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「WEBマーケティング」セミナーを聴いて、感じ取ったこと。

以前は「移動」が必要だったセミナーが、ここのところはオンライン開催にシフトしていて、”聴く・視る”側としては、とても気軽になりました(発信する側は大変そうですが...)。そんな中、最近、WEBマーケティングに関するオンラインセミナーを聴講した中で、とても刺激的だったものがありました。その内容と、なぜ「刺激的」だったのか、書いていきます。


「ECシステム」を使って、新しくECを追加した大手メーカーさん

”誰でも知っている”メーカーさんが、新たにECを始めました。その際、”最近流行りの”ECシステムを利用しました。
セミナーのタイトルは、「○○社のカート選び」というもの。始まる前は、「ショッピングカートのシステムの”宣伝”かも...」と思っていましたが...
さにあらず。冒頭から、そのメーカー担当者さんが言うには、
「カートはなんでもよかったんですよ」
...つまり、
「決済方法や、SNSと連携、在庫管理、物流等との連携がスムースにできること」という課題をクリアするのに適していたのが、”たまたま”そのシステムであった、というお話。

言い方を変えると、
(流行りの)ツール導入が先に確定 > 他システム連携など課題はその後考える
ではない
、ということです。
これってあたりまえのようですが、意外に「導入ありき」から考えが始まることも少なくないのが現実なようです。おそらくそのECシステム自体を知りたくてセミナーを見に来た方もいるんではないかと。

オンラインセミナーや無料セミナーは基本的には「営業」なので(これ自体は悪いことではない)、そのECシステムの”告知”がメインだろうなあ、とわかった上で視よう、と思っていた私にとっては、とても「刺激的」でした。
ツール導入すれば、すべてうまくいく、という”幻想”は抱かないようにしているのですが、同じ考えの方がいてくれた、という実感。そして「なんでもよかったんです」と言い切っちゃうカッコよさ。「痛快」な気分。

もうひとつ大事なことがありました。

その講演で、併せてお話になっていたのが、
「相談する(協業する)パートナー選びが大事」
ということです。これもその会社のネームバリューではなく、課題クリアするために組める人、という軸で考えられた、とのことです。課題が起点になって、その分野の知見があるか、同じビジネスモデルでの経験値があるか、という考え方の流れ。

そして、(ここからがポイント)
じゃあ、どんな「人」と組むか、という点については、
時間をかけて「いろいろな人と話すこと」を積み重ねる
ということを強調されていました。たとえば、セミナーに行って修了後に名刺交換する、SNSを通じてたくさんお話をする、知見を持った方の記事などを繰り返し読む、など、多面的に情報を貯え、「この人なら一緒に進められる」という方と一緒に進めることにしているそうです。

つまり、「人」なんですね。ツールやベンダーの技術や知名度、だけではなく、人の繋がりをポイントとして上げておられた点、とても共感できました。


私が、これまでここ(note)で書いてきたものが、間違ってないかも、と思わせてくれました。
※ちなみに、こんなことを発信しています↓


「本質的なところ」を捉えて、”流行り”や”テクノロジー”に踊らされない、ということを改めて考えた、そんな、いい時間でした。

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