凶悪が踊る地獄を。

朦朧とする意識の中、耳を劈くような絶叫を聞いていた。窓の外から飛んで来た液体が大男の頭を捻り潰そうとする巨大の男の右腕に当たった。すると、濡れた部分が溶け始めた。チャンスだと思った。この機会を逃したら2度とここから出られない。笑い狂う相棒と大男を連れ、凶悪が踊る地獄を飛び出した。

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