UnderGarden chronicle[本編:謎解き攻略記事]
本稿は、2007年エンターブレイン主催コンテストパーク金賞のRPGツクールXP作品『UnderGarden chronicle』本編における謎解き要素に特化した攻略記事です。
本作は古典的なJ-RPGを彷彿とさせる戦略性の高い戦闘や、謎解きパズルが数多と用意されており、攻略情報が必要になる場面が往々にしてあるかと思います。今回は本編の謎解きに焦点を当てて執筆いたしました。この記事が、これから本編に挑むプレイヤーの道標となることを願います。
UnderGarden chronicle[本編:謎解き攻略]
▲本編:謎解き攻略部分の解説プレイ動画
※声入りなので注意させたし
UnderGarden chronicle 詳細情報
0:00 - 動画OP
0:00 -
動画に関する注意書き。
B9階 求めし者の試練
0:22 -
※B8階 仮想楽園までの攻略は省略
B7階 神の頭蓋
0:37 -
地下7階「神の頭蓋」は、全6箇所にある燭台に火を灯せば、扉の施錠が解除されて進行可能になります。迷路の攻略法の一つ「左手方」を用いて壁伝いに歩けば、迷うことは少ないでしょう。
B7階 双生廻廊・始原
0:53 -
「兄は如何なる時も弟に手本を示さなければならない」
「弟は如何なる時も兄に従順でなければならない」
上記、掲示文の通り「東フロア(兄)」の燭台と同じ配置で、「西フロア(弟)」の燭台に火を灯せば扉が開きます。
上段:左
中段:右
下段:左&中央
と覚えましょう。
B6階 淑女たるもの
1:31 -
▼攻略手順
フロア奥「机上のメモ」を読む
↓
ソファーに座る
↓
机上のメモを読む
↓
食前酒の選択肢「ほんの少し口をつける」
↓
机上のメモを読み、右上キッチンへ
↓
ナイフとフォークを棚から取り出し、使用済み箱に投げ込む
①フォーク「左から1本取る」
②ナイフ「右から1本取る」
・①~②を×4回繰り返すと扉のロック解除!
B6階 寄宿舎
2:55 -「精微に描かれた窓の絵だ」
地下6階「寄宿舎」は、偽物の窓が数多く描かれています。その中から真実の窓を見つけましょう。まず右奥の扉を調べて「真実の窓をみつけなさい。私の可愛い後継者」という文書を読んだ後、廊下左上にある光の差し込む箇所を調べてスイッチを押すと、仕掛けを解除できます。
B6階 淑女たるもの2
3:24 -
「淑女たるもの」
・決して走らず、粛々と歩くこと
・音を立てるなどもってのほか
廊下を徘徊する白猫に触れたり、走ると入口に戻されるので注意。
セーブポイントに触れても……?
白猫は一定時間ごとに立ち止まるので、その隙に潜り抜けましょう。
B5階 七曜宮
4:12 -
「原初の月より廻り往く。七曜の輪廻に身を委ねよ」
東西南北に配置された騎士像を調べて、それぞれの司る曜日を確認。七曜、つまり月曜から1週間の順序通りに、十字路の騎士像の置かれた方向に進みましょう。
七曜:月⇒火⇒水⇒木⇒金⇒土⇒日
B5階 猶ほ全て王の民 前篇
4:38 -
「王の上に立つ者は主のみである。人の子は皆王にひざまづくものと知れ」
全てのチェスの駒を、玉座の下に移動させると道が開きます。
「猶ほ全て王の民」というフロア名の字は、孔子『論語』に記された「過ぎたるは猶ほ及ばざるが如し」を連想させます。攻略とは無関係ですが、「才気に任せてやり過ぎるのは、控えめ過ぎて足りないと同義なので、中庸を心がけましょう」という意味合いの言葉です。
B5階 破壊者の行軍
5:04 -
このフロアは部屋を繋ぐ廊下がなく、全体が壁で覆われていますが、一部の壁が薄くなった部分を調べると、その障壁を破壊して通れるようになります。少々強引な突破方法にも見えますが、本編冒頭も似たような状況だったので問題ありません。
壁の薄い部分は、絨毯の模様が他と少し異なるので、それを目印にしましょう。越えられない壁は破壊だッ!
B5階 猶ほ全て王の民 後篇
5:17 -
「猶ほ全て王の民(後半)」は、玉座を押して移動させることが出来ます。
前回はチェスの駒を下に押してクリアしましたが、今回は玉座を上に押して、駒を玉座の下に配置します。まさに逆転の発想!
⑴の攻略後、階段を上って⑵まで行くと、今までとは比較にならないほど複雑な駒の配置が見えます。ここからが本番。上下の出入口を往復しながら、駒と玉座を移動させてクリアしましょう。1マスたりともミスは許されません。
詳細は動画(5:17 -)をご覧ください。
B4階 潮騒・断裂水槽
5:39 -
スイッチでフロアの断水を切り替えながら進みましょう。
▼重要!
奥フロアに落ちている木板2枚は、画面左の変色した床まで押して移動させましょう。ちなみに押すだけではなく、木板の前で決定を押すと一歩下がって手前に引くことも出来ます。
通路の溝に引っ掛かっている「3枚目の木板」は、水位の調節を繰り返すと奥フロアまで移動します。
↓
奥フロア、3枚目の木板も変色した床まで押しましょう。
↓
フロア西側から回り込み、水位を上げて木板を足場にしてジャンプで渡ろう!
B3階 ゲートトゥゲート
6:17 -
めんぼくありません……。
このエリアは結晶に触れて他の部屋にワープしながら進行しますが、どのような規則性でワープするのか、判別できないままゴール出来てしまいました。結晶の下の「赤」か「ピンク」の絨毯や、「蓋のついた壺」がヒントだとは思うのですけども。攻略になっておらず申し訳ない。
とりあえず、動画や勘に頼りながら潜り抜けましょう。
元来た道を途中で引き返すのもありかも。
B3階 カウントゲート
6:34 -
「床スイッチ 踏んでいいのは 4回まで」
このフロアは、床スイッチを4回踏むと入口からやり直しになります。
道順は動画(6:34 -)をご確認くださいませ。
一度位で諦めたら負け
6:44
フロアの右奥に「一度位で諦めたら負け」という謎の文言があります。
フロア手前にある赤い宝箱を何度か調べましょう。鍵が掛かっていますが、掲示文の通り数回調べると鍵が開きます。
エリオット専用装備チャイナドレスを入手!
◆チャイナドレス装備の効果
・近接戦闘形態スキルが使用可能に
・立ち絵がチャイナドレス姿に変化!←重要
B3階 ジャンプゲート
7:13 -
◆緑パネルを踏むとチャージ
◆チャージした状態でパネルに乗り決定⇒壁越えジャンプ
※チャージは重ね掛け可能。最後の連続ジャンプ時に必須!
詳細は動画(7:13 -)をご覧ください。
B2階 嵐ヶ丘
7:30 -
B2階 禊の海
7:39 -
細い足場は一度通ると崩れるので注意!
詳細は動画(7:39 -)をご覧ください。
B2階 ワタシ万物進化論
8:07 -
1.天地の神は西風に乗りて彼の地に起ち、海の塵共は東の果てに魂を得た。
答え:東
2.もがく事を知った塵共は西の水辺を目指し、光の羽持つ小さな使いは東の空を舞い踊った。
答え:西
3.西の地を踏んだ塵は、剛き鎧を纏い乾きを討ち果たし、生命を吸い上げる緑は東の地を一面覆った。
答え:西
4.両の手を翼とした民は西の大山をその脚で打ち砕き、偉大な知を秘めた小さき民は草陰の東で這い蹲った。
答え:東
問5.西の国に住まう愚かなる塵らの争い今だ止まず、人の形をした子らを東の陽より我は産み落とす。
答え:西
B2階 ルミナパレス 序奏
9:26 -
右上のレバーを操作すると光が放出されます。
その光を三角形ブロックに反射させて光を誘導、
対の天使像に光を当てると扉のロックが解除されます。
ブロックは調べると回転&色が変化
「赤⇒青⇒緑⇒黄」
4回調べると一周します。
詳細は動画(9:26 -)をチェック!
B2階 ルミナパレス フィナーレ
9:59 -
UnderGarden chronicle本編の最難関と思しき謎解きパズル。レバーを操作して光が放出された直後、急いで移動して三角形ブロックを回転させて、光を巧く反射させましょう。絶対と言ってもいいほど、初陣ではまず成功しないギミックなので、根気よく何度もチャレンジしましょう。
詳細は動画(9:59 -)をご参考あれ。
提供曲:カタリナの戦い(2005年作曲)
RPGツクール作『UnderGarden chronicle (エンターブレイン主催2007年春コンテストパークweb金賞作)』EXダンジョンのBGMとして使用された曲です。BGM素材サイトの開設から翌月の出来事でありました。
サイト開設当初からの常連だった作者さふらん様曰く「『UnderGarden chronicle』の完成間近だったので急いで組み込んだ」とのこと。今にして思えば奇跡のタイミングでした。次作では本編でのBGM使用も検討していただいておりました。めんぼくありません。
「カタリナの戦い」で使用したコード進行
EXダンジョンのボスラッシュBGM「カタリナの戦い」で使用したコード進行。ルートが半音ずつ下降するベースラインクリシェと呼ばれる技法です。
上記「カタリナの戦い」と同じコード進行を使用した代表曲として、TV版『進撃の巨人』ED曲「great escape」のイントロとCメロ部分が挙げられます。
サビ後半(1:10)部分のエキサイティングな抑揚あるリズムは、絶妙な曲のスパイスになっています。2009年冬の筆者作「硝子トラジディ」サビ後半部分と同上のコード感とリズムです。
イントロから炸裂するリードギターのオクターブ奏法×高速トレモロ奏法は、まさに音の洪水。勢い有り余る圧巻の轟音!
2010年の筆者作「大正デモクラシー」でも使用しました。
「趣味でスキーを滑る人」と「プロのスキー選手」が異なるように、「未成年の趣味の作曲」と「成人のプロ(仕事)としての作曲」では責任の重さが異なります。
リスナーの思い描く姿とは異なりプロのミュージシャンはプロデューサーやレコード会社所属の作曲家が用意した曲を演奏させられます。つまり本当にライブ出演者ご本人による作詞作曲とは限りません。これを教訓として心にそっとしまっておくことにしましょう。
音楽制作において著作権が発生するのはメロディと歌詞だけで、コード進行やリズムパターンに著作権はありません。気に入ったコード進行があれば書き留めて、自分の曲に取り入れましょう。引き出しが豊富な作曲家は、それだけ膨大な数の音楽を知っているということでもあります。
「優れた映画音楽家は、恋愛経験が豊富なわけではない。ただ彼らは『音楽理論』に詳しいだけだ」と欧米の信頼におけるギタリストが、延々と音楽理論について語るギター教則ビデオも世の中にはあります。
ちなみに岐阜出身のcinema staffはメンバー全員筆者と同年生まれ。最後の90年代オルタナ継承世代として、これからも頑張ってほしいです。最近は三十路を過ぎて丸くなったのか、はたまた事務所の意向なのか定かではありませんが、ピアノバラードみたいな曲調が多くなってきたのですけども……。
提供曲:Last Battle (2007年作曲)
『UnderGarden chronicle』EXダンジョンのボスラッシュラストを飾るBGMとして使用されました。焦燥感のあるアップテンポな曲であります。
BGM素材サイトの開設当初から『UnderGarden chronicle』の作者様は常連客でした。コメントの雰囲気から最初は男性かと思っていましたが、「HPを開設しました!」という連絡に掲載されたURLを開いたら、トップ絵でようやく女性だと気づいたという。逆に私の方が女性だと思われていた節がありました。
当時のHPはなぜか管理人のプロフィールに必ず性別について明記されていましたが、私としてはサイト運営に年齢やおしべめしべは無関係だと考えて伏せていました。その頃は「理系や文系以前に電波系」と自称していましたが、兄以外では成人後に職場で理系の人と接したのって、本当に一人くらいしかいなくて……ネット上ではたまにあったのですけども。
そもそも文体で性別くらいは分かるだろうと。
しかし、そのせいで性別についての話題を振られることもしばしば。
百合ゲームwikiに掲載される嗜好のゲーム。
いろいろと考えさせられました。
何はともあれ、記念すべき10代最後の思い出の作品であります。
あとがき
筆者が2007年に開設したRPGツクール向けBGM素材サイト『レオナル堂』にて、初めて配布したBGMを使用してもらったツクール作品がUnderGarden chronicle(以下、アンダガ)でありました。
動画作りに関して思うのは、DiscordやVRChatの通話は平気なのですが、配信や実況プレイなどで「自分の声を録音して残す」ことに抵抗がありまして……どうにも自分の声が苦手なので。スタジオライブでリードギターを弾くのは緊張しないのですが……いずれにせよ、他のゲームでは解説プレイはできなかったと思います。
13歳~19歳までに作曲したBGMのストックを一通りアップロードし終えた2007年秋。よくある学生運営のRPGツクール界隈サイトと同じく、ご多分に漏れず筆者も就職を契機にサイトの更新を停止しました。
アンダガ作者様には「近況報告をブログに書いてほしい」と心配されましたが、しがないmidi素材屋がリアルについて語っても、ゲーム用BGM素材を目当てで来てくれる本当のお客さんは喜ばないと思うので、お茶を濁しつつ翌年4月1日に事実上の閉鎖を選択しました。
余計なブログ記事を排斥した完全なるBGM素材サイトとして運営再開も視野に入れてましたが、慣れない仕事を覚えながらもサイトの更新や掲示板の管理を続けるのは、少し手間が掛かり過ぎたのです。
アンダガの批判的なレビューに対して「これだからゆとり世代は」とブログで嘆いていたことから推測するに、筆者より2~3歳ほど年上と思しきアンダガ作者様も、大学卒業後は引退されたようなので、いずれにしても閉鎖は免れなかったのかなと。
素敵な作品を作ってくれた作者様に感謝いたします。「RPGツクール作品のBGMを作りたい」という作曲を始めた13歳頃の密かな夢が成就しました。この場を借りて篤く御礼申し上げます。本当にありがとうございましたッ!
この機会に皆様も是非ともUnderGarden chronicleをプレイしてみてくださいませ!
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