彼女の匂いが薄れ始めた。

彼女の匂いが薄れ始めた。同時に自分の知っている世界も曖昧になってきた。彼女は本当に存在するのか、俺は一体何を被っているのか。俺は彼女と同じ匂いがする物を探し始めた。見付けては奪い、スウェットズボンのポケットに詰める。今夜も目当ての匂いを手に入れる為、ボーイッシュな女を押し倒した。

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