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CMで「好き」を獲得しても購入までに至らない #マープス

無料のオンラインマーケティング講座「マープス」では時々「提出義務のない課題」というものが出されることがあります。

第9回は、関心を超えた「好き」を獲得することの難しさについての話でした。

その中で、広告で「好き」が作れるか? という話がありました。

意識的にテレビCMやWeb広告を見て、興味を持ったか確認してみましょう。

※広告で「興味を持ってもらうこと」がいかに難しいかわかります。

私は、もともとテレビCMが大好きです。昔からテレビCMを映像コンテンツとして見ている面があるので、CMの「好き」との購買との関係が他の人とは違う可能性はありますが、以下のような点で、最近のテレビCMを確認してみようかと思います。

1. 興味もったか?(CM / 商品 / 企業・ブランド)
2. 好きになったか?(CM / 商品 / 企業・ブランド)
3. CMの商品を買うか?
4. その企業・ブランドの商品を買うか?
5. 評価の理由・原因

日清食品のCM

日清食品のCMがとても好きです。
「わけわからん!」っていう感想で毛嫌いしてしまう方もいるようですが、毎回、日清食品のCMを楽しみにしています。

最近はやりのショート動画で話題になったキャラクターも多いですが、元ネタを知らないものでも楽しく見れますし、CM動画を見るだけにとどまらず、元ネタの動画まで見に行くことも少なくありません。

商品名を説明しつつ、元ネタのおもしろさ、世界観を損なわず、元の作品のいいところを残していることに驚かされます。社長自身が、最近のショート動画をよく見ているという話を以前、テレビ東京の『カンブリア宮殿』内のインタビューで見たことがあります。

カップヌードル シーフードのCM

元ネタ

どん兵衛のCM

元ネタのクリエイターの作品

上記の2つもCMも、元ネタについては、ちょっとだけ知ってる程度でしたが、CMはすぐに好きになりました。CMから、元ネタの動画を見に行きましたし、「強風オールバック」は他のクリエイターのパロディ作品まで見に行きました。これまで知らなかったおもしろさを提供してくれる日清食品(企業・ブランド)に好意を持っています。

でも、実際に、購入はしていません。カップヌードルのシーフードは昔から好きで、たまに購入することはありますが、CM放送中の夏に、シーフードヌードルを購入したかというとしてません。

日清食品のCMを見て、購入した商品はこちら。

元ネタは四十歳代以上の年齢層に響くのでしょうか? 1990年代前半に放送されていた、ピップフジモト(現:ピップ株式会社)の栄養ドリンク「ダダン」のCMですね。

カップ麺の類は普段食べませんが、どうせ食べるなら、新しい、自分が普段求めないおいしさを発見したいという気持ちがあります。店頭で、新しい触感、普段食べないラーメンという気持ちが刺激されました。

普段自炊をしているので、食事としてカップヌードルを食べることはありません。外で飲んで帰ってきた時、実際のラーメン店は頑張ってスルーできたけど、やっぱりラーメンが食べたい…… なんて時にもコンビニで購入してしまいます。

他にもCMは好きだし、商品にも興味があるバランス栄養食の「完全メシ」がありますが、こちらも購入には至っていません。CM・企業・ブランドの「好き」はテレビCMから得られています。さらに商品に「興味あり」まで感じているのに、です。スーパーやコンビニの店頭で、「(あ、CMのやつ)」とは思いますが、実際の購入には至ることはありません。少なくとも私の場合は。

好き/嫌い だけど判断に影響を与えないCM

特に、好きな作品があるわけでもなく、好きな女優さんというわけでもなく、でも、CMのシリーズでのみ、やたらとかわいく感じてしまう松本穂香さんが出るauのCMも毎回、楽しみにしています。

個人的な事情があって、ずっとdocomoを使っています。当たり前ですけど、CMが好きでも、携帯キャリアを変更するほどの力なんてありませんし、購入予定がないので、企業・ブランドの関心が高まることもありません。

このように、商品購入に関与せず、企業に対しても利用する対象にならない、CMのみに関心と「好き」があります。

逆に、CMのみ「嫌い」ということもあります。

2022年あたり、一部に評判が悪かったCM「ほけんの窓口」「ブックオフ」なんかは、嫌いに近い感情を持ちました。過去に、一部の保険を「ほけんの窓口」経由で契約したことがあるので、必要があれば利用します。嫌いなCMが流れている時期も、外出時にブックオフがあれば、立ち寄ります。

私は、疑問は感じつつも、そこまで嫌な感情は湧きませんが、2023年の「UberEats」のCMも好悪が分かれるようですね。仮に嫌いだという感情を持っても、自炊する気持ちが湧かず、疲れていれば、UberEatsで頼むことはあるでしょう。

私の場合は、CMで企業・ブランドまで嫌いになることはないようです。商品選定にも、企業・ブランドの好悪にも、あまり影響は与えていないように感じます。ただ、最近のジェンダー的に問題がありそうなCMを見ると、センスがない人がいるのかな? 最近のジェンダー感の意識が低い人しか決定権者にいないんだな、CMの企画から決定にいたるまで止めることができなかったんだな、とマイナスイメージをちょっとの間、持つことがあります。

CMが与える影響

(私の場合)CMだけで、商品を購入することはなさそうです。

もちろん絶対に購入に影響しない、企業・ブランドに影響を与えないかというと、そんなこともないでしょう。私が小学生の時、悪役としてドラマに登場していた女優さんは、その後、大学生の時にテレビのバラエティ番組で気さくに話している姿を見るまで、ずっと嫌いだったことがありますし、嫌いな人、苦手な人については、坊主が憎けりゃ袈裟(その人が好んでいるブランド)まで憎くなる粘着質タイプの人間なので、企業自体を嫌いになることもあるかもしれません。

そこまで至れば、当然、商品選定にも関わりますが、それは自分の人生に影響を与える大きな経験に関わるものだけです。

テレビCMで、「(CM、企業・ブランドの)好き」は獲得できますが、それが購入に影響を与えることは少なそうです。店頭で選ぶ時、想起させる力はありますが、、、それが全消費者の中で、どう影響を与えるのか、今後もよくよく考えたいですね。

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