見出し画像

おとおとの バイトの話

こんにちは。
ただいま最寄り駅(住んでるところから自転車で30分ほど)のベンチでベビースターラーメン丸~松阪牛のすき焼き味~を食べながら書いておりますおとおとです。
松阪牛のすき焼き食べたことがないからどのくらい再現出来ているのかまるでわからないですが美味しいです。

さて、今週はバイトの話。
兄弟家のアクティブハンサム担当のワタクシおとおとは10代の頃から溢れ出す物欲がお小遣いの範疇を軽く超えていたので日々バイトにおわれる毎日でした。
それが20代になっても変わることはなく、専門学生になってからも学校の勉強もそこそこにバイトばっかりしていました。

20代前半で働いていたバイト先が体育会系バイトだったからなのか今考えたら異常に上下関係がしっかりしていて、
年上年下関係なく先に入った人が先輩で、敬語はもちろん、食事に行っても取り分けとか注文も後輩がしなきゃいけない代わりにお互いバイトでも会計は必ず先輩が多めに出すという芸人さんよろしくな変なバイト先だった。
そんなゴリゴリの体育会系バイトでおとおとパイセンはひとつ後輩の『ハーセ』とさらに下の後輩『まふまふ』を連れて近所の美味しい焼肉屋に行くのが給料日の恒例だった。
このメンバーで焼肉に行く時はハーセから2千円、まふまふからは千円徴収して好きなだけ食べてよしとしていた。
だがルールとして山盛りキャベツ各ひとやまと特盛ご飯各1杯は食べなきゃいけないとしていた。
これは僕の先輩が過去に焼肉に連れてってくれる前に吉野家の特盛を1杯食わなきゃいけないルールをおとおとなりに優しいルールに変更したのである。(優しく.…ないか)

目を白黒させながら米とキャベツと肉に挑む後輩ふたり。
いっぱい飯を食べる若者って可愛いよね。
さあどんどん食べなさい!

そんなふたりを微笑ましく思いながらおとおとはホルモンを食べます。
このお店は元々ホルモン屋からスタートしたお店なのでとにかく臭みもなく水っぽくもない美味いホルモンが食べれるのだ。

するとしばらくしてロースやらカルビやらをかっくらってたまふまふが
「おとさん、自分もホルモン食べてみていいっすか?」
と、
別に食えばいいじゃんと思ったのですが聞くところによるとこいつは名古屋の葬儀屋の息子で、今まで親といった晩御飯でホルモンなど内蔵系なんて出てきたこともないそうだ。
これだから名古屋のボンボンときたら。
ほらくえくえ!!
「あざっす!いただきます!」
まふまふはシロコロホルモンを口に入れ、
美味いっす!美味いっす!と頬張っていた。
そしてお会計。
おとおと先輩はいつものように後輩から少しのお金を徴収し、お支払いをする。
外では後輩ふたりが気をつけをして待ち、僕が出てくると
「おとさん。ご馳走様でした!!」と深深とお辞儀をする。
「いやー、安かったわー。お前ら遠慮でもしたんけ?」という何が面白いのかミニコントをするのが恒例だった。

お腹も満たされたし、ドライブでも行こうと僕の車に乗った。
すると後部座席で1番後輩のまふまふがくちゃくちゃと不快な咀嚼音を響かせていた。

「おとさん..…飲み込めないっす.…シロコロ..…」

おまえ!!まじかよ!!
20分くらい前に口に入れたシロコロホルモンまだ呑み込めてないの!!!?

「せっかくお金出していただいているのに吐き出す訳にも行かなくて..…クチャクチャ」

お前すげーな笑
ひとつ先輩のハーセの教育の賜物だな!
まあそのハーセの先輩は
俺だけどな!!

だけどまあ飲み込めないならしょうがないから吐き出しなさい。
喉に詰まってもあれだし。

「はい!サーセン!失礼します!(ウィーン)ふぼべっ」

おと「!!!!」
ハーセ「!!!!!」

皆さんどうしたと思います?
このガキは信号待ちしてる車の窓を開けて外に向かって吐き出したんだぜ!!シロコロホルモンを!!

ハーセ「てめぇは何をやってんだこら!!」

そら怒るって...…
俺もハーセがもし俺の先輩の車から外にシロコロホルモンをぶぼべっしたらキレるもん..…。
まあハーセはそんな事しないけど.…。

車内に響き渡るハーセの怒声の味方をするように後ろから来たパトカーのスピーカーから「脇に寄せろ」と指示。
なんとまふまふのぶぼべっを偶然車内から目撃されていたのである。
小走りで駆け寄ってきたお巡りさんに

「こらこらこら!今車からガム吐き捨てただろう!ダメだよそんなことしちゃ!!」

まふまふ「すみません。あ、でもガムじゃないです。ホルモンです。」
というハチミツ二郎のギャグ「ガムじゃねえよミノだよ」をリアルで使う後輩まふまふの話でした。

ちなみにその後お巡りさんからこっぴどく叱られ、シロコロホルモンはちゃんと拾ってティッシュに包んで持って帰りました。
そしてハーセにもこっぴどく叱られておりましたとさ。ばかね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?