パンティ越しに伝わった。

異臭漂う夜の路地裏。膨れ上がる自己泥酔に微かに口角が上がる。嫌な予感がした時にはもう手遅れ。青いパンティを被った男に押し倒された。泥濘んだ地面で白Tシャツが汚れたことなんてどうでもいいぐらい怖くて声も出なかった。
「せいみっ!」
男が鼻を大小させているのが、パンティ越しに伝わった。

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