祖母の家から始まる日

目が覚めて、布団から出て、やはり今日も寒いなと思いながら洗濯された綺麗な作務衣を着て、祖母におはようと言い、ホットコーヒーを入れる。トーストを焼いてくれたり、目玉焼きを作ってくれたりと、祖母が気をきかして色々な事をやってくれる。そして私は、そんな祖母に甘えて炬燵に入り、寛ぐ。そんな、祖母の家での朝であった。優雅である。そんな環境に私が居て、優しさに触れている事が、嬉しくなる。

とは言っても私は普段、朝にホットコーヒーを飲んだら大抵次にする事はゲーム機の起動で、昼までゲームをしている。そんな時間が、好私のある程度はっきりした、ある程度完成された贅沢なのである。が、祖母の家にはゲーム機は無い訳で、当然起動も何も無い。だからまあ、誤解を恐れずに述べれば、暇と言えば暇なのである。だからと言って何が面白いのかがわからないテレビ番組を延々と見るのは寧ろ不愉快で、結局、炬燵に入ってスマホを弄るか、祖母と話をするかしか、する事が無い。そして、寝起きで頭がシャキッとしない事もあって、祖母と話をする訳にもいかず、いよいよスマホを弄る他選択肢が無かった。

なので、noteを眺めていた。眺めていたのは、自分の日記である。いやはや、なんと面白い日記だろうと感心した。1年以上毎日日記をここnoteに投稿しているが、面白さがずっと劣化しない。しかも、当然であるが日記は365本以上、つまり大量にあるので、全てを読み切る事は早々無い。時間潰しとしては申し分の無いコンテンツであると言える。各々方に言う。この人を見よ!これ程面白い人が、これ程マメに日記を書いていて、更に全世界に公開している等、これ程稀有な事はない。

とまあ、そんな風に自惚れていたり、やや頭がシャキッとしてきて祖母と昔話をしていたりとかそんな事をしていたら、すっかり昼になった。なので今日は昼から如何にも冬な空模様の元、祖父のお墓までぼちぼちと歩きに行った。日光は差してくるが、時折ポツポツと雨が降る。更に、風がそれなりに強い。しかし、昼間であったからか、気温は然程高くなかった。昨日や一昨日の方が寒かった。尤も、特に3日前等はみぞれが降る程の低い気温であった為、そんな低気温はいつまでも続かないと云う事だと思う。無常である。

1時間半程歩いて、お墓の前に着いた。開けた場所な為、風が他の場所よりも通る。数分前とは違って、ここに来て一気に気温が下がった気がした。ふと、ホットの缶コーヒーが飲みたくなった。西方へ身体を向けると、そろそろ夕方と呼べる時間に差し掛かっている事に気が付いた。夕陽がお墓を照らしている。手を合わせて帰路に就いたら、BOSSの自動販売機を探そうかと思った。自動販売機が見付かる頃には、もう一段とコーヒーが美味しく飲める気温になっている事だろうと想像した。名古屋も、冬である。

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