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よくなることはわかっていても、変わることが怖い2
前回、「信念」を入れ替える必要性を述べてきました。
「信念」を別の表現でいうと、「ルール」または「セルフイメージ」と表現できると思います。
わたしたちが生きていくなかで、自分がどんな人なのか、なにをできるのか、またなにができないのか、それぞれ「セルフイメージ」をもっています。
例えば、1つの物事を取り組むのに、「わたしはまず行動してみるタイプ」もしくは、「わたしはじっくり考えてから行動するタイプの人だ」と、
それぞれ「セルフイメージ」を持っており、取り組む基本姿勢がイメージによって違います。
この「セルフイメージ」ですが、善きにつけ、悪しきにつけ、今までの人生経験から得た「解釈」を自らのデータベースに蓄積したもので、「自分はどんな人なのか」という「セルフイメージ」をもって、自らの行動に影響を与えております。
その「セルフイメージ」のなかでも、「自分には〇〇ができない」とマイナスイメージを形づくっているものが、「リミッティング・ビリーフ」といわれているものです。
理想の自分に近づくためには、この「リミッティング・ビリーフ」をこわし、新たな「ビリーフ」に入れ替える必要があります。その方法は、「セルフイメージ」を変えることです。
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セルフイメージの持ち方で、得られる成果が変わってくる
わたしたちは、なりたい自分になる、いわば『成果』が得るには、まず『行動』することが必要と考えられますが、上の図からみるように、『行動』の前段階には、その根拠となる『感情』があり、さらにその前段階には、それを支える『信念』が必ず存在します。
いわゆる得たい『成果』の原点には、『信念』(ここでいうところの「セルフイメージ」)があり、この『信念』(セルフイメージ)を変えることで、得たい『成果』に到達できるかどうか、左右されます。
では、『信念』(セルフイメージ)を変えるには、
自分の「痛み」となることと「快適な」ことを明確にする
わたしたちが、行動することの理由づけは、『痛み』を避けることか、『快適さ』を追求すること、二つしかありません。
まずは、その避けて通りたい自分の「痛み」を明確にしていくことをしてみます。
例えば、わたしの場合、大きな声を人前で出すこと、禁酒すること、など。できることならやりたくない。
![](https://assets.st-note.com/img/1652498402727-IuI2AZemgy.png?width=800)
次に「快適さ」を明確にしていきます。
私の場合は、友人と話しをする、コメディ映画を観て笑うなど。
また、その行いをすることで、なぜ「痛み」や「快適さ」を感じるのか?
大きな声を人前で出すのは、恥ずかしい。お酒を飲まない日が1週間でも続くとストレスを感じる。コメディ映画を観ることで、楽しい気持ちになる。などをそのことをすることで、湧きあがる感情を列挙してみてください。
自分の「痛み」となることと「快適な」ことを明確にすることは、「ビリーフ」を入れ替えるのに、重要なステップとなります。
リミッティング・ビリーフを特定する
わたしたちの「痛み」としてあげられるものとして、
・不快感 ・恐怖 ・傷つく ・怒り ・罪悪感 ・イライラ感
・落胆 ・無能力さ ・過剰負担
があります。
わたしのことで申し上げますと、仕事柄、一度もお会いしたことのないお客様に、電話をする必要性があり、そのことがどうしても苦手でたまりませんでした。
なぜかというと、お客様と話しすることで、苦情をいわれるのではないか、対応や返答につまってしまうのではないか、という「セルフイメージ」がどうしてもぬぐいきれませんでした。そんなことで、だんだんとお客様に電話をかけること自体が、恐怖となってしまいました。
あるとき、この勝手に作りあげているイメージは、根拠のない「セルフイメージ」であることに気づき、気が楽になりました。
そう、自分なりに「イメージ」(ビリーフ)を変えてみることにしました。
もちろん、本当に対応に困らないよう、接客応対のスキル向上に努力もしましたが。
リミッティング・ビリーフをこわす
自分にとってなにが「痛み」で、なにが「快適な」ものかを明確にすること。そのことで「リミッティング・ビリーフ」が特定できます。
あとは「痛み」につながっている事柄を、「快適な」ものに結びつけていければよいのです。
例えば、日々課している、早朝のランニングが、苦痛なものでなく、肉体美あふれる健康的なからだになり、異性にモテることをイメージできたとしたら、どうでしょうか。
他人の感情・行いは、コントロールできませんが、自分自身については、いくらでもコントロール可能です。
とはいえ、そんな簡単ではないことは、承知済みですが。
「私たちの信念を決定づけるのは、経験値そのものではなく、それを私たちがどう解釈し、どうまとめるかなのである。」〈アンソニー・ロビンス〉
ご関心ある方、ぜひ手にとってみてください。
・「達成の科学」マイケル・ボルダック著
フォレスト出版
・「アンソニー・ロビンズの自分を磨く」
本田健訳・解説 三笠書房
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