生死なんて関係ない。

血塗れになって倒れている、青いパンティを被った男を見下ろす。ピクリとも動かない。息をしているのかすら分からない。それでも、もうそんなことどうでもよくなっていた。生死なんて関係ない。悪がこの街から消えればいい。赤黒く汚れた拳を握る。口元だけを覆ったガスマスクが夜の狂気に溺れ始めた。

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