(字)昆虫ベンチャーが面白い!ムスカのバイオマスリサクルシステムすごい!

こんな記事を目にしまして。

記事の本文もまた素晴らしい告知なものの、今回は当該企業のムスカがめちゃくちゃ面白くって。

昆虫関連のベンチャー企業だと、後で触れる"コオロギバー"とかが有名なので、てっきり昆虫食かと思ったら違ったのです。

軽く調べてみたら、人類が抱える食資源の問題を改めて学ぶ機会になりましたので、その辺も合わせて一緒におさらいしていきましょう!

なお、この投稿は個人で勝手にまとめたものであり、当該企業および食資源問題・昆虫食など、いかなる関連団体とも無関係であることを、予めご理解ください。

また、本投稿の内容を音声で配信したものもありますので、よろしければそちらもぜひ。
文章には記載していない内容も一部ありつつ、口頭表現でのニュアンスなどもありますので、もしかすると何か異なる感想を抱くかもしれません。


トピックは以下の3つです。


○ムスカの"バイオマスリサクルシステム"はどう凄いのか

簡便のため、ムスカのコーポレートページから画像を拝借します。

画像1

※株式会社ムスカHPより引用:https://musca.info/solution/

つまりどういうことだってばよ?ってのは、

農業・畜産業で出る廃棄物(生ゴミ・畜糞など)を回収

廃棄物を飼料にイエバエの幼虫を飼育

幼虫が廃棄物を分解しながら成長

変態する直前に回収 → 幼虫を乾燥して飼料化畜産業へ☆

幼虫の糞尿を肥料化

農業へ☆

以下、無限ループ。すごくない?
す・ご・く ないですか!? すごすぎませんか?

このハエもロシアで50年ほど研究されてきたサラブレッド品種(?)のようで、生産効率・成長率・傷病耐性・密度ストレス耐性などが環境に適正化されているそうです。(項目は推察)

しかもこのプロセスで生産された飼料は、通常の物に比較して喰い付きや成長率などに良い結果が出ているのだそうです。

今のところは通常飼料より高価になってしまっているそうですが、今後の大規模化が実現すればトントンくらいには持っていけそうなのだとか。
そして何より素晴らしいのは、SDGs(持続可能な開発目標)17項目のうち14項目をクリアしている点でしょうか。

○タンパク質危機って何?

食糧問題はわりと耳にしますけど、タンパク質危機ってのはあまり聞きませんね。どうやら2025-30年くらいには世界の需要が供給量を上回ってしまうという予測があるようです。

人口増加やタンパク質摂取量の増加などが原因だそうです。まぁ想像に難くないですね。
タンパク質は生物にとって大変重要な栄養素です。現在の摂取量でも、もしかしたら不足している方の割合が多いかもしれないくらいです。

しかし、畜産は生産までにかかるエネルギー量(飼料用の植物などを育てる過程も含めた総量)がかかり過ぎるので、環境負荷が高いことが問題です。
そこで、注目されているのが、食肉に変わる代替品の数々です。

○代表的な食肉の代替品

最も有名なものは、植物性タンパク質。プラントベースってやつですね。
大豆ミートみたいなものは、随分メジャーになってきて、スーパーでも販売されてたりしますね。

アメリカではビヨンドミートという企業が去年、上場を果たしています。

あとは完全食みたいな売りで一瞬話題になったソイレントあたりが有名でしょうか。

そう、肉だけではなく、ミルクやチーズにもこういう路線の企業がいくつもあるんです。


もう少しマイナーなところだと、冒頭で触れた、昆虫食ですね。
エクソという企業はコオロギを原料にプロテインバーを生産してたりします。

コオロギって言っても、粉末ですのでご安心(?)を。
そのままコオロギ固めたバーとかホラー過ぎます笑

その他にも、培養肉と呼ばれる、施設で増殖させた培養細胞から作られたお肉みたいなのもあったり、藻類、植物性プランクトンみたいな、微生物由来でのタンパク質を開発してる方々もいらっしゃいます。

○代替タンパク質が抱える問題点

どうしても食べ物って、原材料に対するイメージがありますよね。
ここでの詳細は避けますが、コチニール色素とかも昆虫から抽出されているってだけで、使用された商品を手に取らなくなっちゃったりする方もいますし。気持ちは分からんでもないです。

そのくらい、身近でない食材を使ったものを口に入れるってのには抵抗があるのが人間の性なのだと思います。
前述のコオロギバーだって、僕も本能的にはちょっと腰が引けます笑
(好奇心に勝てずに、喜んで食べますが。)

今回のムスカが提供しているソリューションは、直接口に入るわけではありませんので、その点もクリアしていることになります。
そんな点も含めて、画期的な取り組みだなぁ、と思わず。

素晴らしいことですよね、発展を応援しています!


ということで、
今回は昆虫ベンチャーの情報をきっかけに、タンパク質資源の問題をおさらいしつつ、代替食品についてサラッと解説してみました。

以上、お付き合いいただきありがとうございました。

ここまでのお相手は わたくし
納木 まもる でした。

次回も楽しんでもらえますように。


※※

こちらの投稿は、納木まもるの音声配信「好奇心くすぐらRadio」の内容をテキストに起こしたものです。
テクノロジーやビジネス領域のHotトピックをサクッと解説しつつ、関連する基礎知識をサラッとおさらいする内容でお送りしていきます。
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読んでいただいてありがとうございます。貴重な時間をいただいていることは自覚しつつ、窮屈にならない程度にやっていきます。