ケタケタと笑った。

蛙のマスクを被り、つまらない大人を溶かす為の水鉄砲を片手に今夜も泥濘んだ路地裏を跳ね回る。口を糸で縫い合わせた大男が血塗れのチェンソーを持って突っ立っていた。
「遊ぼうよ」
当然、大男は何も言わない。銃口を彼に向け、引き金を引こうとした時、人の顔の皮を被った少女がケタケタと笑った。

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