twitterは必ずみてしまう。そしてもう少しベッドの上でのまどろみを楽しみたいときはメルカリ・youtube・Clubhouse・noteも手持ち無沙汰にすべてタップしてみる。

だがしかしだ。よくよく考えてみると、ヤフーニュースで芸能人の一挙手一投足をあげつらった記事を読むことのなんと不毛な時間よ、だ。そして何気にインスタで出てきた化粧品に目が行ったりもして、メルカリで安く売ってないかななんて探してみたりもしているのだ。こうなったら検索の無限ループから抜けられない。

もちろんこれらの行為が悪というわけではない。汗水たらして稼いだお金を買い物やお酒に回すことは同時に人生の喜びでもある。買い物は楽しい。買い物は幸せ。否定できない。それだし、暇で仕方ないわ~って時はこのSNSが絶好の暇つぶしにもなるので感謝の気持ちも忘れていない。たとえば夫が急遽搬送された病院の待合室でなどだ。

ただ、最近のわたしは朝起きてから、なかなかやりたいことが多い。腹式呼吸と韓国語の発音練習も1時間はしたいし、掃除機もかけたいし洗濯機も回したいし、コーヒーも挽いて飲みたいし、日経と韓国の毎日経済も読んでおきたいのだ。これらを始業時間の10時前に終えるとなると、SNSに購買欲求を掻き立てられなお且つお財布の紐を緩めてるのは時間もお金ももったいないじゃないか、という直近の思いから、とりあえずFacebookを削除してみた。

スコット・ギャロウェイはこうもまた言っている。

”人が映像により情報を取り込む速さはテキストで取り込む速さの6万倍だ”

ということは、Facebookよりもインスタのが危険ということになろうものだが、どうもわたしはインスタにはそれほど指が向かないのでそんなに害悪ではないかなと残しておいた。

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