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椎名林檎, “無罪モラトリアム” (1999)

J-POPの定義を作った椎名林檎のルーツは60年代サイケだ!

まずは60年代サイケデリックロックの代表曲、ピンク・フロイドの"Lucifer Sam"と"歌舞伎町の女王"を聴き比べてほしい。イントロだけでも良いので。ギターリフが丸パクリ(オマージュ)になっている。

彼女の代表曲"歌舞伎町の女王"に限らず、このアルバムにはどこかサイケデリック的な音楽の雰囲気が漂っている。(と言ってもサイケデリックロックを音楽理論的に定義することは難しいが。。)ギターの音作りやドラミング、ベースの音高具合からサイケの質感が伝わってきて、あぁ椎名林檎はここから来たのかと感じさせてくれる。

今やJ-Popの枠組みのようなもの(和メロやJ-Pop定番コード)を完成させてしまった彼女だが、ルーツは意外なのではないでしょうか。。。まあ新宿系を名乗って「毎晩絶頂に達して居るだけ〜ベンジーが肺に映ってトリップ」なんて歌ってる時点で、ある意味ドラッグと密接に結びつくサイケの文脈に既に居たのかもしれないなと(笑)こういう意味不明な歌詞もBeatles の"I am the Walrus"に影響を受けたサイケの醍醐味ですよね。

2022/1/15(Sat) 2022年音楽レビュー#3

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