【初音ミク】私が赤い羽根共同募金キャンペーンソングを作るまでの変遷!
2012年の創作ボカロ曲
【初音ミク】君の住む町へ【赤い羽根共同募金×ピアプロ企画キャンペーンソング2012採用曲】
🎼music: [no-hit record] (旧名:宇田川左京)
🎨illust: U35
当曲は「赤い羽根共同募金×ピアプロ企画キャンペーンソング2012」採用曲のリテイク版です。
同曲は着うたサイトで配信され、2012年12月末までの売上全額は赤い羽根共同募金に募金されました。
記憶の中に生きる君はいつまでも笑顔であり続けるのでしょう。
被災者として一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
初音ミク公式ブログ記事
『宇田川左京の事件簿シリーズ (2012)』フルアルバム
『宇田川左京の事件簿シリーズ (2012)』フルアルバム動画
🎼曲:[no-hit record] (旧名:宇田川左京)
🎨絵:桜田びっと
これまでに制作した歌モノのポートフォリオとして、2012年に制作したボカロ曲集を投稿しました。
正直に言うと、ボカロオリジナル曲を作るのは乗り気ではなかったのですが、知人の勧めで2012年3月頃より渋々作曲を開始。ところが思いのほか快調な滑り出しで、この時期が最もキャッチーな曲を量産できました。
ボカロP活動を勧めた知人の提案で、以前のゆるキャラから脱却し、中年男性っぽいキャラを作り、投稿者コメントは理解に苦しむ寸劇のあらすじを書いた影響なのか、非常にとっつきにくい印象になってしまったのが反省点。
中学生の2000年からRPGツクール用BGM作成を開始して苦節12年。まさか、この自分がポップソングを作ることになろうとは……。
そうこうして、2012年夏前に「赤い羽根共同募金×ピアプロ企画キャンペーンソング2012」の公募が開始。応募した楽曲「君の住む街へ」が採用される運びと相成りました。
猫に木天蓼
図書館で借りたコード理論の書籍に掲載されていたギターのコードフォームを使用した曲です。普段6コードはあまり使わないのですが、この曲では遺憾なく真価を発揮できました。
Aメロのメロディは、京都の琴や演歌でも使用される代表的な日本音階「都節音階」を採用いたしました。
2009年秋 - 2010年春の創作ボカロ曲
ディバリカテ (VOCALOID処女作)
2009年秋に制作した初ボカロオリジナル曲がこちら。add9コードを掻き鳴らすギター演奏を一晩で収録したのはいい思い出です。曲の骨組みになったmidiデータ自体は、2007年頃に作成したものなのですけども。
この曲のイントロは4分の7拍子から開始します。また、バッキングギターは「add9コードのルートに対し、さらに5度上のadd9を同時に鳴らす」という前代未聞の手法を試みました。
たとえば、E♭add9(構成音:E♭, F, B♭)から5度上のB♭add9(B♭, C, F)を同時に鳴らせば「E♭, F, B♭, C」という構成の和音、つまりE♭add9(13)になる、という発想です。
某国産動画共有サイトに投稿した際の投稿者コメントに「俺達の中二病は終わらない!」と書き綴ったのは、打ち切り漫画やロック自体が中二病のようなものだという安直な閃きで特に深い意味はありませんでした。
ちなみに"divaricate"(分岐)をローマ字読みすると"ディバリカテ"になります。下手の横好きによる門外不出の奥義をとくとご堪能あれ!
インサイドアウト
2010年で最も激しかった曲がこちら。Bドロップチューニングによるメタルに感化された90年代USオルタナティブロックのようなサウンド。
イントロ0:13秒と0:55秒に登場する不穏なコード進行は、半音階でルートが上昇していくベースラインクリシェの一種。運指の都合でトニックのⅠmは、ドロップチューニングでありながら開放弦のパワーコードではなくトライアドを使用。0:55秒の変則的なリズムの逼迫感と焦燥感が聴きどころ。
サビ後半1:03の半音階で上昇するadd9コードに乗るウワモノフレーズはBマイナーペンタトニックにより構成しました。
ちなみにウワモノの音色は2007年にピストンコラージュで制作した『Radical Dreamer』でも使用したストリングスを再利用しました。
『Radical Dreamer (2007)』
初出:エンターブレイン主催2007年秋コンテストパークweb受賞
飴色ノイジーガール
▲共同制作ボカロ曲「飴色ノイジーガール」
2024年現在は廃止されましたが、2010年当時のピアプロには「みんなでコラボ」という所謂チーム機能があったので、どうせならコラボしてみようと思い立ち、作曲した曲の歌詞を募ったところ、作詞希望者が殺到しました。
その中で真っ先にTwitter(現X)で立候補してくれたささがわのろさんに作詞を担当していただくことになりました。元々同じコラボ所属だったのも採用の大きな理由でした。
そうこうして作詞と曲名、及びイラストはのろさんに担当していただくことに。当初は画力やブログの文体から、「男子高校生くらいかな?」と思っていました。今更ながら11歳の年の差を超越したコラボに驚愕であります。
曲のウワモノには、さり気なくピストンコラージュのsin波を使用しました。
ボカロPに限らず、配信や実況などの人間味が出てしまう動画投稿者は、ある種の芸能活動に近い環境に置かれると思います。個人的な見解では、作曲自体は好きなんだけども、芸能活動の模範と抜群に相性が悪いタイプは活動に向いてないのだろうなと。
実は2010年春頃に『初音ミク Project DIVA』のバラードを題材にした公募に応募したところ、仮採用の通知メールがありましたが、肝心のそのメールを開いた時点で、すでに返信の期日を過ぎていたため、不採用になった悲しい思い出があります。
とどのつまり、期日前にメールを返信していたら、筆者の曲がSEGAの『初音ミク Project DIVA』に収録されていたわけです。ピアプロ登録に利用したメールアドレスを毎日確認していなかったのが敗因……これもまた心が折れるほどの衝撃でした。
ワルツ
『ワルツ』
🎼曲:[no-hit record] (旧名:葉書P)
🎨絵:sime
平素は益々ご隆盛の事とお慶び申し上げます。
ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
この曲は「ズッ友」はさておき、2009年12月24日(平成二十一年)に収録しました。
動画で使用したイラストはsime様画です。
もちろんのこと連絡にて使用許諾を得ております。
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――2010年2月上旬。
謎の美少女"ttt5959"様にワルツを歌っていただけました!
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ライブでも絶対にリズムと音程を外さない美空ひばりと初音ミクに敬意を表します。
――完。