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キャラクターモデリングと人体構造

こんにちは。NAオンラインのイハラです。

僕は10年以上、ゲーム会社の採用担当をやっていたので、毎年それはそれは膨大な数のポートフォリオ(書類選考に必要となる作品集)を見てきました。

その中で一番数が多く、目につくのが「キャラクター」作品なんですね。

2Dのオリジナルキャラ、美少女キャラ、西洋騎士を模した3Dキャラ、ハリウッド映画の主人公まで…そこには多種多様なキャラクターが舞い踊っているわけです。

そこで!
お前たち、いったいどんなキャラを作りたいんだい?という非常にざっくりした疑問がわきまして、

以前、北は北海道から南は沖縄まで、全国のゲーム系専門学校にご協力頂き、276名の方々にアンケートを実施したことがあります。

その結果がコチラ。

第一位:人体(デフォルメ系)
はい、予想はしてました。実際、ポートフォリオにも掲載が多いです。
とくにオリジナルのキャラが目立つ印象ですね。

ただ、デフォルメ系って何なん?といわれると定義が難しい。ドラえもんだってデフォルメキャラだし。猫型だけど。

第二位:人体(美少女系)
その昔、某CGアーティストが、「美少女とロボを作るためにCGやってる」と公言してましたが、こちらも人気ジャンルです。

最近では歌って踊れる美少女キャラの作品が多いですね。ちなみに、一位のデフォルメ系との得票差は3票。ほぼ同義なのかも。

第三位:モンスター
今の時代、モンスターと言えばモン〇ンでしょうか。だってカッコイイよね。恐竜とか怪獣のイメージあるけど。

そういやポケ〇ンはモンスターに入るのかしらん。僕の大好きなカブトプスはデフォルメ系の人体キャラでしょうか…。

第四位:人体(リアル系
昔はテライユキを見て、「うおー!ちょーリアルじゃん!」なんて思ってましたけど、今じゃ彼女もデフォルメキャラですね。

最近のバーチャルヒューマンとか見てると制作にはハードル高い印象あるんだけれど、3Dでリアル系が作れたらポイント高いよね。

第五位:クリーチャー
モンスターとの境界線があいまいだけど、リッカーとか三角頭とか、人体と何かが融合したタイプのものでしょう。

クリーチャー作品は個人の妄想が先走りして造形が追いつかない…ということが往々にしてあるので、難しい分野のひとつです。

さて。

これらの結果から何が言えるかというと、キャラクターに興味ある人の多くは人体を作りたい!と思ってるということです。ジャンルはともかく。

ここで、今回の記事のタイトルですが、リアル系でもデフォルメ系でも美少女系でも人体を作る以上、必要になるのが人体構造の理解

人体ってあまりに身近で、さらに自分のモノでもあるから、とかく理解をおろそかにしがちだけど、とても複雑で難易度の高いモチーフでもあります。

肩甲骨の位置がちょっと違う、腰の高さがちょっと違う、大腿筋のつき方がちょっと違う…そういう「ちょっと違う」が集まってできたキャラクター作品は、全体でみると「だいぶ違う」になっちゃいます。

逆に言うと、人体構造を理解して正しくモデリングすればキャラクターのクオリティはバク上がりです。

でも人体構造って何をどうしたらいいかわからい。どのタイミングでどれくらいやればいいのかわからない…そんな声が聞こえたり聞こえなかったり。

そういう方のために、NAオンラインでは人体構造に特化した講座をご用意しています。題して、

4weekチャレンジ ~人体構造 集中講座 ~

これは4週間で集中的に人体構造を理解する講座です。
まずは動画で骨の種類や筋肉の付き方を学びます。その後、ローポリゴンのベースモデルを使い、骨格・筋肉を意識しながらハイポリモデルを制作するという内容です。

最終的に完成したデータをNAオンラインに提出してもらって、講師がフィードバック講義を行うという流れ。

動画視聴(インプット)→モデル制作(アウトプット)→講義(フィードバック)という学習方法で理解を深めます。

▲こんな感じの動画で人体構造を説明していきます。

勉強を始めるタイミングは人それぞれだけど、4週間という期間を区切って学ぶというのは集中できる良い長さだと思います。

それでも継続できるかどうか心配だ…というアナタ!

大丈夫。実際の講座がはじまれば、私、イハラがおせっかいなオカンのごとく毎週メールします。「あんた、ちゃんと進んでんのん?ご飯食べてんのん?」…みたいな感じで連絡しますんで、乞うご期待!

後半はがっつりプロモーションになってしまったけど、全国のキャラクターモデラー、キャラクターデザイナーを目指す学生の皆さんには、あらためて「人体構造、大事!」ということを強くお伝えしたいです。

もちろん、学校での授業や美術解剖図を使って学習する方法もありますが、3DCG制作に活かしたいということであれば、ぜひぜひ講座を受けてみてくださいね。

・・・

以下は、
興味もったよ。詳しく知りたいよ。という方に向けて詳細の紹介です。

4weekチャレンジ ~人体構造 集中講座 ~

<講座内容>
骨格説明動画2篇、筋肉説明動画2篇、およびテキスト(動画内容の補足)を視聴してご自身で学んで頂く自己学習形式の講座です。

・骨格、筋肉構造を解説したテキスト、および動画を視聴し、内容を理解します。(インプット)
・その後、人体構造を意識しながらMAYAを使用し3Dモデルを作成します。(アウトプット)
・データ提出後、講師から60分間のオンライン講義を受けることができます。(フィードバック)

<講座スケジュール>
・2022年4月25日(月)~ 5月22日(日)/ 制作期限4週間
・上記期間内の募集人数は5名
・制作期間中、スケジュールはご自身のペースで進めて頂けます。
・提出後、個別に日程を調整しフィードバック講義を実施します。

<必須制作環境について>
・Autodesk Mayaをご用意ください。

<オンライン環境について>
・フィードバック講義はZOOMを使用します。
・ネット環境、WEBカメラ、マイクをご用意ください。
・とくに音声出力(マイク等)は十分な環境を推奨します。

<受講について>
・「人体の構造」の動画コンテンツを提供しますので、そちらをご視聴ください。
・4週間以内にモデルを作成し提出して頂きます。
・期限までにデータを提出されなかった場合は、フィードバック講義を受講することができません。ご注意ください。
・技術的な質問に関してはお答えすることができません。何かある場合はフィードバック講義の際、講師へ直接質問してください。
・動画視聴期間はコンテンツ取得から60日間となります。
・講座で使用するテキストはダウンロードして活用してください。

受講の申し込みはNAオンラインCG講座から...
https://nocc.uishare.co/
※ユーザー登録後、購入が可能になります。