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『考え』を変える事によって『気持ち』や『行動』を変える。2歩目 (2/3)

今回は「『考え』を変える事で『気持ち』や『行動』を変える」ための第2歩目。


前回の内容

前回、人間は、

1. 自分の周りで起こった事に対し

2. 反応して、何かを考え

3. その考えに従い、感情を持ち

4. その感情に沿って行動する

と言う事を繰り返している、と書きました。

2歩目の今回は、上記のステップ2の『考え』の部分について語ります。

できれば、私の前回の記事をを読んで頂いて、ご自分の最近の経験から『でき事』『考え』『感情』『行動』の例を書き留めてから、このnoteを読み進めて欲しいのですが、

https://note.com/nodanori/n/n3cad5ce4458d

「取り敢えずどんな話か知りたい」という人は、まず読み進んでみてください。


正直、この『考え』の部分が分かったら、後は正しい方法で、自分で『認知行動療法』のトレーニングを繰り返すだけ。
だんだん上手になります。

『考え』方のパターン


私たちの『考え』の多くは、自然で害がありません。

例えば、空が急に曇ってきたら
今までの経験から(雨が降るかな)と考えるのは、自然だし、
そう考えても、普通は無害です。


ずっと干ばつが続いていれば
その後に(雨が降るかな。これで庭の木が枯れずに済む)という考えが続き
(嬉しい、ホッとした。)という感情が起こります。

家を出る前に、洗濯物を外に干してきたらとすると
(雨が降るかな。降ったらせっかく干した洗濯物がまた濡れる)という考えになり
(不安。悲しい。がっかり。腹が立つ)という感情が起こるかもしれません。

後者はネガティブな感情だけれど、
大抵の人は「洗濯物が濡れても、この世の終わりではない」という事を理解して
(まあ、もしも雨が降ったら、洗濯物を乾燥機にかければいいか)などという考えが続き

(悲しい。がっかり。腹が立つ)という感情が軽くなるでしょう。


ただ『考え』方によっては、必要以上にネガティブな感情にエスカレートする可能性もあります。

例えば、この「空が急に曇ってきた」という事が起こった場合
(雨が降るかな) →
(大雨になったら、この前の嵐の時の様に、停電でマンションのエレベーターが止まるのではないか)→
(エレベーターに閉じ込められたら、どうしよう!?)→
非常に不安な気持ちになる

この不安のために「家にこもる」という行動に結びついたら、
普段の生活に支障を起こします。

こんなのはちょっと極端な例ですが、閉所恐怖症の人なら、こんな事もあり得ますよね。


ネガティブな感情に繋がりやすい『考え』方

必要以上にネガティブな感情に繋がりやすい、よくある『考え』方をあげてみると
1. 〜するべき・〜であるべきという考え方
2. 物事をステレオタイプ・一般化する考え方
3. 良いか悪いか、正しいか間違っているかなど2者択一の考え
4. 最悪の展開に結びつける考え方
5. 以前そうだったから、今回も同じだという考え方
などがあります。

この「空が急に曇ってきた」例の最後のケースは
どんな考え方が「不安な感情」に繋がっているか、みてみましょう。

『以前そうだったから、今回もそうだ』(考え方5)と考え
『最悪の展開を考えた』(考え方4)ために
非常にネガティブな『感情』が起こり、
日常生活に支障を起こす『行動』に繋がりました。

では、あなたが最近経験した例では、どんなあなたの『考え』方がネガティブな『感情』を引き起こしたでしょうか。

ご自分で書き留めた例を見て考えてみて下さい。

ご自分の生活中で、いくつもの例を書き留めて、省みてみると
自分の『考え』方のパターンが見つかるかもしれません。

ここまで来たら、もう少し。

次の『3歩目』に行く前に、
日々の生活の中で、ネガティブな『感情』を持ったり『行動』を起こした事柄を書き留め続けて、
それぞれ場合に、自分がどんな『考え』を持ったか、客観的に見つめ、記録してみてください。

自分の考えが「正しかったか、間違っていたか」とか「良かったか、悪かった」というように判断する必要はありませんし、あえてそうしない様にしてください。

ただ単純に自分の『考え』と『気持ち』『行動』がどうであったか見つめてください。


次回は、どのように自分の『考え』を自分の味方につけ、心の平静をできるだけ保つ練習をしたいと思います。

今回も私のnoteを読んでいただいて、ありがとうございます。

「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。